イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

『シンベリン』を観る 5月8日(日本公演 千秋楽)

5月 24 2012 | 映画・演劇・音楽等

シンベリン思い出し描き_ヤーキモー_ポステュマス

シンベリン思い出し描き_ヤーキモー_ポステュマス


シェイクスピアの戯曲だそうですが、恥ずかしながらこのお芝居の存在を全く知りませんでした。ロマンス劇と呼ばれているそうです。大竹しのぶ/阿部寛/鳳蘭/勝村政信/窪塚洋介/丸山智己 出演。

蜷川幸雄氏の演出で、休憩を入れて3時間。永遠に続くかと思われるスタンディングオベーションにて終焉。以下約3300文字。自己流あらすじ。全体の感想。スターに特化した感想。つらつらと。興味のある方はゆっくりどうぞ。

簡単なあらすじ(名前などはややこしくなるので、なし。)
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ある国の国王の娘のお姫様(先妻の娘)が身分違いの男と勝手に結婚したからオトーサマの国王激怒。(2人はラブラブなのにね)
国王の今の後妻さん女王、なんとかして自分の連れ子(おバカ息子)と結婚させようとするが上手く行かず、地団駄。

身分違いの夫 もちろん国外追放〜。 追放され放浪先で夫の奥方お姫様に興味を示す某殿方が、「その奥方サマをワタシャ寝取って信ぜよう〜うわっはっは」、「んな訳あるかいワシの奥方の貞操は固い」とお互い賭けをする。(コイツラトンデモナイワイ)

その身分違いの夫の紹介状を手に、その奥方姫君を訪問した某殿方、余りの清らかさに手は一切出せぬが奥方姫君の寝室より大事なアクセサリーを盗み取り、それを貞操を奪った証拠とし、賭けに嘘ツキっ子で勝利する。 

奥方姫君の不義を信じ込み、復讐誓う夫は自暴自棄、奥方姫君を暗殺しようとする(アホね)。一方オトーサマ国王より城に幽閉されていた姫君は夫を追って城より逃亡、男装し身を隠す。

その王国では他国との戦争が始まり、その身分違いの結婚で追放された男は、自暴自棄になりながらも、身元を臥せオトーサマの国の戦士として大活躍し、自国を勝利に導く。

オトーサマ国王は、勝利を導く重要な役割を果たしたのが実は娘姫君の夫(追放した男)だと知り、加えて娘姫君は男装をして生き伸びている事がわかり、アラ嬉し感涙。

小さい時、サラワレタと思っていた国王の息子2人も生きていた事がわかり、王子に迎えさらにハッピー。

闘った敗戦敵国をどうするかのお裁きでは、国王「許す!」「皆、許す!」「結婚も許す!」 で大団円〜。 

あーらめでためでたし〜。パチパチパチ♪
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《キャスト》
国王の娘、姫君が大竹しのぶ
身分違いの夫、が阿部寛
後妻さん女王が鳳蘭。
女王の連れ子のおバカ王子役、勝村政信

王様が吉田鋼太郎
伊達男嫌みな某殿方が、窪塚洋介

他国の兵士 丸山智己

詳しく正しいあらすじは→こちらをご覧ください。
彩の国さいたま芸術劇場
ウィキペディア シンベリンは→こちら
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観に行った経緯
友人が仕事の都合で行けなくなり、そのチケットを譲り受け一人でスタスタと観に行って来ました。ウェブで探してプリントアウトしたあらすじを移動の電車内で読んで頭に入れるという付け刃の予習をしましたが、ストーリーに縛られずに観る事が出来ました。
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衣装 重厚で素晴らしかったです。様々な動きを考えて作られていて、動きにあわせての布のひるがえりさ加減など、魅入ってしまいました。美しかったです。
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ひきこまれたところの感想、全体の感想。
オープニングはドキドキしました。スターの持つエネルギーってスゴイノデスネ。見ると高揚、心ざわめきます。

客席に入ると既に幕は開き、鏡も椅子も机もある一面楽屋風景。役者が全員 楽屋着で動いていて本番前の準備中。

次々、主要キャストが登場。阿部氏だわ〜大竹しのぶよ〜♪ 芝居開始の合図。楽屋着のままキャスト一列に並び、一同礼。直ると同時に本衣装に変身。ずらりお客様の前に。

俳優の後ろに控えていた黒子が全員の楽屋着を抜いての早替えです。ステキーきゃアー!!!!つかみOK絶好調〜でスタート。

場面もよく変わるしっちゃかめっちゃかなお話をよく上手くまとめたな〜というのが観終えた時の感想です。3時間ありましたが、夢中でした。演出や、舞台背景には水墨画風の風景や、源氏物語絵巻のような背景もあり、日本の要素が随所に取り入れられていました。

最初は日本的な演出や、歌舞伎的なシーン、拍子木を打ったりするのが少々煙たく、日本的要素は減らして演出出来なかったのかなと思ったのですが、そこまでしないとこの芝居はまとめられないのかな?と気持ちが変化。もしかして、これだけあちこちに場面が飛ぶ話って、演出大変じゃないの?斜めぎみな見方が、応援側に回る〜。

加えて、日本的な演出は、時空間を翔ぶにはぴったりなのかなあと、演出の違いに思いを馳せたり。

最後はスタンディングオベーション。これだけの内容を役者もスタッフも皆がよくやり切ったなあ〜と敬意を表する気持ちで一杯、その賛辞の気持ちが湧き上がって熱が醒めません。

長ゼリフがとても多く。もったいぶった引用の多い、例えの多い台詞でありました〜。(それがシェイクスピア?)聞いてる最中に何言うてるのかわからん様になり、こちらの気持ちが離れてしまう事もたびたびありました。

もっとお芝居くさくてもいい、誇張したお芝居(よく言われる、クサイ芝居)でもいいから、台詞の表現にもお客さんの意識が向く様に、それぞれの役者さんのお芝居のバリエーションを多くして欲しかったように思えました。
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以下、印象に残った役者さんへの感想です。

鳳蘭さんは、派手、艶やかな美しさ。まるでヨウカイといった風情で策略家の野心を抱える王妃役にぴったりでした。生きておられる間に一目観れてよかったと思わずにはいられない存在感。(失礼!)

