イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

なんで上手く飲み込めないん?その9(車椅子ごと角度を変えてみる)

3月 15 2011 | 人の身体と動作

車椅子での食事で飲み込み時下を向くが、考え方一例うつむいて飲み込むジジババを、どないかして前に向かせ、すんなりゴックンと飲み込み食べさせてあげたいの、ああ切望とは、かぞえ100歳祖母を時々介護する私を含め多くの介護家族さんが思う事の様です。どないしたら、前向になれるのでしょう?これは辿り着きたいのになかなか辿り着けない、カフカの城のような感じでも有ります。

この間から話している、”自然な飲み込み姿勢は指三本分の頷き加減” とは到底かけ離れている様な姿勢で飲み込む、”うつむきジジ様ババ様”も、実は身体の造りから言うと正しく飲み込んでいる様なのであります。普段の座り姿勢より、指三本分の頷きだからなんだそう。でも、これでは送り込みの《舌の坂》が急すぎて、食べ物はなかなか喉まで辿り着けません。

とはいえ、顔だけ前に向け、《舌の坂》を平地にしたところで、あごが出て、のどが伸びる(頸椎が伸びる)だけなので、指3本分の頷き加減とはかけ離れ、自然になど飲み込めません。

そこで、試してみるといいのが、キャスターの部分の下に、本などをかませて、座面の角度はそのまま保ったままで、上向きにする、という方法だそうです。リクライニングと、ティルト機能のない車椅子は、これでなんとか対策をたてられそうですが、いかがでしょう?(イラスト下図)1度お試し下さい。
※うまく前傾姿勢が取れない方に対して、フットレストから足を下ろし前傾姿勢を取ってもらい、うなずき角度をつくる、という方法もありますが、その場合の身体の状態は、このイラストとはまったく異なります。

※タグづけに関して
「車椅子シーティング」とするよりも、「車椅子調整」とするタグづけの方が言葉として適切かと思い、分類分けしています。

参考ホームページ:
理学療法士 大渕哲也さんの「老人介護についての個人的HP」 内、
●食事の援助について〜食事の ”相”と姿勢を中心に
●円背の方の車椅子調整〜特に食事摂取を意識して

上記の2項目を読まれると、かなり理解度が高まります。ページ数は膨大ですが・・・

※今日はじめて見られる方は、なんで上手く飲み込めないん?の、その1 から何度か読み返してみて下さい。飲み込みへの理解が深まります〜。
あくまでも、群青が祖母の食事介助をしていて、気づいた事から発展させて書いております。
☆群青*介護Blog☆
なんで上手く飲み込めないん?シリーズ
その1(飲み込む時どうしてる?)
その2(飲み込むときゃ、誰でもうなずき加減)
その3(飲み込む前に難関があった)
その4(普段の食事どきはどんな姿勢?)
その5(急な舌の坂は運ぶのが大変なの)
その6(口の中を坂道でなく、平地にしてみる)
その7(のどが伸び切ってるのとちゃいますか?)
その8(思い切って背もたれを倒してみる)
その9(車椅子ごと角度を変えてみる)
その10(入院時ベッドでの食事介助)
その11(スタアのミネラルウォータ吸うお姿)
その12(ストロー吸いは高度な技)
その13(支援物資、介護食用とろみ材なるもの)
その14(食べる時の姿勢を正し過ぎると食べにくくなった)
その15(自力でスプーンが使えるなら意地でも使え)
その16(いい食事姿勢と、体の動く範囲との兼ね合いは微妙)
その17(えっ?口の中にも麻痺側と健側があるの?)
その18(食事介護知らぬは罪。口の中の健側まひ側)
その19(食事の飲み込み時、下を向く)
その20(いい食事姿勢?じいちゃんばあちゃんになりきる)


gunjoaen

【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : 介護イラストレーター
↓(追記2014年10月)
プロフィール:介護とコミュニケーションの現状と問題点を明るくおもろく大真面目に発信中。103歳特養ホーム入所中祖母ばあこをトキドキ通い介護中12年目。親戚同士での在宅介護は9年半。介護ライブラリ:介護トピックスコーナー「自宅で介護お助けヒント集」連載中こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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