イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

片手に熱意。もう片方の手には知識と技術。

9月 07 2011 | 介護全般

見えすぎちゃって困るの
この現状、どうしたらええん??”在宅で介護中の家族や介護施設に預けている家族や入院中の家族が、介護の現状を良くして行こうと思ったらどうにかしたいと思ったら、やっぱり熱意ですかね!?”と昨日同様、知人の理学療法士さんに訊ねてみた。介護施設に預けている家族の方々は、通常入所出来れば恩の字で、ありがたい〜ありがたいの連呼。それって変やん?と思うような事があっても、何もクレームを言われない家族の方ばかりだと感じるからです。

“家族の熱意さえがあれば、様々な人に聞いたり訊ねたりして、腑に落ちない様々な環境を変えて行けるのでしょうか?”と訊ねてみると、「片手に熱意としてもう片方の手には知識と技術」が必要だと。両方がないとどうにもならない。でも、その知識や技術を仕入れる場所がないと言うのが大きな問題の様に思える。と。

ネットで便利になりましたが、有象無象に情報が出回っているため、本当に必要な情報はなかなか手に入れられないと感じます。知識・技術、学びたい事は山ほどあるのですがなかなか辿り着けない様に思えます。でも、、、学ばんと、だめやん!?ちょっとの糸口でも引っ張り寄せて。

家族がだまっちゃいない!!となるともっと変わって行くのでは、と思うのですが、高齢者介護の世界はそんな風にはまだなっていない様に思えます。自分の子どもがそんなことされたらどうだろう? もう末永くないジジババだから仕方ない? あきらめ半分? でも、ありがたいありがたいばかり言ってちゃ、介護事業者さんは勘違いしてしまいます。一生懸命持ち上げるのはサービス受けられなくなったら困るから。本音は胸の内にしまってあります。介護者家族がよくおっしゃるのは、「そんなん人質に取られてるのと一緒やから、文句なんて恐くて何も言えないわ。」です。

でもね。でもね・・・。ありがたい、と思うのはほんまやし。

祖母が特別養護老人ホームに入所した当時、ご両親を預けられている男性がいらっしゃいました。その方はとっても明るくて、しょっちゅう施設にも来られ、スタッフとのコミュニケーションの上手さも抜群、人気のある方でした。あまりにも爽やかすぎる笑顔で、ありがたいありがたいとおっしゃるものだから、実は群青は少々引き気味でした。ちょっとひねくれんぼな自分がいたのを良く覚えています。

でも、この半年、私の中には変化がありました。祖母が本当に100歳を過ぎて、だんだん体も弱って来て、ある程度家族の私たちが出来る事と出来ない事を尽くしてみて、祖母が出来る事出来ない事が見えて来ると、群青の口からスタッフには、基本的に「ありがとうございます」しか出なくなっている事に気づかされるのです。ふと気がつけば、自分が、その、眩し過ぎるぜと思っていた介護者家族の叔父さまと同じ振るまいをしているのです。施設に行けば明るくあいさつ。スタッフさんの仕事に差し障りの無い様な振る舞い、等。慣れて来たせいもあるかもしれませんが。

コミュニケーションが取れて来たからでしょうか。近頃は、ああ、そうか〜、そんなものなのね、と思うのですが。だいたい施設の今が掴めて来たせいでしょうか。家族側の気持ちはコミュニケーションが上手く取れているか取れていないかでかなり変わる様に思えます。

あ、最初の話に戻りましょう。 と言う事で、私は、ばあちゃんを通して、自ら体験で学んだことを、ここで還元していきたいと思い、あれやこれやと書込んでいる次第なのであります。 ばあちゃんも既に100歳。いつ何があってもおかしくないので、なんだか、少々ムキになっているのかもしれません。いえ、きっと。ムキになっているのだと思います。


【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : 介護イラストレーター
↓(追記2014年10月)
プロフィール:介護とコミュニケーションの現状と問題点を明るくおもろく大真面目に発信中。
Webマガジン介護ライブラリにて:介護トピックスコーナー「自宅で介護お助けヒント集」連載中こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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