イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

認知症についての正しい共通認識を持ちたい

5月 31 2012 | 街のバリアフリー

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皆が不安を感じているのだな、と思った。こりゃどうにかしないと不安感を煽るだけだ〜とも思った、

最近、介護中の方や、介護経験者の方、10数名とお話をする機会があった。

介護を終えた方はご自身のこの先に少し不安を感じておられる。
終末期についての事も、いろいろと話題に登り、死生観について意見のバトルも見られ介護の奥深さを感じた。

これだけ情報が行き交っていても、よくわからないものが認知症ではないかと思うのだ。そして、ついお決まりの間違った定説を話してしまいがちになる、、、。でもそれはあかんのんとちゃうん? そんなことを再認識させられた群青だった。

皆、ご自身が認知症になることへの不安を感じておられる。 

物忘れは、自分自身のおぼけさんな日常話、失敗談、会話のネタとして、冗談笑いにしてさらりと流してしまう事が多い様に思える。関西人は特にその傾向が多いのかもしれない。 

でも、あきらかにそれはちゃうやろ、という誤った認識が話題に上ってしまった場合、笑って流すのではなく、それを何げなく修正出来る言葉を持ちたい、とわたしは思った。

“そういう風に良く言われるんですけど、今、そんな認知症の方をみておられる方は、こんなことで困っているそうなんですよ”とさらりと話せ、偏った認識を “それはあくまでも事業者さん側の見方であって、介護者からみた実情はこうなのだそうです。認知症を患ってしまったかたのお気持ちは、こうらしいのです。” 他人事ではなく、もし自分がなってしまったらの気持ちで話せたら。 あら、そうなのね、と考え直すきっかけになればいいなと思う。

認知症になっても、自分の地域で住み続ける事が出来るのが理想だと、思う。皆もそう願っている様に思う。

認知症になってどうしようもなくなったら、施設か、と皆安易に思っているのだが、施設は一杯一杯で受け入れてくれない。では在宅で暮らし続けられる環境が整っているかと言えば、ノーなのである。一人で暮らしている方ならなおさらである。

よく言われるのは、一人暮らしだと、火を出されると困る、という点。ガスでない調理器具を使う等対策もあるだろうから、地域で暮らし続けるにはどうしたらいいのか、皆でお知恵を出し合えたらと思うのだ。

家族がいる場合でも、例えば、ショートステイ等を利用したくて、どうにか予約がとれ、お泊り開始したとしても、問題行動が出た時には、原因を探らず行動だけを見て、「施設では面倒見切れません、今後ここではショートステイは不可です。」といって自宅に帰されてしまう事が頻繁にあったりするということを聞く。

職員の手を余りにも煩わす要介護者は施設でもお断りなのである。じゃあ、そんな人をどう家で看るのか。正しい知識を持ったお医者さんも実は少ないのである。薬の微調整を共にうっとうしがらずにみてくれるお医者さんは、ごく少数。一体どうしたらいいのだろうと途方にくれる。家族は、試行錯誤しながら、お医者さんに対してや、医療、はびこる誤った認識に怒っているのだ。

群青は今、祖母の入所する特別養護老人ホームへ時々介護に通っているが、入所者さんの中には認知症の方も交じっている。それが当たり前の日常生活。

そんな方の様子を見たり、声をかけられたら返事もしたり、お話もしたり。スタッフの対応の様子を見させて頂きながら、ああ、こんな風に応対していけばいいのだな〜、などと少しづつ、学ばせてもらっているという状態だ。

地域の中でも、体の状態のいい人も悪い人も、認知症の人もそうでない人も、みんながごちゃまぜに暮らしていて、そんな事があたりまえになれば、みんなで話が出来る様になれば、過ごし易いのに、特別視することがないのにな、と思ったりする。理想論かもしれませんが。

そのために、もっと知りたい。
変に不安を感じなくて済むように、皆が正しい知識を学ばんとね、と思うわけであります。(つづく)

【群青亜鉛(ぐんじょうあえん)/イラストレーター】<


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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