イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

新聞記事より 北欧で聞いた終末期 

6月 16 2012 | 介護全般

新聞読んで、考えて、試行錯誤に思考覚悟

新聞読んで、考えて、試行錯誤に思考覚悟

あらららら。新聞記事は、とうとうウェブに掲載されたとたん、有料記事になるのですね。最後に記したリンク先に飛んでもらっても、記事は読めません。新聞購読者の減っている昨今、新聞社も生き残っていかないといけないですから、当たり前と言えば当たり前ですが〜。

大切な記事は切り抜いて保存が必須ですね。抜粋してウェブ掲載されている方がいらっしゃるかもしれませんが、整理整頓の術がやはりこれからも必須事項かと。

今日の書き込みは長いです。後半には祖母入所する特養ホームに提出する、自分で物事を判断できなくなった時のための同意書を掲載しています。緊急時の対応への同意書です。ああ、そういうことかと納得されるかもしれません。
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NPO法人「高齢化社会を良くする女性の会」の代表 樋口恵子さんをはじめ、5名がにスウェーデンやフィンランドに視察に行かれ、同行された読売新聞社の記者がその内容を「北欧で聞いた終末期」として3回に端的にまとめられています。読売新聞を取ってらっしゃる方は、2012年6月8日,12日,13日をご覧下さい。

それぞれの記事タイトルは読んで時のごとし、内容を明確に表しています。次の様なもの。

1「自宅で安らかに」を実現  スウェーデン・ストックホルム高齢者特別住宅で。

2「胃ろう」にしない選択 スウェーデン・ストックホルム県営病院で。

3 不自然な延命治療せず スウェーデン・ストックホルム高齢者特別住宅や、フィンランド・ヘルシンキで訪れた施設。
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1より
「あなたは、口から食べられなくなった時、点滴や胃ろうなどの医療的措置を受けたいと思いますか?」 樋口さんが入居者に質問されます。「高齢者自身が、どう終末期を過ごしたいと思っているのか聞いてみたい」とのことで、医療・福祉施設視察の合間にスウェーデンやフィンランドでアポなしのインタビューを数名に敢行される。

延命処置をしたなんて聞いたこともないし、しないという方もいらっしゃり、それだけ、食べられなくなったら自然死が一般的なことが伺えます。家族に伝えたり、紙に書いたりもしないとのことで、ほー北欧ではそうかなのか、さすが、なんて、この記事だけを読むと、ほぅほぅ頷きじぃさんになってしまいそうですが、、、。でも、点滴して欲しいと望む方もいらっしゃるし、考えたくないとおっしゃる方もおられたそう。

同様に、日本の病院や高齢者特別住宅や、施設等で質問してもいろいろな答えが帰って来ると思うのです。年代によっても違うでしょう。そのあたり、ほうほうじいさん、ほうほうばあさんになるでなく、ほんまか?と常に突っ込みを入れながら読むのも大事かもしれません。

終末期でうだうだとあれこれ考えてしまう私らは、根本的な基盤が仏教であるから?すっぱり割り切れず、延命処置が〜延命治療が〜とうねうねと言うてしまうので、医療費にお金がかかってしまうの? 精神性?国民性か?むむ?
精神性を守る為に医療費がかかっているのか?(どんな解釈や〜と、好き勝手申し上げてしまいましたが。)そんな事を思いもしたり。

「高福祉」で知られるスウェーデンは、子どもとの同居率が日本より低く、高齢者単独世帯が多いにもかかわらず、在宅死亡率は51%と、日本(13.4%)に比べて非常に高い。

のだそうです。

「高齢者だけの世帯で本当に在宅で死ねるのか、それでみんなが満足なのかということを探るのが今回の視察の大きな目的です」と樋口氏はおっしゃっている。

日本では在宅で穏便に?亡くなるには事前にあれこれ手配が必要で、その手筈が整っていない時に急に自宅で亡くなると、警察が入りややこしいのだと聞く。救急車は延命措置だから呼んじゃダメよ、等、決めておく事も必須事項なのだそうだ。在宅で亡くなるのが理想だけれど、日本では在宅でなかなか死ねない現実がある。

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北欧が明らかに日本と異なる点が一つ。

「原則として、延命治療はしない(シリーズの3より)」

家族が本人の意思を尊重して、延命処置して下さいと医師に伝えても、最終的に判断するのは医師で、しないこともあるのだという(2より)。

『終末期の点滴は、心臓に負担をかけて苦しめるだけ』との知識が一般にも普及し、行わなくなった」と言う。10年位前は、家族の為の点滴をすることもあったのだというが。私たちの考える『終末期医療』はほとんど行われていない。高齢者に不自然な医療は行わないという社会的な合意があるのでしょう。(3より)

