イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

同じ献立でもミキサー食(介護食)にすると凄い量に

5月 10 2012 | 人の身体と動作

20111227食事つぶつぶざらざらは嫌よ

20111227食事つぶつぶざらざらは嫌よ

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こんにちは。介護イラストレーターの群青亜鉛(ぐんじょうあえん)です。いらっしゃいませ。

呑み込みにくくなってきた?


ミキサー食とはなんぞや? 食事をミキサーにかけたものである。多少とろみを加えたりして、飲み込み易くするのである。高齢者で飲み込みに障がいが出てくると、こちらミキサー食の出番になる。初めて聞く方も頭の片隅にでも置いていて欲しい。
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食べさせたい、家族の気持ち


101歳の祖母が特別養護老人ホームで食するのは、ポタージュよりもっととろみがある、柔らかめマヨネーズ位のミキサー食だ。

体が衰え飲み込みにくくなった家族に対し、「噛む事で頭がはっきりしてきて、また元気になるって言うやん。嫌よ、ミキサー食にするなんて!」と思うのが身内の常なのだが、口に入れた食事は引力で自然に落ちて胃に辿り着くものではない。

身体の力、それぞれの器官の力である。動かない歯、動かない舌、動かない喉、動かない食道では、無理矢理食事を入れられると、気管に入り、ゲホゴホゼイゼイ誤嚥となり、ひどくなると窒息する。肺炎にもなったりする。

口の中では舌が、口腔が、動いて唾液とまざり、程よい塊(食塊)となって、はじめて食べ物を喉に導く。そして自分の意志でゴックンするのである。食道に入ったら蠕動運動により胃のほうに食べたものを送リ出す。これは脳からの指令らしく、意志とは関係がないそうだ。

その食塊は食道では壁をつたいながら絞り送られる様に降りて行くそうだが、その塊の形態にはいろいろある。
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食べ物の塊にもいろいろあるの


1.ただの液体これは、パシャパシャで早くのどを通過。気道が閉じるタイミングと合わず、肺に入ったりして実は衰えた身体には大事(おおごと)となるのだ。これは案外知られていない。むせる方には、とろみを試してみて欲しい〜。

2.刻み食こいつはツブツブが “ぴっ!” とはねて気管に入ったりして、実は誤嚥しやすいらしい。これが今の常識の様で、刻み食にこだわり過ぎるととんでもない事になる。ばあこもこれでゴエンセイ肺炎となり、入院した。退院してから、刻み食が誤嚥しやすいことを看護師さんより聞いて、驚いた! 一生懸命食べさせていたのが仇になるなんて。もっと早くに言うて下さっていたら〜。

3.ミキサー食こちらは、ドロリんちょ、跳ねもせず、食道にフィットしながらゆっくり通過。とろみ具合にもよりますが。(群青の勝手な解釈にて、興味のある方はお調べ頂けると幸いです。)

特養で出して頂くそのミキサー食。毎回味見をするのだが結構おいしい。マイナス点があるとすれば、原型をとどめないため、何の食事かわからなくなることだ。しかしながら色は美しく、こんなものは自宅では作れんと思ってしまう。(イラスト参照)

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食べるのにも、体力がいるしね

あまり問題なさそうなミキサー食。通常の食事をミキサーにかけると、実は量がものすご〜く多くなるのだ。ということは、ジジババは食べるのにくたびれ果て食事が拷問と化してしまう、という事にもなりかねず。

45分以内位に納めるのがいい、とはPTさん。家族が介助するときは1時間半ぐらいになるときもある。

祖母入所する特別養護老人ホームでは、必要なカロリーの7割?(うろ覚えです。)位にして、あとは高カロリーの補助食(コップに入って出てきます。)で補充する。という対策を取っていたのが昨年まで。計算されている食事であるので、施設におまかせしている。

だが、いずれは食べられなくなる時が来るのだろう。その時までは、家族が行った時は自力で食べてもらう事にして、身体の衰えを受け止めていかんとね。 安らかな時を迎えるためにも、身内にこそ、心づもりが必要だと思うのだ。  
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追記:新知見に基づく公開動画


飲み込み時の、喉の奥の動きに興味のある方は、当方ブログ内のこちらの動画をご覧下さいませ。
公開動画「摂食・嚥下の解剖生理」Anatomy and physiology of feeding and swallowing
(新知見に基づく)(2014年3月25日公開)

監修:愛知学院大学 歯学博士・言語聴覚士 牧野日和
イラスト&動画:群青亜鉛


gunjoaen
【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : 介護イラストレーター】
103歳特養ホーム入所中祖母ばあこをトキドキ通い介護中12年目。
◆ウェブ連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」食事時の気配りや姿勢について等も、掲載しています。
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜
◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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