イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

なんで上手く飲み込めないん?その8(思い切って背もたれを倒してみる)

3月 14 2011 | 人の身体と動作

車椅子の背もたれの角度一つで飲み込みが変わる

思い切って背もたれを倒しても、調整次第で顔は前を向く


元気な時は、絶対に意識しないのが、「飲み込み」やなと思います。身内が入院する等して、初めて「食べる」ことの大変さに鉢合わせするって感じでしょうか。飲み込みはのどの奥で身体が複雑な動きをしていて、胃に食べ物を運んでくれる訳ですが、人間の身体の作りには驚くばかりです。

さて、飲み込みがあまりスムーズではない人の一回の食事時間はどれぐらいでしょう?近頃の祖母は、だいたい30分〜40分はかかっている様に思えます。食事は、ソフト食、練り食です。飲み込みには姿勢がとても大事なのですが、体調が毎回ちがうので毎回変わります。そしてこれと言った車椅子調整の基本が毎回通用するわけではない気がいたします。
イラスト上の図。大雑把に見て、家族が行った時はこんな感じかしらん。自力で食べさせるので、スプーンを持った手の可動範囲もあるため、そんなに背もたれは傾かせられない事に先日気がつきました。

使っている車椅子が、リクライニング&ティルト型(※1)の車椅子だから出来る事ですが、あれこれと試してみて思うのは、背もたれを思った以上に倒しても、円背(背中が丸まっている)がある場合は、顔が前を向くのだなという事。(もちろん、骨盤横や、脇や、骨盤の後ろ等、隙間が開いたところにクッション等をいれ、調整した上でですが。)《3/12記事、なんで上手く飲み込めないん?その6(口の中を坂道でなく、平地にしてみる)参照》


でもこれで、フィニッシュではありません。まだ続きます。飲み込みは、誤嚥で、肺炎等、命を左右する重大な事でもあります。あくまでも群青はばあちゃんに試したりなんだかんだした上での独断と偏見の解釈で書いておりますので、皆さんもどうぞいろいろと調べてみた上で、トライしてみてくださいませ〜。
【群青亜鉛(ぐんじょうあえん):介護イラストレーター

((※1リクライニング(背もたれと足が別々に動き、倒す事が出来る)。ティルト(振り子型。座面と背もたれの角度は一定のまま角度をかえられる))

2011年11月16日追記:この夏に車椅子調整を祖母に合わせてやって頂いた所、むせはかなり少なくなりました。座り姿勢が上手く出来た時はまったくむせません)

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:イラストレーター


※今日はじめて見られる方は、次にあげる、なんで上手く飲み込めないん?シリーズの、その1 から何度か読み返してみて下さい。飲み込みへの理解が深まります〜。あくまでも、群青亜鉛が祖母の食事介助をしていて、気づいた事から発展させて書いております。

☆以下、「群青*介護Blog」内セレクト記事☆
なんで上手く飲み込めないん?シリーズ
その1(飲み込む時どうしてる?)
その2(飲み込むときゃ、誰でもうなずき加減)
その3(飲み込む前に難関があった)
その4(普段の食事どきはどんな姿勢?)
その5(急な舌の坂は運ぶのが大変なの)
その6(口の中を坂道でなく、平地にしてみる)
その7(のどが伸び切ってるのとちゃいますか?)
その8(思い切って背もたれを倒してみる)
その9(車椅子ごと角度を変えてみる)
その10(入院時ベッドでの食事介助)
その11(スタアのミネラルウォータ吸うお姿)
その12(ストロー吸いは高度な技)
その13(支援物資、介護食用とろみ材なるもの)
その14(食べる時の姿勢を正し過ぎると食べにくくなった)
その15(自力でスプーンが使えるなら意地でも使え)
その16(いい食事姿勢と、体の動く範囲との兼ね合いは微妙)
その17(えっ?口の中にも麻痺側と健側があるの?)
その18(食事介護知らぬは罪。口の中の健側まひ側)
その19(食事の飲み込み時、下を向く)
その20(いい食事姿勢?じいちゃんばあちゃんになりきる)
☆以上、「群青*介護Blog」内セレクト記事☆



参考ホームページ:
理学療法士 大渕哲也さんの「老人介護についての個人的HP」 内、食事の援助について〜食事の ”相”と姿勢を中心に
●円背の方の車椅子調整〜特に食事摂取を意識してページ数は膨大です。上記の2項目を読まれると、かなり理解度が高まります。

※ 残念ですが、上記大渕さんのHPはプロバイダーのサービス提供終了のため、2016年に閉じられました。




【群青亜鉛(ぐんじょうあえん):介護イラストレーター

《追記2014年9月》
プロフィール:在宅で9年半 親戚同士で介護の後、103歳の特養ホーム入所中祖母”ばあこ”をトキドキ通い介護中12年目。カイゴのつれづれを、介護者家族の視点から、えっちらおっちらウェブにて1998年より発信して17年目♪

2013年9月神戸で個展♪ご案内こちら
介護ライブラリ:「自宅で介護お助けヒント集」連載こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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