イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

曲ってる膝を無理に伸ばすと、ジジババの上半身は後ろに倒れる(脚の屈曲拘縮への対応7)

5月 02 2012 | 人の身体と動作

脚を持ち上げると、上半身はこけるじゃないか

脚は持ち上げられたら、骨盤が倒れて、体幹が崩れるのよう〜

脚の屈曲拘縮への対応 その7です。

健康な僕たちでも、座ってる状態で、いきなり脚を持ち上げられたら、体って後ろに崩れるでしょ?じぃちゃんばぁちゃんでもおんなじだよ。曲ってる膝を引っ張り出そうとするだけで、上半身は後ろに同様にもの凄い力で倒れるの。(理学療法士 大渕哲也さん談。この後PTさんと記載。)

さて。昨日の続きです。

膝の屈曲拘縮(関節が曲って、硬くなってしまうこと)で、膝が曲ってしまうならば、車椅子のスネがあたる部分に板でも立てて無理にでもせき止めて、伸ばしたらいいんとちがうのん? と素人判断では思うのですが、理学療法士さんに伺うと、どうも違うようなのです。

昨日の車椅子の図解を再度ご覧ください。こちらは、この曲がりが自由に動けるようにした調整です。
半年前の調整では、この板を立てたものだったのですが、今回から変わりました。

PTさん:私達健康なものでも、椅子に座っている状態で、いきなり脚を膝よりも上まで持ち上げられたら体が後ろに崩れますよね。

高齢者もそれと同じで、曲がろうとする脚を引っ張り出そうとするだけで、膝を伸ばそうとするだけで、骨盤が倒れ、体幹が崩れるんです。

高齢者の場合は、膝を伸ばしながら、上半身を整えるというのは至難の技なんです。若くてこれから身体機能の回復が望めるのであれば対応は違うんですけれどね。

ほーーーーーーそうなのか〜。
膝を曲げてあげる分だけ、骨盤を立てて、上半身を整えるという方法をとるのがいいのだそう。(股関節の曲がりにもよるだろうが)

最初、膝を引っ張り出すと、上半身が倒れるんだ、と聞いても初耳で、よくわからなかったのだが、この脚を持ち上げられたら、、、の例えを出してもらって、納得がいった。

なんにせよ、無理やり伸ばせばいい、ってもんじゃないんですね。

脚の屈曲拘縮への対応 その7でした。


群青*介護ブログ関連記事です。
↓ばあこの、脚の屈曲拘縮への対応 ↓ 
※すべて祖母の場合の対応を記しています。右片麻痺。ティルト&リクライニング車椅子使用。
対応1(伸びない膝と骨盤と、背骨の関係がよくわからない)
対応2(車椅子の足元を考える)
対応3(どちらをとるのか)
対応4(クッション挟めばいいってもんじゃないっしょ)
対応5(ベッドでの体位交換について)
対応6(車椅子調整後の指示書は、壁に貼る)
対応7(曲がる膝を無理に伸ばす→ジジババ上半身後ろ倒れる)
対応8(車椅子の足元の調整)
対応9(楽に座れる人・膝が曲ってしまう人)



gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。”いっちょかみ介護”実践する。
◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜

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介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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