イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

今も続けていますか?飲み込みの体操「パンダのたからもの」

5月 12 2012 | 人の身体と動作

ほれ、ばあちゃんやってみ〜 ”あっかんべー!!!”

今日は介護職の方にも聞いてみたい。

健康な時は殆ど意識しない舌の動き。飲み込みがしにくくなって初めて「舌」のありがたさを痛感するのですが、この「パンダのたからもの」とは、口腔と舌の体操の名称なのだそう。このまま発声すると、まんま準備運動になります。

厚生労働省 推奨の嚥下(えんげ=飲み込み)体操「パンダのたからもの」。以下まずは簡単に食べ物を飲み込むまでの身体の動きを記してみます。

私たちがスムーズに飲み込めるには、舌や口の動きが重要で、口に入れた食事を舌は唾液とうまく混ぜ合わせ、飲み込みやすい塊にしてくれます(食塊)。そして喉の奥まで、波の上でサーフィンをするように運んでくれて、ごっくんと飲み込まれ食道に至るという訳で、飲み込みまでにかなり複雑な動きをしているのです。


この「パンダのたからもの」のフレーズを知った半年前は簡潔さに驚きました。この短い言葉に、飲み込みに大切な運動がすべて含まれているのだもの。ですがその後、101歳のばあちゃんに言わせているか?というと、答えはNoであります〜。

なぜでしょうか?

発声してもらう音が、唐突で、いきなりすぎる感じがするのです。 

ばあちゃんの食事介助をする時は、発声練習は必ずするようにしている。その日の口の調子をみて、舌が動きにくそうだと思ったら、ラリルレロ〜を言わせたり、あかんべーをさせたり。

上顎に舌がつきにくそうだな、と思ったら、タチツテト、や、ナニヌネノ。

喉の奥が気になったら、カキクケコ。

唇の締まりが悪そうだなあ、と思ったら、パピプペポ、や、マミムメモ。

鈍くなっている動きやその周辺の音も一緒に言わせながら、スムーズに導くようにしている。そのためか「パンダのたからもの」には行き着かず、使う事がないのです。

そして最大の理由は、子どもっぽ過ぎてばあちゃんに言わせるのは気が引けるというもの、、、。自分で言うのもちょと恥ずかしい。アイウエオや、舌をあかんべーと出す方が気にせず出来る。

ご年配のジジ様ババ様には、「子供扱いすんな!」と突っ込まれそうである。 まじめにやって下さっているとすれば、「しゃーない付き合ったるか、職員さん困るやろしなっ。」と演技されているに違いないと想像するがどうだろう?偉そうなことを言ってすみません。

介護する側の人が笑顔体操がてら、短時間で声を出せるようにするのにぴったりと思うのですが♪ ジ様バ様がそこまで考えてつきあってくれてはるかどうかは謎であります。皆さんはどうですか?



gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター
◆介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。祖母への”いっちょかみ介護”実践し22年。
◆介護関連著書 2冊
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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