そうだ。

やはり、事前知識のあるなしは大きい。日本では、今、その知識を、皆が取り込もうとしている発展途上ではないだろうか。うーむ、幕末みたいだ。疑似幕末・21世紀日本終末期伝を書き記すの真っ只中、今までの価値観ではうまく回らなくなって来たということか。それは次にあげる本がベストセラーになっていることからも伺える。

「大往生したけりゃ、医者とかかわるな」自然死のススメ  中村仁一:著

既に読まれた方も多いと思いますが、群青は 今読んでいる真っ最中。終末期を迎えられた方の様々な様子を記しておられ、考えるきっかけにもなる。

記事にもどろう。

日本老年医学会では、今年1月に、胃ろうなどについて「差し控えや治療からの撤退も選択肢として考慮する必要がある」と初めて言及している。

今までは胃ろうを始めると、亡くなるまで途中でやめることはできなかったが、条件によりできる方向に変りつつあるのだという。
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樋口恵子さんが最後に興味深い事をおっしゃっている。

「日本は、命を粗末にした戦時中の反動で、『命は少しでも長い方がいい』となった。しかし今それに対する疑問がで始めて入る。日本なりの終末期文化のための提言をしていきたい」

やはり家族間で、もしもの時にはどうしてほしいかを話し合っておくことが大事なのかなと思う。ちょうど昨日も、脳死判定による移植手術が行われ、報道で取り上げられていますよね。ちょうど群青もドナーカードを貰って来ていて、それを読んでる所でした。

なんだか世の中がものすごいスピードで変って行っているので、それは自分の中に取り込んで行きたいなと思ってはおりますが。北欧の考えの崇拝でもなく、医師におまかせではなく、マスコミや時流に流されるでもなく、自分はどうしたいのか、学んで考えて行くのが大切ですね。

→読売新聞より
医療ルネサンス(有料記事ですので、登録が必要です。)
www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=245&byomei_id=S169
北欧で聞いた終末期

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さて。以下は、今年2012年の祖母(101歳)の入所する特別養護老人ホームの緊急時の対応に関する同意書である。毎年記入をしなおし、提出している。祖母の中心介護者は母なので、母が毎年記入。

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平成◯◯年◯月◯日

特別養護老人ホーム施設長様

私が自分で物事を判断できなくなった時、この同意書に基づき判断してください。私が自分で判断出来る時は、この同意書は効力を有しません。

治療について下記の希望の通りです。

本人署名◯◯◯◯◯◯◯       身元引き受け人署名◯◯◯◯◯◯◯(続柄)
                  電話番号◯◯◯◯◯◯◯
                  携帯番号◯◯◯◯◯◯◯

本人が署名出来ないため、本人の承諾を得てわたしが代理署名をしました。

署名代理人 ◯◯◯◯◯◯◯       (本人との続柄)◯◯ 

重篤な状態を発見、すぐに何らかの処置が必要なとき。
 重篤とは意識がなく、心停止・呼吸停止・脈拍がはかれない状態
(AかBのどちらかに◯印をつけてください。)

A.救急搬送の上、延命治療を希望する
(心臓マッサージ・気管内挿管・人工呼吸器の装着など出来る限りの治療を希望する)
B.延命治療は希望しない

経口摂取が難しくなって来たとき、どのような形を望まれますか?

□持続的点滴など、病院での医療ケアを希望する。
□胃ろうを造設し、施設で過ごしたい。
□積極的な医療はうけず、施設での看取りケアを希望する。
□今は考えられない。

※この同意書は、本人の意思によりいつでも変更、取り消しが出来ます。
※同意書の再提出・取り消しが無い場合は、この同意書が持続しているものとします。
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(4年前にも、書類内容を当ブログにアップ致しましたが、その時とは内容が変わってきています。緊急時の対応(同意書)

生命観溢れる祖母(101歳)は何度か、この狭間をカイクグって生き延びている。その姿をみているので、この内容は当たり前だ。けれど、初めて病院でその狭間と出くわした時は色々と思い悩んだ。 早いうちから話し合っておくのがいいと思う次第です。

祖母は、約10年前に1度は胃ろうを薦められた事がありましたが、口で食べられる様に家族で食事介助を続け、101歳の現在も、食欲ありで、口から食べられています。(多少のむせはありますが)

gunjoaen



【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族の視点で、介護の現状と次の一歩をえっちらおっちら発信する。ばあちゃんへの”いっちょかみ介護”実践し、当ブログのおもろくも辛口も含んだ問いかけは、介護や医療関係のプロからもこっそり支持されている。

◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ不定期連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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