イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

特別養護老人ホームの取り組みに関して

8月 20 2009 | 高齢者介護施設

2003年より入会している介護者の集いの会報誌への投稿です。

 

祖母は現在98歳。在宅で約10年親戚間での介護の後、介護保険の使える特別養護老人ホームへ入所して現在7年目。要介護認定5。車椅子での座位保持は出来、やわらかい食事は口から食べられています。元気ですが、風邪をひく事が多くなりました。呑み込みがうまく出来なくなって来ましたがまだ大丈夫です。足が不自由ですが、寝たきりにはさせたくない為、スタッフ2人掛かりでのポータブルトイレ介助をお願いしています。重労働の為、スタッフの体調が気にかかるのも正直なところです(※)。病気になった時は病院に即入院ではなく、入所の部屋で対応してくれる事が多くなりました。そして、出来る限り、施設内で看ていただけるように体制が変わって来た様です。

 

入所者の家族に施設から声掛けがあり、621日父の日に、午前中施設の大掃除、午後は家族懇親会が開かれました。約60名余の入所家族中、およそ40家族、50名余が参加。施設開設以来、こんなに多くの家族がそろったのは始めてだそうです。施設長、課長、係長等の出席。主に施設長が話されましたが、そこで知らされた事は、施設長が替わった事。(外部から呼び寄せられたとの事)その他順に事業方針、取り組み、目標等、利用料金の変更等お話をされたのですが、はっきりと話をしてくれるだけでも、家族側の安心感が変わるものなのだなと感じた次第です。組織が外部に見えるというのは、大切なことだなと思いました。

 

 以下話された内容の一部

夜間スタッフの増員 ( 3名→4名に。1Fあたり2名 )

スタッフの外部研修を増やした事

同福祉法人内、別施設同士の協同研修を増やした事。

作業療法士による、リハビリ(?)のスタート。

・マニュアルの見直し

・介護計画書のシステムの変更

介護関係の図書を増やす等

一度頓挫していた家族会の再発足
      50名余のご家族の一言自己紹介スピーチもありました。

 

入所者の家族は不満があっても我慢しがちだと感じます。

(入所出来た事で、すべてを感謝、ありがたい、で済ませる家族の方も多いですが、施設のサービスが行き届いているかどうかとは別なのだと思う事が多いです。)
不満はいろいろあるけれど、何を言ってもムダよねここのスタッフなら、言えば改善されるかもしれない  と、家族が思える事がまず第一歩かと。経営側の事を話してもらうのは、コミュニケーションが出来る環境を作る後押しになるのではと思いました。

 この家族懇親会の効果は大きく、私自身、家族の方や、スタッフの方に、以前よりも声を掛ける様になった気がします。 

 

最近、介護について何か相談を受けた時は(認知症についてが増えました)地元の介護者家族の会へ一度参加してみる事をお薦めしています。

 (※)他の国での介護事情〜 オーストラリアでは、現在ほぼ100%の施設、病院、在宅で、スタンディングマシン(起立補助器)やホイスト(全介護用の吊り具)などの福祉用具を使って、患者、要介護者を車椅子やトイレ等に移動しており、腰痛等の体の故障が激減。 1998年頃に「押す」「引く」「持ち上げる」「運ぶ」「ねじる」の5つの腰痛の原因となるものに関しては、人の手でしてはいけないというノーリフトポリシーという法律が作られ、約10年をかけてノーリフトが浸透したそうです。それまでは日本と同じ様に人の手で抱き上げたり、支えたりして看護師達は常に腰痛に悩まされていたとの事。(オーストラリアの人は体が大きい為尚更)日本も介護する環境(労働環境?)を整えて行って欲しいと切に願う次第です。


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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