イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

気になる。ポジショニングの今。

10月 23 2015 | 高齢者介護施設

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知りたいわ、近頃のポジショニング事情

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高齢者施設での姿勢ケアは現在どんな様子なのだろう?

こんにちは。介護イラストレーターの群青亜鉛(ぐんじょうあえん)です。しばらく高齢者介護施設に行くことがなく、場、にはとんとうとくなっています。祖母の介護での経験を活かす実践の場はちょっと休憩で、使いたい頭と感性を持て余している感じです。

介護者家族としていろんな公の場に出る事が多くなり、介護者の代弁をさせて頂くことが増えました。ですが私が家族の方からポジショニングに関して訊ねたり聞かれる事は殆どありません。家族会で話題にあげても関心を示す方はまれです。私よりも介護職の経験のある方が話す方が確実に皆さん聞こうとなさいます。おそらく医療の範疇〜。ポジショニングは在宅介護には浸透するのはこれからでプロの方々の奮闘で変わっていくことが楽しみです。 

もっと学びたい。近頃のポジショニング事情。


一方、在宅介護の現場ではうまく行った事例を耳にする様になりました。知人薬剤師さんからは、連携でポジショニングを行ったところ、薬の服用が劇的に減ったというお話を。知人からはご自身のおババ様がもうあの世行き寸前だったところを、プロの管理やアドバイス指導のもと、得意な向きの完全側臥位で食事介助をすすめたところ、座位が取れ、自分の意志も伝えられる様な元気さを取り戻したお話も。

姿勢って大事じゃんを祖母ばあこ介護でも痛感したのだけど、少しづつではあるがそんなことを聞くと嬉しいじゃない。

高齢者施設で手作りでクッションを作り、統一して活用出来ている事例


さて。たとえば、
以前のこの群青*介護ブログの記事、
ポジショニングやシーティングを大学の介護福祉士 養成教育に取り入れるということにも記しましたが、

静岡県立大学短期大学部 の、
木林 身江子 先生  天野 ゆかり先生 両氏による論文、
2010年度 介護福祉教育における姿勢ケアシステムに関する研究

の中に出てくる 特別養護老人ホーム Bホーム様の実践の事例。P71の箇所で特にここが目を引きました。

(2)施設におけるポジショニングクッション、ピローの活用  として、
姿勢ケアに取り組んだ当初は、適当なクッションがなくタオル等を使用してポジショニングを
行っていた。〜(中略)
〜あるものを利用するという考え方を基本に置き、常勤の作業療法士が手作りでクッションの製作に着手するようになった。
クッションの製作は、当初は個々の利用者の身体状況をアセスメントし、サポートする場所を
決めてから個別に製作していた。しかし、製作・改良の試行錯誤の過程で、あてる部位による長
さ、大きさ、太さがほぼ一定範囲内であることが分かり、その後は、基準の形、大きさを決めて
製作するようになった。

それはどんな風になされているの?施設全体で共有されてるって、どんな風に?それは今も継続しているの?それがシステムとして出来ているの?伝達方法は?今後の課題は?この1月からずっと気になっています。

タオルがいい?個人の資質によるところが大


ポジショニングは基本が理解出来ていないと、個々に臨機応変に対応するのは難しいのよねえと思っている。わかったつもりにならずにおべんきょう、が大事であるねぇ。

ご家族さんが持参するクッションは、色も形も中身の素材も違う。
タオルでするのが結構よさそうですね。理学療法士の田中義行氏のセミナーを何回か受けたり、その他、知人ケアマネさんに祖母の完全側臥位ポジショニングをしてもらった時等にふーん、タオルは臨機応変自在でいいねえ、と思いました。一方全体にあてがうのに時間がかかるのが難点です。

そうそう、理学療法士の大渕哲也氏に、一番最初、ばあちゃんに試してもらったときもタオルだったし、その祖母のリラックス度合いの変貌にはビックリしたものだ。

祖母にはクッションを自前でそろえ、部屋の壁には掲示物を貼らせて頂き、職員さんへの伝達をした。形式的にかぱっ、かぱっとクッションを図の通りあてがうだけでは全然支えになっていなかったりすることも学んだ。

施設全体のクッションが統一されているわけではないから、図式通りにして形はオッケーとなるのはやむを得ない気もする。基本的な理解が大事だなあ。身体の状態を確認しないままではせっかくのクッションの効果が半減してしまう。

施設でポジショニングを推進し、統一しようと思ったら何が必要?

施設全体で統一してポジショニングを勧めるのは、並大抵ではないことが理解出来る。じわじわっと根気よくではないか。

まず、ポジショニング用クッションは高価である。施設まかせで全部用意するのは無理がある気がする。洗ったりのメンテナンスも必要になるから、それも大変だ〜。

かといって、家族がそれを買いそろえられるかというと、無理だろう。高価だもん。何より効果のほどもよくわからないんだもん。(でも家族が実感すると、クッションの大事さがわかり、購入にオッケーが出ることが多いそうだ。さきほど冒頭にのせた、当方過去記事の中の、5本リンク先を掲示した論文内に掲載されている。施設に務める職員さんには希望が感じられる刺激的な内容では。)

だから、だから、手作りで、施設で統一出来てるって、どんなんなん?それって素晴らしそうよね、見たい知りたい教えて欲しい、と、わくわくしてしまうのだ。ああああ、そんな気持ちだけの羅列なんだけど、、、。気になるわあ。

広めたい!ポジショニングと姿勢の大切さ。

私はやはり、手作りのものでもポジショニングはいい感じで出来るわよ〜んというところを、一般の方にも広めたいと思っているのよね。そんなね、マニアックでなくていいの。マニアックな部分は、プロにおまかせよ。(といっても、どうしてもマニアックになる私だが)

ポジショニングが早く当たり前になってほしいわね。ひょいひょいひょいっと、ね。そしたら身体のお困りごとは少し減るんじゃないか知らん。 ま、その前から、身体を動かしたりすることの方が大事なんだけどね。予防よ予防〜っ!!

gunjoaen



【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護の工夫イラスト&エッセイを得意とする。享年104歳ばあちゃんへの”いっちょかみ介護”を22年間実践。おもろくも辛口も含む切り口は、家族介護者だけでなく介護職や医療関係者からも秘かに支持されている、オホホ。骨格大好き。

◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ不定期連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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