イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

在宅介護の現場の現実は、一歩先を行っている?

11月 17 2015 | 介護福祉用具

こんにちは。介護イラストレーターの群青亜鉛(ぐんじょうあえん)です。本日は在宅介護の現場の様子を伺ったので、そのお話をちらと。

現実は、イメージの一歩先、リアルである


「福祉用具やら介護用具がなんちゃらって言えるのは、介護する家族さんがいてはるからこその発想やで〜。1人暮らしで、身寄りのない高齢の方の場合は、そんなところまで意識いかんからね〜。」

福祉用具は介護者がいてこその視点とちゃう?


「ヘルパーさんも何件も家回るだけで大変や〜技術を磨く時間なんてなかなかないやろし。そんな時間あるんやったら、家回るよって話だし。家事援助も多いしね。身体介助の新しい知識なんてなかなか。施設では大分変わって来てて、抱える介護があかんとか言うけど、在宅介護ではまだまだされてると思うよ。
スライディングシートやら、スライディングボードやら、移乗介助の仕方とか、介護ベッドとか。そんなん、介護する家族がいてこその発想やわ〜。介護ベッドを入れようとするどころじゃないよ。介護ベッドを入れる基準はどの辺りにあるのんか、ぼくはまだよくわからんよ〜。

訪問介護に携わる方からそんな声を聞いた。

家族おらず介護が必要な独り身の立場では


ひや〜、ひゃ〜、ひゃ〜。である。

ううう、ああそんな、想像したくない一人は寂しい気がする。聞いて初めて、ああそうか、私のばあちゃん介護での福祉用具の経験は、やはり介護する家族がいての視点なのねえと言う事がわかる。介護の現場は、介助法にしても、何にしても事のサイクルが早い事を感じるので、多くの方の意見を聞いて、知って、現場を学ばせて頂きながら描かないと、イラストが現実とかけ離れてしまう〜という事を痛感する。なので、聞くのだが心ざわめくことが多々あるのだ。

ベッドの端っこに座るまでが大変


「ベッドの端っこに座る端座位(たんざい)ってあるけどねえ、ここまで座れたらいい方やで〜。認知症の人は、もう起き上がり方も忘れてしまいはるからね〜。ベッド柵があったらそこ掴んでグイグイ引っぱっちゃうしねえ〜。福祉器具がどうのこうのと言う前に〜その身体の動き。そこんとこの方が大事かもしれんよ〜。」

はらら〜。
私たちが無意識に出来ている動作は、意識することがないから、忘れちゃうのね。

あ〜。う〜。え〜。

そうだった。認知機能障がいを持つ奥様を自宅で介護されている方がおっしゃっていた。「ベッドに寝かしてもね、頭側の板の方から降りようとしたりとかとんでもない使い方しよるからねえ。ベッドがベッドじゃなくなるんですよ。ベッド業者さんは取り説に、注意書きようさん書きはるけど、あんなんぜんぜん意味なさんからねえ。進歩してる言うても、介護ベッドはまだまだ使い難いと思うんですわ。」
   
あーうーえーおー。あーーーー。

ざわめくが出来る事から始めよう


認知症の方を介護されているご家族さんの前で、福祉用具について力説しても反応は鈍い。福祉用具は身体の機能を維持するために大事な要素なのだが、目の前の人への対応に皆さん必死になるので、器具が後回しになる印象は否めない。

そこを力説したからとて、私の中に実感が伴わない。祖母の入所する特養で、認知機能障がいを持つ方と接した事はあるが、直接介護したことが無いためかいまいち空回りするのである。他の福祉用具がよくわかっている方にもヘルプしてもらって、たして伝わるぐらいである。

介護現場の現状を知るたび、心ざわめく〜。

適度に流して行きたいものよね


「ぐんじょーさぁーん、そういう現状なのね〜とか、そういう考えもあるのね〜位にして、上手く流していかないと全部受け止めちゃうとしんどいよ〜。」とは体験会実行委員メンバーからの助言です。遥かに大人だわ〜ありがとう。近頃は、家の掃除が進んだせいか、これでも次に持ち越す事は少なくなったのよ。やはり掃除は大事だと思ったわ。排水口もきれいだも〜ん。

ブログにアップしている以前の記事も、実は時間の有る時にちょっとずつ書き換えているのだ。よく読まれている記事でも、一部には絵が古いと感じてるものもあり、早く差し替えたいと思っているのだが、出来る事から少しづつ、積み重ねるしかないわいねぇ。

※イラストには、立ち上がるときにあったらいい、手をつく低めの台座は描き込んでおりませんー、ゴメンなさい。こういうのが、先ほど記述しました、描き変えなくちゃと思っているイラストの代表例でありんす。



gunjoaen



【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とする。享年104歳ばあちゃんへの”いっちょかみ介護”を親戚を交えて22年行う。(在宅9年半施設入所12年)お面白く辛口も含む切り口は、家族介護者だけでなく介護職や医療関係者からも秘かに支持されている、オホホ。骨格大好き。

◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ不定期連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜

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介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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