イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

驚くほど低かった。ギャッジアップベッドの背上げの適正角度。

9月 09 2011 | ばあちゃん日記

20110909ベッドの背あげの適正確度
ギャッジアップベッドの背上げの角度って、個人個人で曲げられる角度が違うから、杓子定規には決められないのね、と当たり前の事を痛感した先日。
(ギャッジアップベッドは、ギャッチアップベッドとも呼ばれています。ちなみに、ギャッチとは人名です。)

知人 理学療法士 大渕哲也さんに、祖母の姿勢等を見てもらった時、同時にベッドの寝た姿勢で背上げの適正角度もみてもらいました。群青は車椅子のシーティングしか頭になく、ベッド姿勢の写真はほんのわずか。

車イスとベッドの不良姿勢には共通点があり、 ”ギャッジアップベッドの不良姿勢は、事故も引き起こすのだよ”と後から知らされた時、記録をもっと撮れば良かった!と悔やまれました。別々ではなく連動して関係しているのですね。

じゃあ、個人個人の適正角度を見るにはどうしたらいいんだい?とも思ったのですが、まずは、祖母のベッドの適正だと思われる状態を見て戴こうと、今日はざくっと白黒で描いてみました。 

クッション等をあてがい補正していますが、ベッドの背当ての角度は驚く程低かったのであります!(背中の黒いのはバスタオルです。)
(↓加筆2014年10月2日)
よく見て頂きたいのは、

背中は真っすぐ平のままじゃないということ。 ベッドの背当てだけでは真っすぐすぎますから、体幹の上部を少し起こして支えるのがポイントなのだそう。肩甲骨のあたりから、少し起こして持ち上げて支える感じです。この方が、リラックス出来て、飲み込みもうまく行くとのこと。 加えて腕も、タオルなどで下から支えてあげるといいそうです。(腕は肋骨のちょっと前よりについてますよね)

だからギャッチベッドだけで背中を整えることは無理〜。無理やり、ものすごい角度で起こさないでね。(骨折しちゃうかもしれない!)肩甲骨のあたりから起こす角度を、その方それぞれに合わせて、クッションやバスタオルなどを挟み込んであげるといい、、、ということですな。



(↓加筆2014年10月2日)
で、どうなんだ!というところで、次は、、、。ギャッジアップベッドのタグで順次ご覧下さい。
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そんな低いベッドの角度で飲み物を飲ませられるの?
なんで上手く飲み込めないん?その10(入院時ベッドでの食事介助)



☆群青*介護Blog☆関連記事
在宅でも施設でも、起こりうる危険性を取り上げました。
ベッド柵に頸(くび)が挟まれる事故



理学療法士 大渕哲也さんのHP老人介護についての個人的HPより、
食事の援助70から77の項目に、ベッドでの食事姿勢に関しての記述。
ギャッジアップベッドについて



《追記2013年8月21日》
関連記事です。2013年現在の102歳祖母ばあこの食事介助時の背上げの角度はこんなのです。
その6:体のねじれをなくすとスヤスヤ。おやつも食べ易い。



《追記2015年3月2日《これは絶対に見て頂きたい。私の連載記事です。
Webマガジン介護ライブラリにて:介護トピックスコーナー「自宅で介護お助けヒント集」連載
介護用ベッドの疑問と不思議を紐解く(2015年2月記事)



《2015年7月22日追記》
”体幹の上部を少し起こして支えるのがポイントなのだそう。肩甲骨のあたりから、少し起こして持ち上げて支える感じ”と、上記に記しました。
話がどーんと跳びますが、車の座面には自然にその肩甲骨のあたりから少し起こして持ち上げて支える感じの機能入っているそうです。中折れ、ともいうそうですが、胸椎の10番あたりから、自然に30度ほど、中に折れ込んでいる作りになっているそうな。
胸椎の10番ってどのへん?と思うのですが、結構腰の方です。両肩甲骨の一番下を結んだ線が、胸椎の7番なのだそうで、それから3番下の胸椎。最近の車は、シートがよく考えられていると思います、先日も新型の軽自動車に試乗してみましたが、座席がいいんですよね。慣れてしまうと普通になるのですが、最初に乗ったときは、その良さに驚きました。

