イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

「変わる家族と介護」

10月 09 2011 | 読んだ本

人との待ち合わせの時間に本でも、、、と思って、本屋に入る。やはり、筒井康隆だ〜と思って何冊か手に取っていたものの、新書欄に春日キスヨ氏の本を見つけ、即購入。京阪バスのバス停ベンチで、とろとろと読む。

著者、春日キスヨ氏は、家族問題を専攻とする臨床社会学の教授です。
臨床社会学とはなんぞや、、、

以下、本より、著者の解説を抜粋させていただきます。

かいつまんで言えば、研究室に閉じこもって、膨大な書物を読み解く形で進める種類の社会学とは異なり、まず対人援助の現場に出向き、本人やその家族、支援者たちの「声」を聞き、状況・問題に対する人々の解釈や人間関係の複雑な絡みを読み解く社会学であり、そしてそれをより広い社会的文脈に位置づけ直し、「問題」を抱えた家族の実態やその背後にある社会の仕組みを明らかにする社会学と言ってよいだろう。(以上、書籍「変わる家族と介護」はじめに より、抜粋)

統計(1960年代〜現在まで)と、現場での声と資料を元に、以前と現在を比較をしながら、変わって来た日本の家族と家族観、そして、介護の事情について網羅されているように思いました。家族観には、必ず、男はこうするもんだ〜い、女はこうするもんだ〜い、という潜在的な固定観念があり、いつも誰しもその底辺に流れる考えに少なからず左右されていることを思うのですが、その辺りもしっかりと記述されています。淡々と述べてあるので、殿方もイヤだと思わず、読める内容では。

今後日本が直面するだろう問題提起の内容でありますが、現在進行形で、他人事ではない様々な家族の実例はなんだか胸が痛い。企業の社長にも読んで頂きたい。どの世代の人にも誰にも読んで頂きたい。
変わる家族と介護

65歳以上の高齢者は、誰と住んでいるのか、と、2009年の厚生省の統計がある。
一番多いのは夫婦のみの世帯で、約30%。その次に多いのが、単独世帯23%。そして3番目に多いのが、親と未婚の子のみの世帯18.5%なのだそう。三世代同居は4位で17.5%。親と未婚の子のみの世帯は、三世代同居を上まっているのだ。
ここに書いてあるのは、増える独居高齢者の危機!ではなく、同居家族がいるのに、、、いや、いるからこその問題点。
介護世帯の独身の子どもと同居している親の場合の実例様々と困難な出来事。
現在増えている夫婦世帯で夫が妻を介護することになった場合の実例と予想出来る困難な出来事。
同居は息子家族、でも娘家族と親密な関係を築いていた場合、介護が必要になった場合直面する困難な出来事。
いまどきの学生の結婚観などなど、、、。

家族単位で、セイフティーネット(※末尾)を整えている日本の今後は、個人単位で考えないと増々ひずみが大きくなっていく、という内容に同感である。読むと少々寒々とした気持ちになってしまうのだが〜みんなで考えようと希望を繋いでいる。

さて、かぞえで101歳、群青亜鉛のばあちゃんの例は、こんなんだ。まあ、ややこしいかもしれないがここに記すと理解しやすいかなと思ったので、書いてみます。

母方の祖母はお姉さんとずっと同居していた。(後述:大叔母)約19年前、祖母が82歳の時脳梗塞で倒れると当時に入院。祖母が家にもどってからは、群青も含めて親戚が通って交替介護。そのうち毎日入れ代わり立ち代わり親戚が役所担当者が介護事業者が家に出入りするものだから、大叔母が体調も精神的にも不安定となる。結局大叔母は祖母の家は出ることとなり子どもさん夫婦と同居することになる。それと同時期に群青夫婦がばあちゃんと同居する事とナル。そこからさらに群青も介護お助けマンとなるわけであるが、祖母は群青の母(長女)と群青(孫)での介護となり、入院、老人保険施設入所で群青は一時介護より離れるが、最終的に、特別養護老人ホームへの入所となる。 一時はお嫁さんが介護に関わるということもあったが、体調が悪くなる等で無理とナル。誰が看るべきというものでなく、出来る人が看る、という内容である。現在は長女である群青母がキーパーソンとなっている。

群青は、孫介護をやってよかったと思っていて、そのスタンスは変わらないが、それを誰しもに推奨出来るかと言えばそうではない。様々な事が密接にからんでくるものなので。いろいろ知れば知る程正解はなく、”一概には言えない〜”事を痛感するので、介護に関して人と話す時にはそんな言葉を必ず最後につけてしまいます。日本では献身的に介護する人を美化することは往々にしてよくあることですが、(深い所は外からでは見えませんし)この本を読むと、短絡的に美化するのもどうか、、、と増々思う次第です。

高齢化!と日本の事を述べられるが、あまり実感がないかもしれない。が、これを読むと、日本、今後はいったいどうなるんだ〜どうしたらいい?前向きに考えようよ、と考えずにはおられません。昼読んで下さいね。夜読むと、いったいどうしたらいいんだ〜と、少々どよーんとなってしまいますので。

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セーフティーネットとは
社会的セーフティーネット。病気・事故や失業などで困窮した場合に、憲法第25条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障する制度のこと。同条第2項には、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とあり、具体的には、健康保険、年金、失業保険、生活保護などの社会保障制度を指す。(一部抜粋)

知恵蔵2011 の解説より
kotobank.jp/word/セーフティーネット

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