イラストレーター群青亜鉛が発信する、101歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

人の話し声を聞く中で食事が出来る幸せ

7月 14 2011 | ばあちゃん日記
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昨日、バスに揺られて100才ばあこの入所している特別養護老人ホームへ参上。いつものごとく到着11時半。食堂で読書中は芥川龍之介なり。私が読んだ事のない短編も入っていた。こんな快適な空間で、じっくり読めるとは羨ましい。

祖母の読むのは大活字本といって、文字のでかい、ハードカバー仕様の本である。一時は図書館で借りていたのだが、ばあこはちゃんとページがめくれなくなってきて本がぼろぼろになり、母上、図書館司書さんにけんもほろろに叱られる事が3年程前から増えた為、昨年からはまとめて新品を購入しているのだが一冊3.000円と結構お高い。本はぼろぼろになるのだが、好きに読んでいる。

近頃は、スタッフに食事介助してもらうテーブルでそのまま食事介助をしたり、近い場所で食事介助をする群青である。一時はかなり離れた場所でぽつねんせっせと食事介助していたのだが、なんせ、淋しい〜。 なんだかね、あつまって、食事介助してる風景がほのぼのとして良いの、がやがやしてて。なので、先月から、ちょっとまざらしてもらってます。

一人で食事出来ない人はいくつかのテーブルに集めてスタッフが食事介助をしてくれるのだが、そのスタッフさん同士の何でもない日常話がよいのだ。子どもの事とか、季節の事とか、ご主人の事とか、仕事の事とか。ほのぼのとしていて音が聞ける幸せ、人の話し声が聞ける幸せを思う。安心して、テーブルに向かって食事が出来る。

ああ、しかしながら、やはり気になる周りの入所者さんの食事姿勢。もう少し車椅子をテーブルに近づけると、もっと難なくこぼさずに食べられるのに〜等等。今度家族会でちょっと言ってみようか。元気な人も、食事の意欲が落ちているように思うのだ。せっかくのおいしそうな食事なのに食べる意欲が沸かないのは残念である。

次に、、、やはり施設は空調がきちんとなされているから快適である。家ではとてもじゃないが、この温度管理は出来ない。寒すぎたり、暑すぎたり。在宅で介護をされている方々の、今年の大変さを思うと胸が痛い。在宅ではエアコンは消せないと思う、熱中症になってしまうもの。ききすぎると、風邪も恐い。

さて、近頃は、座薬を入れなくてもお通じが自然にあるらしい。いつも、テルミンというのを使っていたのだが。薬を使わずに出るのはめでたいものである。ぼやんとしているから、私が誰か、いまいちピンとは来んようだ。しゃべる機会が少ないからねぇ。発声練習ぱぴぷぺぽ、たちつてと、なにぬねの、まみむめも、をさせるが、口はその形になっても、息が出ない。そのため、声にならない。声、声、声はほんとうに大事。腹筋も使うしね。

「スタッフさんに介助してもらう度に、ありがとう、をいうのじゃぞ。一日に言う機会は何度もあるぞよ。」とばあこに伝えるが、どんだけわかってるかは謎である。あ、今日はほっぺたをひねるの忘れた。
(群青亜鉛:ぐんじょうあえん:Illustrator)

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