イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

おしっこの話・老いていく事のおはなし

7月 04 2012 | 人の身体と動作

ばあこ

ばあこ


トイレに座ると、ジョーと出る。

座る前から、ジョーと出る。 

ああ、よかった。自力でまだ出せるのだ。と思う。

これは、ばあこの事だけれど、自分自身のことでも、同じ事が言える。

***

大も、小も、出るのと出ないのとではどっちがいいか?

大も、小も、出る方がいい。  自力で出せる方がいい。

***

最後まで出し切るのが難しい場合、腹圧をかけて排泄してもらう。
〜膀胱の箇所を押して、出してもらう訳だ〜

ばあこにいつもしている様に、自分自身に腹圧をかけて小を出そうとしても、そんなに上手く行く訳は無く。自分でお腹を絞る事が出来るから、押さなくても出てしまう。微妙な加減の感覚はわからない。

人に押してもらわないと、出せないなんて、、、情けないワ、
と自分が体験するより先に、
ほう、ほう、ほう、とばあこのカラダで学んでしまった。
自分で、おしっこが出せなくなっても、人の力を借りると出せるのだと。
(病状や、状態にもよりますが、、、)

これを知ったことで、少し、気持ちが楽な気がしているのだ。
あらかじめの予備知識、学習である。
ばあこをみていると、そんなことばかりである。

***

最近、介護中の知り合いの方がおっしゃった言葉が印象的だった。
お母様が倒れられ、入院、今も治療中で、
次の病院がなかなか見つからず、困っていらっしゃるとのこと。

ー両親は祖父母を介護していない。その子供のわたしも祖父母をみていない。だから、人がどうやって亡くなって行くのかがわからなくて。そして知らなくて。だから今学んでいる真っ最中なの。ー

***

ばあこが脳梗塞で倒れてから20年目である。
たくましい生命力に、ほんに驚くばかりなのだが、
ばあこは老いていく事を
私らに周囲に学ばせる為に見せる為に生きとるのかもしれんと
そんな風に思うこのごろだ。

てくりとまたばあこのところに行こう。

***
と書くと美しいが、こんな余韻のある風情は後からつけたものである。〜バスの時間に間に合うように、思い切りちゃりんこをこぎ、毎度ぜいぜい息を切らせ、間に合った〜とつぶやいているといった様子。”よしっ、行くぞ”と自分の尻っぺたを叩かないと重い腰はあがらない。くじけて行けない事も多々あるのだから。



gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター 】

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。明るくおもろく大真面目に介護とコミュニケーションの現状と問題と次の一歩を発信中。祖母への”イッチョカミ介護”実践し22年。
◆介護関連著書◆
明るい介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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