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当ブログ 群青*介護ブログの関連記事です。

↓ばあこ102歳から始めたポジショニング 2013↓


序章:ホネホネな身体をいかに安楽に横たえるか?
実践:寝姿は不安定?リラックスどころか緊張の理由は?j
考察:寝姿に、隙間風が吹いている。ぴゅ〜っ。
その1:寝る時にあてるクッションて大事ね〜
その2:なんだか楽そう
その3:膝の屈曲拘縮の謎
その4:職員さんへの伝達の術・次のステップ
その5:ベッド上での食事介助
その6:体のねじれをなくすとスヤスヤ。おやつも食べ易い。
その7:寝ている姿勢も大事なのだ。
その8:特定の寝る向きだけが多くならん様に、て、ナニ?

順番に、ちょいっとご覧頂くと、ちょびっとは理解が深まるかと、、、。



gunjoaen
【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:イラストレーター
◆介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。何気ない日常の一コマを大切にした、コミュニケーションの現状と次の一歩をユーモアをまじえて発信中。皆さんの想像力をこそばします。”いっちょかみ介護”実践する。
◆介護関連著書 2冊
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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2 Responses to “驚くほど低かった。ギャッジアップベッドの背上げの適正角度。”

  1. pipi

    パソコン(ネット)に疎く、コメントしっぱなしで、群青亜鉛さんに届いているのか、知る手だてがなかったのですが、いろいろクリックしているうちに、お返事にたどり着きました。とてもうれしかったです。近いうちに是非群青亜鉛さんのまとめられた言葉やイラストをうちの施設のみんなに紹介してみんなでレベルアップしていきたいと考えています。そのためには上司や同僚たちが私の提案に耳を貸してくれるような信頼を受けなければ…と全ての業務を真面目にこつこつこなし、準備しているところです。前から思っていたことなんですが、エアマットというものは(色んなタイプがありますが)利点もあるかもしれないけれど、(上手く説明できませんが、逆に変な骨格の癖ができたりして)リスクも大きいと感じています。だけど上手くポジショニングできない介護者には褥瘡予防に多少は意味はあるのかもしれません。どうしても許せないのは、自動で体位交換ができるエアマットをとてもいいものだと、介護用品の業者が、レンタルや販売していることです。私もこの仕事していて4回ほどお目にかかっています。確かに褥瘡は防げても、使用前より著しく丸まってしまったり、逆に体幹は板のようになり両腕や手指は曲がったまま固まってしまったりと結果、不自然な姿勢でカチンコチンになってしまった利用者さんを見てきました。何も知らない素人がこんなんあったらいいんじゃない?と思いつくのはわかるけど、アドバイスする立場の者が未だにこんなものをセールスすることが悲しく感じます。私が上司に反対しても「家族とケアマネが決めたことだから…。」と阻止できませんでした。本当に、商品の被害として製造・販売中止を求めたいくらいです。専門家はどう考えているのでしょうか?

    03 10月 2014 at 11:24 AM

  2. gunjoaen

    なかなかお返事しづらく。おっちらおっちらな返信で失礼致します。pipi様、携帯からの長文、ありがとうございます。

    レベルアップ、どうぞ風通しがよくなるといいですね。時間はかかるかもしれませんが、おっちらおっちら参りましょう〜。私のここに書いていることはあくまでも家族としての言葉です。結構好き勝手な事を書いています。十分検証した上でご提案下さいませ。ブログ右上からイラストご利用希望の方へのご注意事項、そしてページ内のPDFファイルをダウンロードし、お読み頂き、ご連絡下さいませ。 

    pipiさんは、許せないと思われる位、憤慨されることが多いのですね。しんどいですよね体が変形してしまった利用者の方々の様子を見る事は。ちゃんと上の方ともお話もされた。その思いも行動力も素晴らしいです。思いを書き込んで下さった事に感謝致します。

