イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

なんで上手く飲み込めないん?その5(急な舌の坂は運ぶのが大変なの)

3月 11 2011 | 人の身体と動作

東北地方太平洋沖地震、広範囲の被害に大変心が傷みます。一人でも多くの方のご無事をお祈りいたします。阪神・淡路大震災で、地元が大きな被害にあったにもかかわらず、のど元過ぎれば熱さを忘れるではありませんが、あの時の大変さは忘れかけてしまっていました。先日か(介護)い(医療)ご(ご近所)学会に参加して自分の地域とのつながりも再度見直さんと、と思いましたが、更に更に今日その事を感じました。今自分に出来る事、そして自分にしか出来ない事、人の為になる事を着実に続けていこうと思った次第です。今日も続けます。



飲み込む前の難関は「舌の坂」


二日前、食べ物を、何気なく飲み込む前には大きな難関がある、というお話をさせて頂きました。(その3参照)その名も「舌の坂」。この坂を上るには、引力に反する力がいります。咀嚼力(そしゃくりょく)と申しましょうか。筋肉モリモリ(???)の元気な舌は、喉まで安々と食事を送り込めますが、あまり動かさないくたびれてしまった(???)舌では、喉まで送り込むパワーがありません。

ではふつうの姿勢の時は、口の中はどんな風になっているんでしょうか?イラストをご覧下さい。
向かって左が食べ物が口の中に入っている時のものです。 右が、飲み込んだ時の状態。左のふつうの姿勢では、口の中はやや下向きになっている事がわかるかと思います。そう、緩やかですが坂があります。この坂は、身体の状態によって変わるのです。これが急になると「送り込み」に難儀して、なかなか食べられないということになって行くようです。皆さんが接しているジジババを思い浮かべてみて下さい。ああ、なんとなく、、、思い当たる節がありませんか?

今までこの舌の坂の存在にまったく気がつきませんで、やっと開眼。これこそ目からウロコです。祖母”ばあこ”の食事のうまくいかなささが少しわかる様になってきました。で、昨日会いに行って、食事介助でまたあれこれと格闘いたしましたが、そないに上手くは行きませんて、その内容はまた続きにて・・・。(群青亜鉛:ぐんじょうあえん:Illustrator)

※今日はじめて見られる方は、なんで上手く飲み込めないん?の、その1 から何度か読み返してみて下さい。飲み込みへの理解が深まります〜。
あくまでも、群青が祖母の食事介助をしていて、気づいた事から発展させて書いております。
☆群青*介護Blog☆
なんで上手く飲み込めないん?シリーズ
その1(飲み込む時どうしてる?)
その2(飲み込むときゃ、誰でもうなずき加減)
その3(飲み込む前に難関があった)
その4(普段の食事どきはどんな姿勢?)
その5(急な舌の坂は運ぶのが大変なの)
その6(口の中を坂道でなく、平地にしてみる)
その7(のどが伸び切ってるのとちゃいますか?)
その8(思い切って背もたれを倒してみる)
その9(車椅子ごと角度を変えてみる)
その10(入院時ベッドでの食事介助)
その11(スタアのミネラルウォータ吸うお姿)
その12(ストロー吸いは高度な技)
その13(支援物資、介護食用とろみ材なるもの)
その14(食べる時の姿勢を正し過ぎると食べにくくなった)
その15(自力でスプーンが使えるなら意地でも使え)
その16(いい食事姿勢と、体の動く範囲との兼ね合いは微妙)
その17(えっ?口の中にも麻痺側と健側があるの?)
その18(食事介護知らぬは罪。口の中の健側まひ側)
その19(食事の飲み込み時、下を向く)
その20(いい食事姿勢?じいちゃんばあちゃんになりきる)

参考ホームページ:
理学療法士 大渕哲也さんの「老人介護についての個人的HP」 内、
食事の援助について〜食事の ”相”と姿勢を中心に
上記の項目を読まれると、かなり理解度が高まります。ページ数は膨大ですが・・・


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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