イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

誤嚥しない姿勢に誰もが整えられる様に導く車椅子調整

4月 05 2012 | 介護福祉用具

スタッフさんへの車椅子 座位指示書
特別養護老人ホームで援助員さんが例えば20人いて、その中で、熟練スタッフや、カンのいいセンスのあるスタッフだけしか出来ない座らせ方では意味がないのだな。70パーセント(?)の出来でいいから、誰もが出来る簡単な座らせ方を伝える。継続出来るやり方を探ることが必要なんやな。

これが、入所者家族であるグンジョーのこの半年を経ての感想であります。たった一人の完璧よりも、70パーセントの全員。そして、そこに導ける車椅子調整を造るのが大事なのかな。

半年前に引き続き、特養入所中、要介護度5、重度片麻痺の101歳祖母の車椅子調整を外部の理学療法士さん(PT大渕哲也氏)にお願いした。身体の状態の変化に合わせ、更に手を加えて頂いたという訳だ。

その出来上がった車椅子調整を施設の主任さんに伝えるにあたって、今回はスタッフさんがあまり悩まずに座らせられる様にすること、そして一定の姿勢レベルを保てることを特に意識した。

前回の車椅子調整は、基本は造ってもらうが、背中にあてるクッションは体調にあわせ臨機応変に位置を変えてもらう方法だった。(イラスト参照。実際に車椅子に指示書としてぶら下げてもらったものです。)でも、それでは上手く出来ない援助員さんが必ずいはって、座り姿勢に差が大きく出た。

半年位かかってやっと安定してきたなあ、と主任さんが思っていた矢先の今回だった様で、その唐突さに主任さんは少々嫌そうな顔をしていらっしゃった。(申し訳ない!)

先日の日曜日、4日前である。PTさんに祖母の日常動作や身体を診てもらい仮の車椅子調整した状態を作ってもらう。前回は事前にケアマネさんや担当の方にその旨伝えていたのだが、今回は連絡などは特にしなかった。

最終的に出来上がった調整の状態を主任さんにも確認してもらい、PTさんが注意事項を伝えるが、主任さんがはっきりおっしゃる。「どうせなら、もうこれって縫い付けたり定型を決めてくれたほうがいいです。」

ぽこんと入れ込める型を造る、と言うことか。 毎日変わる体調や拘縮の微妙さにも合わせつつ、スタッフさんが座らせ安いある程度決まった形の車椅子調整。言うが安し、辿り着くのは難し〜。

次の段階は、ガムテープなどで仮の位置決めをした車椅子調整を本決まりのものにする作業でありますが、PTさんが造ってくれたものを基本に、施設の状況に合わせて応用がいります。 そして造れても、スタッフさんが誤解しない様に、的確に伝えるのに頭をフル回転させることになるのです。(続く)

※「車椅子シーティング」とするよりも、「車椅子調整」とするタグづけの方が言葉として適切かと思い、記載しています。



gunjoaen
【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター
◆介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。”いっちょかみ介護”実践中。
◆介護関連著書 2冊
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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