    エアマットに関しては、私が祖母に対して使った事があるのは入院時です。入院した時の2回とも、30キロ代の体重の祖母に、パンパンに空気弾ませて持ってこられたので、機器を確認すると50キロ台の設定に。これでいいのかなあ?と知り合いに尋ねたり、居合わせたセラピストさんから、これはいかんね〜。と設定を変えて教えて頂いたり。おまかせではなく、最低限の知識は必要だなと感じました。

    使ってみると結構滑るものだなあと感じました。使用期間も、1週間、1週間。と2回です。あ、でも、褥瘡が進みました。なんででしょうね????
    こちら、ブログ内の記事をご覧下さい。→
    baa.gunjoaen.com/blog/post18117.html
    拘縮も進みました。入院すると進むものだと思っていますので、早く退院したかったのです。病院は治療に関してはプロフェッショナルですが、介護に関してはプロではないことを感じます。

    エアマットに関しては、pipiさんの様に感じていらっしゃる方は多いのかもしれませんね。ではエアマットの正しい使用方法とはどんなものなんでしょう〜どんなことに気をつけたらいいんでしょう〜。いやあ、教科書みたいな返答ですね〜。

    いくら上等なモジュラー式車いすでも、介助者の座らせ方一つで危険な道具にもなると感じています。滑り座りになってしまったり、褥瘡が出来てしまったり、拘縮は進んだりします。想定外の使い方をすると、体に傷も出来ます。その製品のせっかくのセールスポイントを生かせないことの要因は探せばいくらでもあると感じます。それを少しでも減らしたい〜とあれこれ奮闘するのですよね〜。

    使い方を間違えればどんないい用具でもマイナス点もある。やはり人の手が大事。ではどうしたらいいの〜っ?
     
    寝ている姿勢を見て、「あら、ちょっとこれは変よね、胸を圧迫してるわね」で、ちょちょっと姿勢をととのえる、、、。のちょちょっとに気づけるのか否か、そのちょっとした人の手による確認などが出来るのか、出来ないのか。対応出来る職員さんがおられるのか否かでも変わってくると思われます。これはエアマットに限らずどんな福祉用具でもそうだと思えます。介助者の経験値や、持っている知識の段階などで大きく差が開くと思われます。

    (入院時には付き添う家人も体力も気力も疲れていますから、気づいたとしても無理むりむりでした〜。)

    エアマットを使ってよくなっている事例も沢山あると思うのですが、どういう環境だから良くなったのか等、色々な方向から調べたり、学んでみられると理解が進むのではないでしょうか。ああこれも、生真面目な返答ですが。

    どこでよしとなさるのか。とても拘縮が進んだとしても褥瘡が治ったからよし、とするのか。拘縮が進まない様にするにはどうしたらいいのか、それにはどれ位の人によるサポートが必要なのか。出来ないとするならば最良点はどこなのか。例えばスタッフさんが、しゃーないねんもん、でしゃーないままにしておくのではなく、少しでも、どうにかしようと前向きに思ってらっしゃるのか否かなどなど、でもかなり変わってくるのでは〜。 

    なんだかそんなことをいつもうねうね考えたりするもので、、、pipiさんの憤慨されるお気持ちも受け止めさせて頂いた上で、まとまりありませんが、ついつい好き勝手な事を書き込みました。望まれているようなお返事ではないと思いますが、pipiさんの次の行動への参考になれば幸いです。メーカーさんのお話を深く聞いてみられたり、職員さんの意見も伺ってみたりなど。ああ、簡単ではござんせんが。おっちら参りましょうか〜。

    07 10月 2014 at 11:24 AM

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