イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

車いすの工夫〜足置き場を作る_3  膝が伸びずに、車イスの座面下に足が潜り込んでしまう方のための

7月 30 2016 | 介護福祉用具

膝関節が屈曲して拘縮してしまっている方のための車イスの工夫_その3

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こんな車イスの足元が。
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こんな感じに足置きの後ろ側に、足の踏ん張り場所をつくって、
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こんな風になって。

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こんなんになります。

その後半。膝が伸びずに、車イスの座面下に、足先が潜り込んでしまう方のための車イスの工夫その3です。これだけでは決して座り姿勢が楽になる訳ではありません。部分的なものです。ご本人が前に転び易くなりますのでご注意下さい。

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これが前回までの様子。これをもっとしっかり足が踏ん張れるようにします。布が縦糸と横糸から織って仕上がっている様に、次は縦に布を渡します。

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デニム生地をひっかけて。
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巻きます。縫い付けます。縫い目はきれいにしようと思わず、しっかりとちぎれない様に縫います。ボタン付け用の縫い糸はしっかりしていていいですよ。足置きまで包める長さに。向かって右は、キルティング生地を三つ折りにして、帯状にしたものです。ひっかけて。
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車イスの足置きまで包める長さに、ワッかにして縫い付けます。
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出来上がるとこんなん。

毒舌ご注意そのいち:出来上がるのは嬉しいですが、こんな風に手を加えますと、前に転び易くなります。背もたれを立て過ぎたりしますと、実際に人が座面から転げ落ちます。頭は重いですから前転です。くるりんくるりんと美しくと言いたいところですが、きれいに転ぶ可能性は少のうございます。

今椅子に座っていらっしゃる方は、足を座面したに大きく引いてみて下さい。ホイ。どないでしょう?ちょっと上半身を前傾しただけで、転び易くなるのがおわかりだと思います。車イスを使われている方は既に足が不自由では。とっさの時に足で踏ん張る事はまず無理です。

顔面から床とキスすることもあります。施設で行なう場合は、車椅子の構造などと共に良く理解して、職員さん全員がそのリスクを把握しておくなどの共有が絶対必要になります。ご家族の方は試したいと思われるかもしれません、特にようよう専門職の方とご相談の上お試し下さい。職員さんはよくわかっておられ対処して下さっても、家族がうっかり失敗する場合もございます。わからない場合は触らないのが無難です。ご家族がしまった〜をしてしまった場合は誰のせいでもございません。ご家族様ご自身のせいでございます お気をつけ下さい。

特にティルトリクライニング式車イスの場合はしっかりしているからつい大丈夫だと思いがちですが、重心や、引力、重力は嘘をつきません。人間よりよっぽど素直ですおほほ。無茶するとイヤイヤします。

「描けます、塗れます、折れません。はみ出した〜らきゅっきゅっきゅー♪全部が芯!」とは、サ○ラクー○ーペンシルの 初代 CMソングですが。車イスから転がり落ちたら大ごとでございます。骨が折れることもあります。想定外エリアにはみだしたらもどれないこともございます。 

(その大ごとの基準は施設によってまちまちの様子。 例えばソファーからずるりん滑り落ちた場合はどないでしょう?その施設では、おおごとでしょうか、ちいさいできごとでしょうか。) 環境もしっかりと、見守りなども整えないと、こけます。落ちます。転がります♪そんなこともございますのでくれぐれもご注意下さい。

そして、これだけでは決して座り姿勢が楽になる訳ではありません。全体的に車イスをその方に合った様に調整することで、日中過ごし易くなると思われます。全体を見ることができる人が、施設でも、在宅でみてもらう場合でも、一人はいてほしい。切実です。

※ご注意そのに※こういう改造を加え、残念ながら事故に至った場合は、福祉機器の安全保証の対象外となります。ご注意下さい。加えてもしも不慮の事故や不利益な事態が生じましても、著者は責任を負いかねますのでご了承下さい。

実践例は別の車イスでもあげているので、当方ブログのこちらもご参照くださいませ。
タグ:車イス調整

gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とする。お面白く辛口も含む切り口は、家族介護者だけでなく介護職や医療関係者からも秘かに支持を頂いています、オホホ。骨格大好きイラストレーター。介護HPを立ち上げ19年目。
◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)

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介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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