イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

「ばあさんは、ほんまに元気なんか?」元気さの基準は何?

6月 04 2012 | ばあちゃん日記

ばあちゃんの歯磨き

ばあちゃんの歯磨き

「元気、元気と言うてるけど、ほんまに101歳の婆さんは元気なんか?」先日買い物に一緒に出かけたときに、父はわたし、群青に訊ねた。 これは父の本音、正直な気持ちである。

一般に日本の定年後の夫婦にはパターンがあるようである。うちの父母も御多分に洩れず、その定例そのものである。

母はボランティアに趣味に、特養入所中の実母(わたしからいうと、祖母)の通い介護にと忙しい。一生懸命ばあちゃんの介護を続ける母である。

一方父は、あまり出歩かず、バラを咲かせたり、瓢箪を作ったりの庭いじりが好き。実家犬のミニチュアダックスフンドと遊ぶ、、、いや、ワルさをした愛犬を怒るのが唯一の楽しみなようだ。本当は母にもっと家にいて欲しいのだろうが、かまってもらえず、文句ブイブイである。

さて、その、せっせせっせと特養に通う母に、父が101歳のばあちゃんの様子を訊ねても、元気元気よと言うだけで、ほんまのところはどうなんだ?よくわからん、と、日頃疑問に思っていたらしい。父が言いたいところはよくわかる。

とてもじゃないけど食べる気力もないものを、口から無理やり食べさせているのか?それとも、食べたいから自分の意思で、ちゃんと食べられているのか?

もし、気力もなく今にもコト切れそうな様子を無理やり生かしているような状態ならば、それはどうなんだ? 介護する意味があるのか?一生懸命みる意味があるのだろうか? ウンヌンカンヌンてんてんてん。父は父なりに、きっと様々な事を考えていたと思うのだ。

今の祖母の状態は、口から食べられているのでまだ元気なのだと思う。特養ホームでの食事の他に、持参したヨーグルトを食べるかと聞くと、食べるというし、自力でさじを口元に運び、パクリと飲み込むこともできる。口はカパーっと大きく開き、そしてゴックンと飲み込みもする。この一連の動作は見ていて楽しく、今までばあちゃんの食欲がない状態を殆ど見たことがない。

トイレもポータブルトイレに座らせてもらって、自力で排泄ができるし。(介助必要)

家族が行って、力を出して、介護をしているのでその分長生きしているのだといえばそれまでだが、口から食べられているので、まだ元気と言ってもいいと思うのだ。食べられなくなったら、胃ろうにはせず、ゆっくりそのまま見送ろう、と話し合っている。

この間、施設で勤めていた方から伺った。入所中の方がお亡くなりになるときは、わかるのと。

よほどの事では無い限り、突然には亡くならない。亡くなる3日ぐらい前から匂いが変わるのだそうだ。 その匂いがしてくると、ああそろそろかと思うのだと。

どんな匂いかは聞いていないが。

食事もだんだん食べられなってくるから、わかるのよと。事前にわかるのなら心積もりが出来るなと、わたしは少々安心した。

あとどれぐらいばあちゃんに余生があるかはわからない。おっちら、おっちら、出来る範囲でやっていこう。いや、私そんなしょっちゅう行けている訳ではありませぬ故、体が歪まぬグライニハ、と。


【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター 】

103歳特養ホーム入所中 祖母ばあこをトキドキ通い介護中。カイゴのつれづれを、家族介護者の視点から、えっちらおっちらウェブにて発信17年目。
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中こちら


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