イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

ベッドでの体位交換について(脚の屈曲拘縮への対応5)

4月 26 2012 | 人の身体と動作

クッショん挟めばいいってもんやないっしょ

20120413クッショん挟めばいいってもんやないっしょ

脚の屈曲拘縮への対応 その5です。

『「ベッドで寝てる時間帯のなかで少しでも膝を伸ばしてあげるような時間帯をもうけてもらえませんか。」
入所者家族のグンジョウさんからスタッフさんへのお願いの仕方でいいと思われるのがこの表現かなあ〜。』

『「ベッドの間中、膝を伸ばしてあげて下さい。」っていう依頼のしかたよりもね。』(PT大渕哲也氏のアドバイス。この後、PTさんと表記)

あ、その表現だったら言いやすいですわ〜。誤解なく伝えられそうです(グンジョウアエン)

今ばあちゃんがベッドで仰臥(ぎょうが)している間の時間帯の中で、毎日何時から何時までは膝を伸ばしてちょっと頑張る時間。何時から何時以降は普通にベッドで安楽に過ごしてもらうという風に、分けて考えてほしいんですよ。(PTさん)

今毎日ベッドでは何時から何時までは臥床(がしょう)しているという状態ですよね。(PTさん)

その臥床している間中、全く同じ姿勢で例えば膝を伸ばすためにでかい俵の枕を入れるというだけではなくて、そういう風に出来るだけ膝を伸ばそうという時間帯と、あとは何のストレスもなく、本人様に楽な姿勢でベッドで寝てもらう時間帯と、どっちかすぎてもマズイわけです。(PTさん)

えっ?そうなんですか?多分右に返したり、左に返したり、夜間に体位交換はしてもらっていると思うんですね。でもどんなことをして下さっているかまではわかっていない状態です。(グンジョウアエン)

同じ右向いたら側臥位(そくがい)の時だけが膝を伸ばしてもらうとかも出来るんですよ。むしろ膝を伸ばすだけだったら、仰臥位よりも側臥位の方が膝が伸ばしやすいかもしれない。(PTさん)

なんだけども、なんにしても、仰臥位にしても、側臥位にしても、一度も物が挟んであるとかがない時間帯も大事なんですよ。(PTさん)

じゃあまあ膝を伸ばすのは側臥位のときにやりやすいから、側臥位のときは楽にしてもらって、仰臥位をとる時間帯のときはちょっと頑張って伸ばしてもらおう、とかね。(PTさん)

さらに言うと、仰臥位の姿勢をとってる間中、膝を伸ばすのではなくて、さらに仰臥位になったはじめの何時間かは膝を伸ばそうとかね。寝る前には足のクッションをはずしてあげようとかね。(PTさん)

はあ〜、そうなんですか。ただクッションを挟めばいいってもんじゃないんですね。(グンジョウアエン)

ないんです。
基本的にモノを挟んで伸ばすっていうのは、本人にはストレスだからね。ベッドにいる間中、それが全てっていうのもかわいそうじゃない。(PTさん)

側臥位は側臥位、仰臥位は仰臥位で起こし方はあると思うけど、それはすべて人によって微妙にやり方が違ったりします。(PTさん)

「ベッドで寝てる時間帯のなかで少しでも膝を伸ばしてあげるような時間帯をもうけてもらえませんか」
入所者家族であるグンジョウさんからスタッフさんへのお願いの仕方でいいと思われるのがこの表現かなあ〜。(PTさん)

「ベッドの間中、膝を伸ばしてあげて下さい」っていう依頼のしかたよりもね。(PTさん)

101歳祖母の就寝時の体位交換に関してPT大渕哲也さんよりいただいたアドバイスの一部です。あくまでも祖母のからだの状態に対してのアドバイスですが、単に伸ばせばいいんじゃないんだと知り驚いた次第です。(つづく)

仰臥位:仰向けに寝た状態のこと(supine position)
側臥位:横向けに寝た状態のこと

脚の屈曲拘縮への対応 その5でした。


群青*介護ブログ関連記事です。
↓ばあこの、脚の屈曲拘縮への対応 ↓ 
※すべて祖母の場合の対応を記しています。右片麻痺。ティルト&リクライニング車椅子使用。
対応1(伸びない膝と骨盤と、背骨の関係がよくわからない)
対応2(車椅子の足元を考える)
対応3(どちらをとるのか)
対応4(クッション挟めばいいってもんじゃないっしょ)
対応5(ベッドでの体位交換について)
対応6(車椅子調整後の指示書は、壁に貼る)
対応7(曲がる膝を無理に伸ばす→ジジババ上半身後ろ倒れる)
対応8(車椅子の足元の調整)
対応9(楽に座れる人・膝が曲ってしまう人)

↓こちらは介護ライブラリでの連載「ぐんじょうあえんの自宅で介護お助けヒント集」
ポジショニング関連
vol.15寝る姿勢を整える編(安楽に保てた時の驚き)
vol.18寝る姿勢を整える編2
vol.19寝る姿勢を整える編3
これも結構大事
vol、22介護ベッドの 疑問と不思議を考える編

gunjoaen

【群青亜鉛 (ぐんじょうあえん)介護イラストレーター 】 
母方祖母を親戚同士で約9年半の在宅介護の後、現在は特養入所12年目になる103歳ばあちゃんへのトキドキ通い介護を続けている。在宅介護家族の視点からみたイラストエッセイが得意。おっちらおっちらマイペースに執筆をしている。
2013年9月神戸で個展♪ご案内こちら
介護ライブラリにて:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中こちら



◆介護関連著書 2冊
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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