イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

今の常識。円座はあかんというけれど

3月 23 2015 | 介護福祉用具

ぴーちくぱーちくgunjoaen

今の看護や介護の常識。円座(※)は使っちゃダメよというけれど。

あかんのは頭ではわかっていても、
もう、それしか方法ないやん、
と思う事もあって、祖母”ばあこ”には、部分的に使っていました。

腰椎(胸椎?)の棘突起で、とうとう突起一つ分の皮膚が傷になってしまったとき、
ちいちゃいドーナツ型のものを作ってあてていました。それは、祖母入所する特養の職員さんが夜勤の合間にぷちぷちクッションで作成、メリヤスの生地でくるんだものでした。通常のドーナツよりも、一回り小さい位の大きさです。

棘突起の話になり、職員さんとクッションを今後どうあてましょうかという話をしている間中自分の中ではいろんな思いが涌き上がります。

あかんねん、あかんねん。
円座で局部への血液循環悪くなるし、
局部が落ち込むことで、皮膚が引っ張られるし、
ええことないねん、ないねん、、、、。
と、ウルフルズの歌の中のつぶやきの様に(そんな歌はありませんよ〜う)、、、独り言がわんわん頭の中を駆け巡るのです。

祖母が今使っているマットレスの状態とか、体位変換とか、側臥位(横向きの寝返り姿勢)角度とか、イロイロ考えるのです。ですが棘突起の本当に先っぽに出来た患部にクッションが直接あたらない様にするには、それしか思いつきません。

その時にいた人の知恵から出てきた最善です。その他の方法は思いつかず小さなドーナツ型のあてものをあてました。落ち着いてから漸く手元にある低反発枕の切れ端で、良く似たものを作ればいいなあとも思ったのですが、もう日々の対応でしんどくその対応はせず仕舞い。

ハプニング続きの時には、本当にヘルプが欲しいのですが、息つく間もなく訊ねたい事を頭の中でまとめる事も出来ない。
目の前の対処に必死になって、案外誰にも聞けなかったりするものなのね。とこの時感じました。

あたふたと帰宅し、またアタフタと、祖母の施設に次の日も向かいました。

※用語解説【円座】
donut-shaped cushion
 体圧を低減する目的で,踵骨部,仙骨部,尾骨部などによく使われてきたクッションの一種である。 形状がドーナツ型で,穴の開いた部分では体圧は軽減されるが,周辺部には体圧がかかり,ずれ力も強く働くために,褥瘡の予防・治療には効果が低い。

日本褥瘡学会用語集より



gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター 】

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。明るくおもろく大真面目に介護とコミュニケーションの現状と問題を発信中。祖母への”イッチョカミ介護”歴22年。
◆介護関連著書◆
明るい介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜

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