窪塚 洋介氏もよかったです。映画の源氏物語に陰陽師役で出演していたのを見た時は、あまりの棒読みぶりにワタシは呆れていたらしい(友人談)のですが、今回の役どころはよかったと思います。嫌味な奴なのですがぴたりとハマり。金きらきんネックレスジャラジャラで、時代も東洋西洋まぜこぜになったようないでたちでヤなヤツ紳士くんを快演。違和感なく、堂々たる軽薄なイヤラシぶりです。終盤の方は、少々入り過ぎた彼のストイックぶりに疲れてしまい、演技をとばし観するという感じになってしまいましたが。(読書なら飛ばし読み。漫画も飛ばし読み。芝居はとばし観)自分自身に対する不信感や不安定感が演技のあちらこちらに感じられ、惹きつけられっぱなしでした。

アホ息子くん役の勝村政信氏、なんだか、トンデモナク、テンポがよく面白かった!わかっているのに、何度見ても面白いリアクション等。彼がきっとキーマンでしょうか。彼の芝居のテンポの良し悪しが、その日の芝居の出来不出来を決めてしまうのかも。お役目重要です。

阿部氏は、テレビで見ているまんまで、美しく男前で格好よく。(声渋く。頭の小ささに驚き) 演技自体はぶれることなく初志貫徹といった様子。エネルギーもすごいですが、真面目で苦悩する役柄からか、苦悩悶々シーンが多かったです。 他の役者の芝居との対比があるから主役はストレートなお芝居でよかったのね、と後から納得しましたが、演技は少々物足りず。もっと芝居で遊んでもよかったのでは。(エラそうですが〜)しかし長台詞の時は、その芝居に飽きて来て集中して観られず、私の目はひらひら空を泳ぎしばし休憩。華やぎと存在感が素晴らしいですので、舞台での演技に更に磨きをかけて頂きたい〜い。

大竹のしのぶ氏は、上手いわねえ、可愛いわねえ、惹き付けるわねえ、目が離せないわねえ。この人は本当に人間なのかしら、といった感じがありました。今でも思い出します、真似したくなります。声のトーンが愛らしくて、強くてたくましくて。なんだか、ほんとうに、20歳ぐらいのお姫様に見えました。くるくるくるくる、ぱたぱたと変わるのです。七編花。大竹しのぶ氏はみんなのお宝で正解、と感じた次第。

丸山智己氏 敵国の兵士役 とびきり役柄にあっていて素敵でした。阿部氏よりも際立っていたかもしれません。男は目がひとえでも際立つのね〜、カッコいいのよね〜と思えた、渋い役柄。
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シェイクスピアのお芝居の決まり事なのでしょうか。
内容はストーリーを導く影の存在の学者(道化)?。お芝居の解説みたいなものは随所に散りばめられます。ちょっと説明過ぎる点も。影の存在ながらの面白さを出してもいいのに〜と正直感じました。

その他、「なんで目の前にいるのに、男装しているからといって、自分の娘がわからんのだ!」とか。「娘をかっさらった憎っくき男の顔がわからんか?」とか、つっこみどころは山ほどなのですが。お約束を分りながら観ると違和感はない気がします。(ちょうど人情ものの、時代劇に似ている気が。水戸黄門??となると、井上ひさしの天保十二年のシェイクスピアが思い出されます。)
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6月には、これを、イギリスで上演されるというので反響が楽しみです。皆楽しんで演じて欲しいなと思う次第です。(英国バービカン・シアターからの招聘を受け、2012年夏のオリンピック開催に向けて沸くロンドン公演)

2012年5月8日 大阪 シアタードラマシティにて観劇。
イラストは思い出し描き。細かくは不明。モヒカンなヤーキモーに拍手喝采。


シンベリンのロンドン公演を観られた方のtheater reviewをご紹介。とてもわかりやすい文章で嬉しくなりましたので。
ロンドン在住ジャパニーズ会社員のOFFタイム記録 とのこと。お芝居もよく観にいってらっしゃる方のようです。

ロンドンテムズ川便り
2012/05/30
Ninagawa Company/ Cymbeline (蜷川幸雄演出/ シンベリン(シェイクスピア))@バービカンシアター

blog.goo.ne.jp/bigupset39/e/4054b01b57767ac720bed9f6e4d0972d


gunjoaen

【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : 介護イラストレーター
↓(追記2014年10月)
プロフィール:介護とコミュニケーションの現状と問題点を明るくおもろく大真面目に発信中。
介護ライブラリ:介護トピックスコーナー「自宅で介護お助けヒント集」連載中こちら


ああ追記。
観ていたのに。観ていたのに。思い出せず。書き込みもしておらずすみません。吉田鋼太郎氏。
「花子とアン」での加納伝助役、とても好感が持てました。格好いい〜っ、と叫びながら観ておりました。
2年も以前に舞台でお会いしていたのです「シンベリン」。王様の役でしたのに。
まだ舞台上での吉田さんにお会いしたいと思いました。


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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