ずっこけ座りは「オッサン」に学べ
車椅子の仙骨座りがね〜、すべり座りがね〜、ずっこけ座りはね〜とは、車椅子への座り姿勢の話をする時に必ず出てくる表現かと。元気な時は姿勢をいくらでも変えられるので気にもとめないと思いますが。
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ずっこけ座りとはどんな座り様?〜ワカモノふんぞり返り姿勢、と説明するといいかと思いますがワカモノ君は、まだまだ更正出来る訳ですのであまり叱咤するだけではよくありません。他の例えを探してみましょう。ありんしたありんした分かりやすい例が。電車中でのオジさまの”あらら泥酔ぐったり姿勢”ですわね。
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この姿勢でずっと座っておれ、と言われると、おしり痛し〜。仙骨(骨盤のおしり側、尾てい骨をさきっぽとして、手のひらで覆える位の箇所)がずっと圧迫されている状態ですものね、うっ血しますわよ。あんまりこの姿勢ばかりしていると、股関節がまがらなくなってしまいますのでご注意ですわよ。
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股関節が曲がらなくなるのは年を重ねてからでいいんです、曲げたくても曲がらなくなりますから〜。なので、曲がるうちは、曲げて、柔軟に保って頂きたいと思いますわ。 お隣のおじょうさま、ちゃんと骨盤立てて座ってますもの。とはいえ、何にせよ、ひとまず、お疲れさまです。
【群青亜鉛(ぐんじょうあえん)/Illustrator】
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追記:話はとびますが、車椅子から何度も滑り落ちて困るの、、、という方は、出来ればリハビリの先生等の、理学療法士さんに相談してみて下さい。長時間同じ姿勢をするためにおしり痛くて、姿勢を変えたくて、逃げたくて、姿勢が保てず体が滑り落ちるのかもしれません。
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車椅子自体が本人の体にあっていない場合も考えられますし、クッション等の補正のみで改善する場合もありますし、、、、。あるいは、私の祖母の場合のように、脳溢血の場合も考えられます。その他は、認知症の症状でじっとしていられない等、、、。でもそれは原因をたどれば便秘の時に必ず起こる行動だった、なんてこともあるそうです。
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なにはともあれ、どなたかに相談し、原因を究明して頂けたら、と思います。車椅子用のテーブルをはめる等でずり落ちを防止するのは、拘束の意味なだけで、根本的な解決にはならない様に思えるのです。
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