イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

特養のポジショニング研修で「家族目線」で講演を致しました

2月 18 2015 | 高齢者介護施設

家族の立場からのポジショニング&シーティングの実例のお話
自分で体を動かせず、寝返りも出来ず、声も出せないそんなジ様バ様のしんどさや気持ち、私には想像するしか出来ません。祖母の介護を続ける中でわかったことは、ちょちょっと寝かせた座らせた、その姿勢一つが命を左右することになりかねないという事実です。

1月は静岡県の特別養護老人ホーム竜爪園様(140床)で職員の方々に向け講話をさせて頂きました。家族介護者の立場からの、ポスチャリング(前述した様な、体が自分で動かせない方への姿勢を整える事全般を示します)のお話です。

〜以下講話の要旨です。企画書からの抜粋です。〜

「家族介護者から見た施設入居でのもどかしさ」

〜ポジショニングとシーティングを家族と共に続けている事例〜
祖母100歳からはじめたシーティングと102歳からはじめたポジショニング
〜姿勢を整える事は命を支えること〜

ねじれたり、傾いたり、硬直したり。体の歪みが酷くなるばかりの祖母に、家族として出来るのはどんな事があるのか。100歳より車イスのシーティングを始め、ポジショニングは102歳から。確実に体が安楽になる様子を実感しています。数多くのイラストをお見せしながら、姿勢を整えることの大切さについて、家族の視点でお話をさせて頂きます。

《家族視点で職員の方への講話の主旨》

在宅での介護も大変ですが、特別養護老人ホームに入居しましたら、別のしんどさがあると感じています。
スタッフさんとコミュニケーションを取りながら、共に介護を続ける中で見えてくる現実。理想を持ちシーティングやポジショニングの提案を施設側にも行います。ですが、本人が安楽に過ごせる様に対応してもらえるかどうかは、試行錯誤の連続です。
私自身も学びを進めながら、個人的に知人PTさんに来てもらい、施設のPTさんや職員さんの意見も伺いながら、橋渡し役の環境整備係として祖母の介護を「うるさい孫」として続けています。
その工夫のあれこれや、もどかしさなどについても、当事者の視点から明・楽・シビアにお話をさせて頂きたいと思います。
おそらく日頃聞く事は少ないと思われる家族からのお話です。どうぞ皆様の今後のお仕事に活かして頂けると幸いです。

〜以上講話の要旨です。企画書からの抜粋です。〜

講演当日の様子

祖母にとっていい環境を職員さんと共に作り上げて行く切磋琢磨を、独自の解説イラストと写真を交えお話を。(イラスト参照)

1日3回講演で、1回1時間10分から1時間20分。初回は画像を順次解説する風でしたが、更に興味を持って頂ける様に後半は構成を変えました。毎回長くなりすみません緊張で焦ってばかり。最終回が一番良かったそうですが、重要ポイントはどの回でもこぼさずメッセージ出来のでは。祖母がお世話になっている施設の職員さんにも前向きに聞いて頂ける様にと、実はこの点に一番気配りを。ご家族の参加もあり嬉しかったです。

声を掛けて頂いたきっかけ

静岡県立大学短期大学部の非常勤講師、介護福祉士・看護師である秋山みゆき氏よりお声掛け頂きました。ケアアドバイザーとして竜爪園にも勤務されています。H26年度の介護技術向上のため計画されたポジショニング研修で今年度最後の締めとして、講話の実現に力を尽くして下さいました。職員さんのモチベーションを高めたい一心で、家族介護者でもありイラストレーターでもある私を探し出して下さったそうです。介護や福祉専門職でない方への講話依頼は初めてとの事、まさしくチャレンジャー!大変光栄に思います。

当日は理学療法士の伊藤亮子氏(この施設で指導されています。日本ノーリフト協会でも講師をしておられ、公認フェルデンクライス・プラクティショナー。)がいらしてくださり、ポジショニング話に花が咲きました(私は家族の立場です)。加えて、静岡県立大学短期大学部の社会福祉学科の先生お二人、木林身江子講師と天野ゆかり助教も。この笑顔の出会いが、次の面白い何かに繋がります様に!

私の講話を開催して下さった竜爪園様に感謝致します。そして、聞いて下さった方々、秋山氏をはじめ開催に尽力下さった皆様ありがとうございます。祖母の施設の施設長にも終了してからですが、報告をさせて頂きました。

想像力をくすぐる

講演を終え、一段落して感じた事は、人にイメージし易い様に例える事の大切さ。 私は最初から祖母のしんどさに気付けてた訳ではなく、学ぶ機会があり、知ったからこそわかった事ばかりです。不良姿勢の苦しさや姿勢が整った時の楽さは、頭だけの理解では足りません。学んで続けて、体感出来る様に伝えることの大切さを思います。「わからないなあと思っている人にも伝わる様に話す」は今後もずっと続く課題ですね。

家族と施設が一緒になって取り組んでいるポスチャリングのお話は説得力が有る様です。今後も続けて行きたいと考えています。いくら姿勢の大事さを唱えても、職員さんに伝わらないとお悩みの施設様、家族の視点でのお話というこんな切り口もございます。打診は右の問い合わせよりどうぞ。

家族の立場からのポスチャリング実践のお話

気になる施設建築

(1回あたり、職員の方々20名様×3回講演)
ホールのイメージは、このイラストの8倍?いえいえもっと大きい印象でした。終わってからですが、竜爪園様の施設建築が平屋で木造で中庭があったり等、とても考えて作られたものであることがわかってきました。それは施設内での移動中にも感じた事です。なんだかギャラリーみたい等等、、、。当日は講演で精一杯で味わう余裕がありませんでしたので、そんな施設の資料も拝読しながら、追体験をしたいと思っています。


【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター
◆介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。”いっちょかみ介護”実践中。
◆著書2冊
「ばあちゃんドタバタ介護格闘記」(宝島社)こちら
「介護器具・手作り改造レシピ集」共著(IMS出版)
こちら
◆ウェブ連載中
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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