イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

プロの世界での常識は、一般人にはちっとも知られていなかったりする

11月 12 2015 | 介護福祉用具

20150719fukushiyogutaikenkai

【第5回福祉用具体験会in西宮】
4ヶ月前の7月に大好評の内に終了しました、第4回福祉用具体験会in西宮。 もう既に次回への構築が始まっています。来年の開催に向けて、勉強会の予定やコンセプト、ブースの構想など話し合っております。回を重ねるごとに、介護者家族やご本人が数多く来て下さるようになったよ〜とは、初期から関わるメンバーの声。

いやはや、勉強はし続けるものですね。世の中はどんどん先に進みます。介護に関する頭の知識も更新更新せにゃー。

参画メンバーは皆さんプロフェッショナルです。私はこの中で、家族介護者としての質問とか、、疑問などを、ぼそぼそと発しています。

プロだって、素人の問いかけにハッとするのだ


何気ない家族介護者のその一言に、介護や医療関連のプロの方々は「はっ!」とさせられたり、「えっ?」と思われたりするのだそうです。「そんな事は考えた事もなかった。」という声も。

きっと、どんなネットワークでも、プロだけが集まって意見を闘わせるのではなく、当事者も交えて進めていくと、偏らず、お互いが発見があるのではないかと感じます。

実行委員として参画していると、プロはプロで悩まれたり葛藤がありながらも、真摯に仕事と向き合ってはることがよく伝わって来ます。プロの大変さを感じながらも、介護者家族は「これってどうなんでしょう?」と素直に問いかけ続ける事が必要なんやと思いますの。

家族介護者のもどかしさを活かして


祖母が特別養護老人ホームを利用していて、職員さんとの関係は「利用者とその家族」でありました。そこで出来る最善が尽くせたから、それがとても良かった。

この体験会に関わる様になってからは、「家族の立場なんだけど、そこんとこほんまはどうなん〜?どうしていったら周りを良くしていけるの?」を多くの方とちょいとは素直にやり取り出来るようになりました。祖母が特養でお世話になった時の経験が私の基礎になっているのは間違いなく、ますます気持ちが活性化しています。訊ねる事が出来る人が身近にいるというのは、やはりありがたい。

情報に浸かっていると、誰もが知っていると錯覚してしまう

その道の第一線を走る方は常に「現状をどないかせんといかん、変えていこう!」とアナウンスされています。ですが一般には、なかなか広がらんのですねえ。

例えば車イス。日本でスタンダードに使われるものは、戦後すぐのアメリカサイズが基本で、身長165センチの方が座っても大きいそうです。そんな特大サイズが、未だに一般型の車イスとして市民権を得、病院や公共の場に備品として常置され、日常的に使用するのが当たり前になっている。合わないへなちょこ座り姿勢になってても、そんなものさと見慣れた風景となり、疑問を感じない現状です。(※)

そんな内容を、先日の委員会で、車椅子ブースを担当されたメンバーがつぶやかれました。「これって、まだまだみんな知らんことやもんなぁ。」と。

「あれっ?そうやったっけ?まだそんなやったっけ?それぐらいみんな知ってるんじゃなかったっけ?」 確か私は何年か前、三好春樹さんの講話で知ったような気がします。

嗚呼いかんいかん、基礎、基礎。初心、初心っ。ちょっと学んだから言うて、知った風な自分になっていましたよ〜マニアックにどっぷり浸かっていると目新しい発見にばかり心奪われます。最初の初々しい驚きに立ち返らんとねえええ。

伝え続ける大切さヨ


すごく地味な作業だと思うのですが学んだ事や知った事は、常に人に話したり、諦めず伝えていく事が必要やなと感じます。

「でも、伝えたいことが求めている情報とは限りません。また求めていることばかりの提供でもいけません。」とは体験会発起人の言葉でございます。おおお、確かに確かに。いちいちうなずくワタクシでございます。

まめに、ちょびっとつづでも えっちらおっちらです。やれる事も積み重ねられる事もまだまだ沢山あります。さて、次回の体験会ではどこの学びを深めましょうかね、、、。

追記20151117
・・・と、ブログに掲載したことを、文中に登場する、実行委員である薬剤師さんにお知らせしましたところ、こんな返信を頂きました。

>ブログ拝見いたしました。
 >私達はいつでも一般市民の視線を忘れてはいけません。
 >それは、私の尊敬するCOMLの辻本さんが遺された教えです。
 >世間とずれることなく、普通の言葉で会話し続けたいものです。

ありがとうございます。

(※参考図書  新しい介護学 生活づくりのシーティング(アマゾンへ外部リンク)
雲母出版(共著:三好春樹/福武節子/光野有次)
第5章「備品」としての車椅子から、「生活」の中の車イスへ/P214〜/光野有次氏より。)



gunjoaen



【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とする。享年104歳ばあちゃんへの”いっちょかみ介護”を親戚を交えて22年行う。(在宅9年半施設入所12年)お面白く辛口も含む切り口は、家族介護者だけでなく介護職や医療関係者からも秘かに支持されている、オホホ。骨格大好き。

◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ不定期連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜

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介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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