イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

スプーンを、口の真正面から入れての食事介助にはご注意〜

5月 29 2012 | 人の身体と動作

食事介助時の声かけ

出来るだけ自力で食べてもらうの図

「まん前からスプーンを入れちゃだめなんですよ。」

以前特養で勤めていたとおっしゃる方と介護者会でお知り合いになった。その交流会からの帰り道、食事介助についての話になる。

群青の帰る方向はまったく正反対なのだが、何気ない会話のようでありながら、介護職の立場からの、冷静かつ暖かいお話はとても魅かれるものがあり、そのまま駅まで一緒に行ってしまったというわけだ。

食事介助は、口の端からスプーンを入れるようにするのだそうだ。

なぜか?

正面からスプーンを入れると、勢い余って、喉をスプーンで突くことがあるからなのだそうだ。あらららららら。こわっ。(@@)大き過ぎるスプーンにもご注意下さい。

恐らくこれは介護のお仕事をされている方の間では常識なんですよね。群青は意識したことがありませんでした。やってしまったことはないように思うのですが。たいがい、口の右か左の方向から差し込んでいた。

(自問自答する。)ほんまにちゃんと端っこから口の中に入れてた?いやいや、正面から差し込んだこともあったと思う。

祖母への食事介助をずっとやっていると、へなちょこな食べさせ方を無意識にしている気がする。
なんだか奥の舌の上にスプーンをぺったり置いたりしていて、(ばあちゃんは、舌奥の感覚が鈍くなっているから、おえっとはならない)

慢性化してしまう感じかしらん。

こんな食べさせ方でいいのかなあ? とちょうど思っていたところだったので、砂漠の砂に水,の状態ですぃーと私の中に入ってきた。

口の中にも麻痺側と元気な側がある

麻痺側の口の中目がけて、ご飯を入れていたのはつい最近 (10ヶ月前)までだったし。(何年ばあちゃんの介護にいっちょかみしてるねん〜) 特に問題がなかったので意識することもなく、口の中にも麻痺側がある、とは考えもしなかったのである。

最近の食事介助時には意識するようになり、麻痺側に行った食事はなかなか飲み込めない事が見ていて良くわかり、やっぱり麻痺側はだめなのだわ〜、と改めて実感するような鈍さ加減の私である。

舐めんなよ、食事介助はものすごく高度な仕事なのだ〜、キリっ

なんだかいきなり、ヘルパーさんや、食事介助をする家族さんや、介護士さんを代弁してしまったが。食事介助は一見簡単そうに見えるのだが。いはやはそんなことはまったくないのである。

食事が気管にはいってむせたり(げほごほ)。
咳が止らなくなることもあるし。
そのまま炎症を起こして誤嚥性肺炎になったり。(ばあちゃんは特養ホーム入所 9年の間に入院2回)
喉をつまらせると窒息だし。(とろみ剤でとろみをつけても、つけすぎるとぺったりはりつくお餅のようにもなるからとろみ加減にはご注意ご注意。)

寒天ぽい状態のゼリー(あんみつにはいっている寒天ぐらいの固さ)だと、飲み込めなかったりするから、スプーンで切って、かき混ぜて、どろどろにしなきゃいけなかったり。

そのまんまの水をよくわからないまま飲ませて、むせることも以前はよくあって、ようやく施設とも意思統一出来て、定量のとろみ剤を加えるようになったり。

食事介助が必要になると、ひと工夫、ひと手間が必要になる。この工夫を常に頭をフル回転させながらしているのである。

食事介助は、要するに、間違えると、相手が亡くなることもある行為である。

でも、その間違いが、なんだかなんでか、本当によくわからなかったり、さっぱりわからんかったりもして。姿勢をどんなに整えても、むせてばっかりで、うーむ、今でも泣きたくなることはよくあるのであります。

そうしてここに、このように今だに書き込むわけでありますが、、、。

ひとまず本日は、スプーンを、口のま正面から入れての食事介助にはご注意下さいましね。(つづく)

↓興味が湧き湧きな方へのプラスα〜

飲み込みや、食事姿勢や、車椅子調整は、なんだか密にからみあっていて、ほんとにわかりたい!どうにかしたい!と思うのだけれどなかなか理想像には辿り着けないなあ、と思います。そのため解決?の糸口が何か欲しいと言う方は、次に掲載します☆群青*介護Blogの関連記事を読まれる事をお勧め致します。 

考え様のきっかけと切り口を面白くしていますので、理解が深まるのではないかと思います。あくまでも、群青が祖母の食事介護をしていて、気づいた事から発展させ、あえん流解釈で書いております。本当の学びになるのは、その後に記しました、理学療法士さんのHPです。分かりやすく、面白く、入り口を作るのが私の役割かなと思っています。

☆群青*介護Blog ☆なんで上手く飲み込めないん?

その1(嚥下)
その2(ロミオとジュリエット編)
その3(飲み込む前に難関があった)
その4(普段の食事どきはどんな姿勢?)
その5(急な舌の坂は運ぶのが大変なの)
その6(口の中を坂道でなく、平地にしてみる)
その7(のどがノビノビとちゃいますか?)
その8(なんでも試してみる。だんだんよぅなる)
その9(うつむくジジババもジュリエットと同じなの)
その10(入院時ベッドでの食事介助)
その11(スタアのミネラルウォータ吸うお姿)
その12(ストロー吸いは高度なり)
その13(支援物資、介護食用とろみ材なるもの)
その15(自力でスプーンが使えるなら意地でも使え)
その16(いい食事姿勢と、体の動く範囲との兼ね合いは微妙)
その17(えっ?口の中にも麻痺側と健側があるの?)
その18(食事介護知らぬは罪。口の中の健側まひ側)
その19(食事の飲み込み時、下を向く)
その20(いい食事姿勢?じいちゃんばあちゃんになりきる)
参考ホームページは以下です:
理学療法士 大渕哲也さんの「老人介護についての個人的HP」 内、
食事の援助について〜食事の ”相”と姿勢を中心に

あと、☆群青*介護Blog☆の既存コンテンツの呑み込み・嚥下をご覧下さい。


gunjoaen
【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

《追記2014年9月》
103歳特養ホーム入所中 祖母ばあこをトキドキ通い介護中。カイゴのつれづれを、家族介護者の視点から、えっちらおっちらウェブにて発信17年目。
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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