イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

新聞記事より〜胃ろう中止可能に〜指針承認

7月 13 2012 | 介護全般

延命処置はしたものの

先月 6月27日に掲載された新聞記事である。

今まではつけたら最後、身内が無意味な胃ろう(延命処置)はやめてほしいと願っても、外すことの出来なかった胃ろうについて、案ではなく、指針が承認されたとの発表があった。

胃ろう中止可能に 老年医学会指針 患者の意思尊重

高齢者の終末期医療のあり方が問われている中、日本老年医学会(理事長・大内尉義東大教授)は27日、東京都内で理事会を開き、胃に小さな穴をあけて体外から管で栄養を補給する「胃ろう」などの処置について、導入や中止、差し控えなどを判断する際の指針を承認した。

指針は医療・介護関係者向けに作成されたもので、胃ろうなどの処置で延命が期待出来たとしても、本人の意向や生き方にそぐわない場合、複数の医療関係者と本人・家族らが話し合った上で合意すれば差し控えが可能とした。

また栄養補給を開始した後でも、苦痛を長引かせるだけの状態になった場合などは、再度、話し合って合意すれば栄養分の減量や中止も出来るとした。

医療側に対しては、患者側が適切な選択が出来るよう、情報提供することが求められている。

国内では、近年、口から食べることができなくなった高齢者の処置として、胃ろうが急速に普及。認知症で、終末期の寝たきりの患者側でも、何年も生きられる例が増えた。 一方でこのような延命が必ずしも本人のためになっていない、との声が出ていた。

(2012年 6月27日読売新聞記事より)

胃ろうをストップする、ということは、命綱を切る、ということなので、無理な延命処置はやめて命を見送る、ということになる。あいまいな表現はせずに、はっきりとわかりやすく伝える事が必要だと思う。

そして、最初に装着するときには、詳しい説明が必要だ。胃ろうをつけたときの、長所と短所は何なのか。

つけたことで、介護するにあたって、どんなことが起こる可能性があるのか。

万全ではなく、胃で逆流して、気管にはいり、誤嚥性肺炎を起こすこともあり得ること。

施設で介護か、自宅で介護か、病院にとどまるのかによっても変わってくるとは思うのだが、胃ろうを管理する人が必要になること。一定期間で管なども取り替えなければいけないし、胃ろうの口のところの弁も定期的に交換が必要だ。

胃ろうの管理は医療行為になるので、介護施設などでは受け入れてくれない場合があること。デイサービスや、ショートステイも利用出来ない可能性が高いこと。家族がいないときの、ヘルパーさんの利用は難しいかもしれないこと。その先を突き詰めれば、今の職を続けることが難しくなる可能性も出てくること。

お医者さん側だけの知識ではなくて、家族の立場に立った適切な情報提供が必要だ。

と、最初に着けるにあたって発生するであろう見えにくい問題点を、今自分が思いつくままを羅列したが、、、、。

中止可能にはなったが、終末期の医療について、医療側だけではなく、介護関係者側だけではなくて、国民それぞれの個人レベルで、家族間でも、もっと、意見を交換させることが必要やん〜と思うのだ。

他人事ではない。高齢になってからのことではない。 明日、いつなんどき、自分の身内が、事故にあい、延命処置をするかしないかを選ばないといけないことになるかもしれないのだから〜。

【群青亜鉛(ぐんじょうあえん)イラストレーター】


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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