地元の認知症支援、高齢者介護を考える勉強会
先日、介護者家族会の有志による勉強会を開催した。参加者は5名。それぞれが今後の介護問題を自分ごととして捉える問題意識の高いメンバーだ。
私グンジョーが会員の家族会のひとつは「高齢者介護者の会」。もうひとつは「認知症介護者の会」である。二つに関わるため地元の高齢者介護のディープな現状が垣間みえ、どうにかせんといかん〜という焦りの気持ちが湧いてくるのだが、地元で立ち上がる人が増えんことには空回りするばかりである。
ということで、まずは、あかんと言われる自分の住む地域の福祉の歴史等を把握しようという勉強会を開催したのでありました。主は地元の認知症支援の経過と、認知症支援対策の現状を、、、。
群青は認知症に関しては正直に申し上げてまだよくわからない。101歳の重度障害を持つ祖母は高齢に伴うおぼけさんはあるが困る事は殆どなく、私が把握出来るのは介護体験を通してのことのみ。だが今後身近におこりうることなので、何でも知っておきたいというのが素直な気持ちだ。
さて、今回合間にポンポンと交わされたお話で、印象に残ったメモを書き出して見ます。
◇認知症のご家族を見ておられる方の切実な要望は、
最初はうろたえる。→→誰に相談をするかで、方向性が決まってしまう現実→→それはひとえに運。でも、運で片付けてしまっていいの?
◇夜間かかわらず、相談出来る処が欲しい!
◇生活動線を楽にする提案を、医師にもしてもらいたい。
◇家族単位でホームドクターが必要。ご夫婦がそれぞれ別な主治医の場合、片方の具合が悪くなった場合二つ医者を回らないといけなくなり負担増。意識改革を。
◇主治医は変えられないと思い込んでいるご高齢の方が多い。
◇認知症を専門にするお医者さんでも、聞かないと動いてくれない。聞くにもなにを聞いたらいいかわからない。
◇独居の方は、一人だと、ご自身がおボケさんになっているかどうかがわからない。
◇独居、老老、子供のいるところは地域は把握しやすいが、その他はわかりずらく、支援からこぼれる人が出る。などなど。
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さて、今私が二つの介護家族会を行き来していて、気になり違和感を覚えることを述べてみよう。高齢者介護に関し認知症は認知症、身体介護は身体介護と、別々に認識されているような処があることだ。”認知症介護者の会”は伝わりやすい。”高齢介護者の会”は、対象が広範囲すぎ(身体の状態のバリエーションが多岐に渡っ)ているためか伝わりにくいように感じる。最終的にこれらが融合してうまく伝わるといいと思うのだが皆さんはそんなことは思われませんか?
認知症支援対策では、川崎市が抜きん出ているのだという。取り組みはなんと、約30年前の昭和57年からとか。
そこまで行くのはまだまだであるが、文句の言いっぱなしだけでは不毛なだけよね〜。急がず、焦らず、コツコツと積み重ねて行くことか。コツコツやって行こうというのが、有志の参加者の共通認識でありました。