イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

君の唇はしっかり閉じているか?

12月 06 2011 | 人の身体と動作

見えないケーキを食す
「君の唇はしっかり閉じているか?」さて、ものを食べる時にする動作、この唇が閉じるということの重要性がわかって来たのはぐんじょーはつい最近のことなのだが、唇はこんなにも想像力を掻き立てるものなのか〜?と感じたのが十何年前。ばあちゃんの在宅介護をしながら、演劇学校に通っていた時のことだ。

その日は確か15名ほどのメンバーで、パントマイムの授業であった。パントマイムとは、声を発さず、身振り手振りでする表現の事である。皆が良く知っているのは、空間をまっすぐにぺたぺたと触って壁をあらわす表現だろうと思うのだが、その時の授業の課題は、「ショートケーキを食べる」。この人はショートケーキを食べているのだと皆に想像をさせよという指令である。

ショートケーキを食べさせるとはなかなか高度な〜私もやってみるがイメージが出来ず、何をしとるんじゃという感じであった。

次、いつも演技が上手いな〜とホレボレしていた女子がトライするのだが、彼女が食べ始めたのはまさしくショートケーキ!!ショートケーキにしか見えない!その食べっぷりは本当〜に美味しそうで生クリームと苺の香りがして来そうであった。彼女の他は皆惨敗、であった。

さて。いったい彼女の何が違ったんでしょ?

唇のぴ〜ったりな閉じ具合加減。これがなんとも素晴らしかった。

思い返してみて下さい、イメージの再現です。ショートケーキってどんな風に食べてます? 一旦口に運んだショートケーキはしっとりしているため、すぐにフォークからはずれる訳ではありません。ぴったりと唇同士を閉じ、フォークについたクリームや生地もフォークを引きながらみろーんと、、、ああそうそう、そんな感じでこそげるかのように外さないと、フォークとは離れられないのです。上手い上手い、拍手喝采、ショートケーキを食べる時はそんな口になってるなってるのねと見事に演じてみせた彼女。生きてる!って感じであった。上手すぎ!

そうなんだ。食べる為にはこの唇力(くちびるぢから)が大事なのだ。

口の中に食べ物が運ばれ咀嚼されるためには、唇がしっかりと閉じて「蓋」が出来なければならない・・・。口がだらしなくパカーッと空いたままでは食べるのは難しい。そうだ!唇に筋力を!! 口の筋肉も舌もトレーニングをしたい、、、。口元は健康の源、皆の衆!嚥下体操「パ・ン・ダ・の・た・か・ら・も・の」と大きく唱え、トレーニングをいたしましょう〜(唐突!)



gunjoaen



【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とする。享年104歳ばあちゃんへの”いっちょかみ介護”を親戚を交えて22年行う(在宅9年半、施設入居12年)。面白くも辛口も含む切り口は、家族介護者だけでなく介護職や医療関係者からも秘かに支持されている、オホホ。骨格大好き。

◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ不定期連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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