イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

特養入居、夜の寝返り(体位変換)の話までたどり着かない。

5月 19 2018 | 介護全般

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正論では片付けられない。

ご家族の方とのお話です。私は専門職ではありませず、特養入居の介護家族体験者になります。通いの介護でばあちゃんを3年前に見送りました。

“夜は見回りの時に、寝返りなどの体位交換があると思うのですが、奥様は夜中はちゃんと寝られてらっしゃる様子でしょうか?”

在宅介護はもうできない、無理であるというご家族の一つの選択は、特養入居であります。

私の周囲にも、特養にご家族が入居されたかたが何名かいらっしゃいます。在宅での介護を長くされ、色々なサービスも使われた上でどうしようもなく。

日中はほとんどの時間を特養でのお連れ合いの介助についやされ、夜だけはご自宅に帰るとおっしゃる方もいらっしゃいます。

施設で、奥様は夜は気持ち良く寝られてるご様子でしょうか〜?とお尋ねすると、
“わからない。夜はどうしてるか職員さんには訊ねない。”

様子です。

はれ?

夜寝返りはご自身ではうてないんですよ、とおっしゃられていたので、
体位交換を何時間かに一回してもらっているんでしょうか〜?とお訊ねすると、”わからんねえ”という答えが返ってきたりします。

ーやってもらっているかなあとは思うけど。わからんですね。

はれ?ケアプランにも書いてあるんじゃないのかな、ケアプラン会議でもお話をされていて、了承されているのでは?と、単純に能天気に思ってしまうのですけれど、

ようわからん、とおっしゃる方がちらほらなんです。あるいは

「ほったらかしとちゃいますか?夜のことまでよう聞きません」

などなど、実に実にシビアな返事が返って来ます。

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特養に入居されたご家族を、通いで介護されるご親族は、それぞれいろいろな思いを抱えてらっしゃる様に感じます。日中に出来る介助のことだけで、頭がいっぱい体力もいっぱい、そしてくたくたになっていらっしゃる方もおられます。

寝返りがうてなくなったら、ご本人の褥瘡が気になる、床ずれは大丈夫かしらといらんことをグンジョーは思ったりしますが、そこまで施設の職員さんとはお話しをされているのかされていないのかがよくわかりません〜。なんだかもどかしいわと思ったりするのですが、わたしにもあなたにもそれぞれの心模様がある。だから杓子定規に正論では片付けられない、、、とわたしは感じています。

専門職と一般家族との意識のギャップ

ポジショニングに関する研究や、対応も巷では、専門職の間では、研究者の間では、更に進化している様子。
ネットなど検索しましても、ばあちゃん存命時とは異なり、沢山、沢山、増えました。

ですが、おそらく施設によって、対応はまちまち、職員さんによっても意識もまちまち、レベルもまちまち?実際どうなんでしょうね。あまりそのお話をご家族さんから聞くことはありません。ご家族さんも含めて前向きに取り組まない限りは、なかなか実践されることが少ないのでしょうか。

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祖母が施設入居中、ポジショニングによって、体が安楽になりましたが、施設入居されている方のご家族さんとお話をしても、その話まで辿りつきません。

もっと手前のことで困っていらっしゃる方が多い印象があります。コミュニケーションが難しそう、あるいは夜寝ることまで話がたどり着かないという場合が多いように近頃思います。

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家族を人質に取られているようなもんだからねぇ、は今でもよく聞く

施設の職員さんに、すぐにうまく(?)相談出来るご家族は、ごく少数なのかもしれません。もう諦めている印象の方も多いのかなあとも感じます。

そのコミュニケーションの取れなさ加減の奥底には、「家族を人質に取られているようなもんだからね、あまり言えないですよ」や、「いろいろ言って、出て行けと言われても、もう行くとこないし。あまり強くは言えないですよね」という声は、今でも聞かれることです。

自分が動けるわけではありませんから、話を聞いていていつももどかしく。ああもやもやするわあと、つれづれですが、なんだかそんなこと、思うのです。



【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:イラストレーター

◆プロフィール◆
骨格大好きイラストレーター。高齢者介護の工夫やバリアフリーの住環境に精通した、くすっと笑えるイラストを得意としています。介護HPを立ち上げ21年目。腰痛持ちで整理下手なため、日常の体の動きと使うモノのサイズの関係が、近頃とっても気になります。
◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)めでたく2冊とも、完売です。読みたい方は中古本でお願い申し上げます。


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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