イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

「皺(しわ)」〜海外コミックの紹介〜老いていくこと

8月 29 2011 | 読んだ本


現実は現実でとても生々しいということは、とくに介護中の方、介護を経験した事のある方、介護職に携わっている方、医療関係のお仕事に携わっている方は充分ご承知のことと、、、いえ、何を言ってるんでしょう、そんなことをあえて言うまでもなく、毎日生きているだけでもそうだと思います。 でも、直接的に生々しいだけでは人の心に訴えかける事が出来ない、、、。生々しさは、自分を守る為にもシャットアウトし、心を動かないようにする事も出来ますから・・・。でも、伝えたいものがある、、、。

その厳しいながらも、そこに目を背けずに触れてもらうには、直接そのものを描写するのでなく、やんわりと、優しく包む様に出来たり、とてもいいタイミングで温かく感じさせてくれたり、心に傷をつけてみたり不安にさせられたりもするけれども、そのあとでちゃんと救いを残してくれ、心が安らかになる等、、、そんな色々が必要。そんな事が出来るのがモノガタリのいいところなのだと思います。作者が考えに考えて昇華させた世界だから魅力的に構築されている・・。絵画や、文学や、映画や、ドラマや、マンガや、映像、詩等に形を変え、世の中に投げかけたとき、問いかけたとき、大きなうねりが生まれ、人の心が動き、力になる。原動力になる、行動力にもなる。心に何かが残る。そんな気が致します。あら、何をくどくど言うてるんでしょね。うんぬん、かんぬん。

近頃海外のコミックを翻訳し、日本に熱心に紹介している小学館集英社プロダクションから、とてもいい翻訳本が出版されました。海外コミック好きな夫が早速手に入れ見せてくれました。フランスでまず翻訳版が出、とても評判になり、スペインのコミック賞を受賞した作品とのこと。

と言ってもこれは、介護する側になるかもしれない、、、というお話ではありません。

老人ホームに入る事になった、元銀行員のエミリオ氏。多くの人と接していくと共に、年老いていく感覚を、自分が自分でなくなっていく感覚を、ゆったりと描写されている作品です。なんだかそれもいいのかもなあと思ってしまうような、でもちょっと淋しい様な、怖いような。なんだけれども柔らかい肌触りのお話で映画を見てる様な気持ちになります。施設で共に過ごす人達の描写がいい。生々しくなささ加減がいい。イメージを空に向けてぼんやりと膨らませる・・・そんな一冊です。 でも、もしかして、ありえるかもと思ってしまう。高齢化社会〜ニッポン〜とばかり言われるので、認知症の問題は、日本だけかしらんと勘違いしがちですが、今、どこでも起こっている事なのですね。 はて、、、、自分はどんな風に年老いていくのでしょうか。

紹介&販売サイトは以下。
books.shopro.co.jp/comic/overseas/shiwa.php

「皺(しわ)」日本語訳
皺 (ShoPro Books)
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【追記2013年4月16日】

タイトル:皺
原題:Arrugas (スペイン語でしわ)
著者:パコ・ロカ Paco Roca
訳者:小野耕世  Kosei Ono

皺は、英語ならば、wrinkle【ríŋkl】。
既にアニメーションにもなっていて、日本では、大賞をとっています。
夜中に何かで紹介されていて、慌てて録画しましたがまだ観ていません〜。

アニメ映画『皺』日本賞グランプリ受賞!

ジブリ、認知症描くアニメーション映画を配給
あらまあ、そうなんですね。びっくり。

【群青亜鉛(ぐんじょうあえん)イラストレーター】
《追記です2013年8月》
ぐんじょうあえん:在宅で9年半、親戚同士で介護の後、102歳特養ホーム入所中祖母ばあこをトキドキ通い介護中11年目。
《2013年9月神戸で個展♪ご案内》>こちら
《介護ライブラリ》:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中>こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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