イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

在宅介護での拘縮へのポジショニングの効果の実例〜薬剤師さんに学ぶ

2月 25 2015 | 介護の工夫

事例を聞いて改めてポジショニングの良さがわかるワタシ

「年齢を重ねてからの薬のお話」

介護者家族の会に、薬剤師さんを招いて講話をして頂きました。

ワタクシ群青亜鉛が関わる、西宮福祉用具体験会の実行委員メンバーでもある薬剤師さんです。質問などのやり取りを含め定例会の間たっぷり2時間、パワーポイントを使ってでした。お話の内容もわかりやすく、皆さんの満足度がとても高く、終了後も「来てよかった。」「薬の事をもっと知らんといかんね。」興奮覚めやらぬといった様子でした。

数多く講演もされている方ですので、今までのお話の痕跡をネットで辿ると、どれもこれもが深い内容。最初はどの辺りを話して頂いたらいいかしら、うーむと捻り出し、お願いしました、
「年齢を重ねてからの薬のお話」

薬剤師さんのレジュメにポジショニングのお話が?

接点が福祉用具体験会なこともあり、福祉用具にも通じておられるのですが、終盤で印象的だったお話を一つ。訪問薬剤師さんとして伺うお宅で、拘縮が進んでいてベッド上だけで生活されている方に対し、ピローを使ってのポジショニング(※文末参照)をされたのだそうだ。

同時に、ティルトandリクライニングの車椅子(背もたれも倒れ、座面ごと角度も変えられる、障がいの度合いが進んでいる方用の車椅子。背もたれは頭の上まであります。)を使って日常を生活するようにも支援されたとのこと。

結果、ご本人の筋肉の緊張が減り、痛み止めなどの薬の量が劇的に減ったのだという。”薬とは直接関係なくても福祉用具等も活用して生活を見直すことをすると、薬の量も減ったりする。ならばやってみよう。”と異業種間での交流や学びも常にされておられ、つい先日も 嚥下の勉強会でご一緒した。

「薬が減ったりもするのか!」私は具体的に第三者にもわかる効果に嬉しい驚きを感じた。ポジショニングを祖母に対してあれこれ行い安楽になることを実感はしても、そんな視点で考えたことがなかったので、別の捉え方がある事にとても驚いた。

薬剤師さんから聞くポジショニングの効用は新鮮

祖母の場合は薬を常用しているわけではない。施設入所だから、管理は看護師さん任せになる。膀胱炎になった時などは、抗生物質投与になったりするが、家族が全体を把握しているかというとその時々だけである。全体像は見え難い。 

積極的にポジショニングを行う様になり、呼吸が楽そうだな、とか、表情が楽そうだなとか、ポータブルトイレに座った時の脚の緊張具合等で身体の調子をみる。わかる人にはわかるが、わからない人にはわからなかったりする曖昧な点が多いのだ。いわゆる「〜な気がする」というものだ。高齢なこともありなだらかな変化。同時に体力はやんわり衰えていくもので、「感嘆の声」を上げる程の誰にもわかる変化は少ない。

なので、それだけ、ズバリと言い切れる変化があったということに驚いたというわけなのだ。

加えてポジショニングは、「安楽な姿勢ってどんなん?呼吸しやすい姿勢ってどんなん?」に対して共通認識がいる(特に多人数で介護する場合)。在宅で老老介護のご家族に薦められるかというと難しい。だって体位変換だけでも大変だから、体力的にしんどい人には無理やんと思うのだ。いいのは分かるが在宅介護中のご家族全員にすすめられるかというとハテナなのである。

祖母のほかの実例を知らないせいもある。

だがだがだが。

いいのだね効果があるのだね。今日はそこが一番私の腑に落ちた部分でした。薬のお話をまったくなしに、ポジショニング話にとんでしまいました、なんのこっちゃと思われた方が多いかも知れません。

今回の講話の内容は、また少しづつ追って記していこうと思います。 ありがとうございます。

※ポジショニングとは・・・この場合、介護や看護の現場でつかわれることばです。マーケティング用語ではありません。

自力で寝返りが打てなかったり、自力で体を動かせない方に対してクッションやピロー、タオルなどを身体の支えとしてあてがい、安楽になるように姿勢を整えること。主に寝る姿勢を整える事に対して使われています。

麻痺が進んだ方などは、関節が硬直して固まってしまい、ベッドに横になっていても、体が捻れたり傾いたり、曲がったままだったりで、リラックス出来ていない事が往々にしてあります。そんな時に、呼吸がし易いように姿勢を整えるといいのです。



gunjoaen
【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター
◆介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。”いっちょかみ介護”実践中。
◆介護関連著書 2冊
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」こちら寝る姿勢に関しては、この群青亜鉛の連載記事の「ポジショニングの入り口」サブタイトルがついてる項目をご覧下さい




介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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