イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

なんで上手く飲み込めないん?その13(支援物資、介護食用とろみ材なるもの)

3月 24 2011 | 人の身体と動作


介護食用とろみ剤等(とろみ調整剤)なるもの

食品にとろみをつけたいときは、通常ならば片栗粉を使いますが、片栗粉は、熱によってしかとろみがつきません。この 介護食用とろみ材は、熱がなくても、食品に混ぜるととろみが着く粉末状のものです。飲み込みがスムーズに行かない年配の方には必需品なのです。元気な時はぜったいに思いもよりませんが、水をそのまま飲むと喉から食道に行くときにバシャバシャとはねたりして、気管にはいる事が良くあります(いわゆるむせ)。とろみがつくと、どろりとしてするするっと喉から食道に伝って落ちるわけですな(感覚としてこんな具合の表現?)

祖母は毎日、お茶にこのとろみ剤を使ってもらっています。在宅介護でこれを使い始めたのが、約15年前位でしょうか?出始めの頃のものは、なかなか上手く溶けなかった記憶があります。(調べるとこれは第一世代というそうで、でんぷんのみで出来ていたそうです)現在使われているものは、既に第三世代、増粘多糖類とデキストリンだけの、でん粉を使用していないタイプ(の製品〜なのだそう。

使いやすい粉ですが、たくさん入れすぎると、お茶がゼリーいやいや、つきたてのお餅?のようになり、ストローでは吸えなくなります。固まりすぎるとストローの中で固まってしまいます。溶け切っていない粉は、表現はうつくしくないですが、かえるのたまごのような感じになってしまいます。

結局人が混ぜるので、その時そのときでとろみ具合は変わります。ストローで飲む場合はついてるかついていないかぐらいのとろみ具合がちょうど吸い込みやすい案配であります。ばあちゃんは、通常のお茶になったとたん、むせて咳き込みます。 そのため、被災地のじいちゃんばあちゃん、飲み込みがしにくい人は、水分補給もままならない事が充分想像がつくのです。 水分とらんとあかん、でも飲みこめない、、、。その様子を想像するだけで、胸が痛くなってしまいます。

とろみ調整剤を発売している会社は、支援物資として、商品の提供を始めて入る様子。はやく、このとろみ調整剤が被災地に行き渡ってほしいと思います。飲み込みの時の注意点は、あごは出さず、あごをひいて飲み込む様にして下さいまし、、、。介助する方もその導きと声掛けを。すると無理なく飲み込みやすくなると思いますので。


【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:イラストレーター


※今日はじめて見られる方は、次にあげる、なんで上手く飲み込めないん?シリーズの、その1 から何度か読み返してみて下さい。飲み込みへの理解が深まります〜。あくまでも、当ブログ管理人の群青亜鉛が祖母の食事介助をしていて、気づいた事から発展させて書いております。

☆以下、「群青*介護Blog」内セレクト記事☆
なんで上手く飲み込めないん?シリーズ
その1(飲み込む時どうしてる?)
その2(飲み込むときゃ、誰でもうなずき加減)
その3(飲み込む前に難関があった)
その4(普段の食事どきはどんな姿勢?)
その5(急な舌の坂は運ぶのが大変なの)
その6(口の中を坂道でなく、平地にしてみる)
その7(のどが伸び切ってるのとちゃいますか?)
その8(思い切って背もたれを倒してみる)
その9(車椅子ごと角度を変えてみる)
その10(入院時ベッドでの食事介助)
その11(スタアのミネラルウォータ吸うお姿)
その12(ストロー吸いは高度な技)
その13(支援物資、介護食用とろみ材なるもの)
その14(食べる時の姿勢を正し過ぎると食べにくくなった)
その15(自力でスプーンが使えるなら意地でも使え)
その16(いい食事姿勢と、体の動く範囲との兼ね合いは微妙)
その17(えっ?口の中にも麻痺側と健側があるの?)
その18(食事介護知らぬは罪。口の中の健側まひ側)
その19(食事の飲み込み時、下を向く)
その20(いい食事姿勢?じいちゃんばあちゃんになりきる)
☆以上、「群青*介護Blog」内セレクト記事☆


あと、☆群青*介護Blog☆の既存コンテンツの呑み込み・嚥下をご覧下さい。
baa.gunjoaen.com/blog/tag/飲み込み・嚥下


参考ホームページ:
理学療法士 大渕哲也さんの「老人介護についての個人的HP」 内、食事の援助について〜食事の ”相”と姿勢を中心に
ページ数は膨大です。上記の項目を読まれると、かなり理解度が高まります。

※ 残念ですが、上記大渕さんのHPはプロバイダーのサービス提供終了のため、2016年に閉じられました。



介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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