イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

棺桶には真っすぐ入らない。

4月 12 2010 | ばあちゃん日記

2011_01115web不謹慎なタイトル、でもきっとそうなってしまうだろう事。実感する事。ごめんなさい。



昨日、特別養護老人ホームに入所中のばあこに会いに行く。(入所7年と4ヶ月)バス道は、さくら並木が見事。約30分の乗車で施設に到着。午前十時。

熟睡する祖母にほっぺたをくっつける。”肉が減ったなー。”体は拘縮してしまい、くの字になってしまっている。

何年か前、家族介護者の集まりで、東京の施設長の方の講演ビデオを見た。

“私共でお世話をさせていただいた方は、ご葬儀の時でも、通常のお棺に入って頂く事が出来、胸を張ってお見送りが出来ます”

そうお話されていた事を思い出す。祖母のくの字になった身体を見ながら、

“ああ、この事か。”と、改めて思う。

介護される側の体の真直ぐが保てる介護には素晴らしいものがある。が、それは手間と時間、そして人力の賜物である事がようやく理解出来てきた。


ばあこの体の状態と介護の歴史

    脳梗塞により片まひとなり、在宅介護の時は、
    身内の介助で、約2メートル程度を移動しトイレで自力排泄。
    ポータプルトイレ介助。それが入所すると、
    スタッフの半抱えで移動。(家族自立させてからが希望だが。)
    立位(立つ姿勢)を維持出来なくなる。
    おむつ+ポータブルトイレでの介助を依頼
    (身内では結構力任せで介助をしていたが、
    骨折する恐れが。それ以降、全面的にスタッフにお願いする。)
    介護リフトでの移動



祖母の入所する特別養護老人ホームは設立10年。約70名の入所者。入所者の重度化で、腰痛等で体を痛める人が増えているためもう一機リフトの購入を考えているという。(現在、国から補助が半額出る制度が出来たそうです。)

入所者も大切だが、スタッフも大事だ。そして、その組織の母体も大事。どれも幸せになるのが一番。でも、それには頭もいる。体もいる。どれも壊れずに、継続していける方法をどこも四苦八苦しながら探っているのだと痛感する。

ご高齢の方を介護する時の、骨折の危険性に関しては、こちらをご覧下さい。

    群青亜鉛がお世話になっております、理学療法士大渕哲也氏のHPです。介助者がやってしまう日常的な介護の危険性が明るみに・・・。わかりやすいです。
    介護場面で起こりやすい骨折事故~機序の理解と予防~
    homepage3.nifty.com/MYKAIGO/tisiki(16).htm
    結構、このHPに紹介されているような無理な動かせ方をしていたと思います。
    トイレで座っている時に前かがみにさせるために、背中を押す、等。
    これを読んでから、危険を感じ、無理矢理介護はやめました。(ばあこは結局は骨が丈夫だったので出来ていました)

《追記です2014年4月》
現在103歳の祖母は、100歳を過ぎてから、知人PT大渕哲也氏に、車いすへのシーティングを半年〜1年に一度、調整してもらっています。102歳になってからベッド上でのポジショニングも加わりあれこれと試しています。

このページの向って右上「ブログ内検索」で、「理学療法士 大渕哲也」と入力検索していただくと、関連記述が山ほど出てきます。(敬称は、氏だったりさんだったりします。)



gunjoaen
【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター
◆介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。”いっちょかみ介護”実践する。
◆介護関連著書 2冊
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

Posted by | 3 comments for now

にほんブログ村 介護ブログへ人気ブログランキングへ

3 Responses to “棺桶には真っすぐ入らない。”

  1. Y.M

    一昨日の大阪講義に出席して,私の施設は特養です。先生のいう通り,私のとこは,まだ看取りまで見れる施設とは言えないですが,行く末,介護して,し尽くした体に胸を貼り,棺に収めてあげたい…そんな気持ちです…私は看護責任者ですが,一人の,人間です…チームができてこそうまく回る。ひとりひとりのおもいがひとつになり、介護が統一するのです…本心はご利用者様が,1番中心ですが…
    是非,施設に、講義来てもらいたいです…

    31 3月 2014 at 11:45 PM

  2. gunjoaen

     Y.Mさま。はじめまして群青亜鉛です。書き込み下さってありがとうございます。この時私が記した記事は結構しんみりしていますが、おかげさまで祖母は元気にしています。

    チームが、、、のくだり、そうですよね。なんだか家族側からも、そんな風に感じています。

    出来るだけの事をしたいと思い、それには私が祖母の介助をすることよりも先に、スタッフさんが誰もが祖母をいい安楽な寝る姿勢に出来る様に、寝る環境を整えることが必要ですよね。

    先月大渕さんにしていただいたポジショニングを、特養のスタッフさんにお伝えすることに集中しています。誰にもわかり易く解説を記したり、図解したり、写真化することは容易ではありませんね。

    戴いたコメントは、大渕さんへのメッセージだと思いましたので、このページをお読み下さいね!と案内させて頂きました。

    またいらして下さいませ。

    07 4月 2014 at 10:18 PM

  3. PT大渕

    一日中とはいえ、一日の座学でお伝えできることには限りがあるものです、が、何か伝わって感じていただけたかな?だとしたらそれはy,mさんがすでに日頃から問題意識をもって現場に臨んでいるからだと思います。お互いいい仕事していきましょうねー

    07 4月 2014 at 10:36 PM

Trackback URI | Comments RSS

コメントはココ


*送信前にお読みください。
初めての方の投稿は「管理人の確認後に表示されます」のでご注意ください。返信等は、普段このコメント欄に書き込みします。メールの返信をご希望の方は、その旨お書き添えください。