イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

介護は文化だ〜本日の印象的なお話

3月 06 2011 | 介護全般

本日は、かいご学会in西宮 に参加をしてきた。介護と医療とご近所を連携させよう、という趣旨の学会である。

なんだか介護保険がはじまってから、じじばばは近所でそんなに見なくなった気がしているし、(良く見ると思っていたのだが、近所ではめっきり減った。どんどん亡くなっているということもあるが)ご近所力も落ちている。医療は直すのが仕事で、介護とは別ぢゃーん、というスタンスでは、うまくまわっていかないではないか、ほなどうしたらいいねん、の動きのきっかけとなるであろう会でした。

そこで私にとって、一番印象的だったのが、介護はね、科学じゃなくて、文化なのよ、という言葉。

長年 東京保健所で保健婦さんとして地域ケアに従事し、特定非営利活動法人[メイアイヘルプユー]の事務局長をされている鳥海房枝さんのお話。ばっさりずけずけと本音を話される鳥海さんに、会場は常に大爆笑。以下、少々間違った記載があるかもしれませんが、メモより抜粋します。
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〜介護は科学じゃなくて、文化だと思う。 口から自力で食べられなくなったら終わり、とするヨーロッパ等の国と、誤嚥、窒息覚悟で食べさせる日本とは比べる対象じゃない、と。

和食、洋食、中華、イタリアン等等、一食で、形も大きさも異なる沢山の器を使い、メニューもいくつもあるような日本。他国では、食器も数が少なく、皿と器(?)等のみ。デンマークに行った時施設では食器を保管する場所が驚く程小さく驚いた。食事が大変質素である。こまごまと色々品数を作る日本と比べて、他の国は食事コストが明らかに安い。日本では、例えば、ヘルパーがお宅に伺って食事を作るとすると、一食原価3,000円程度の食事を食べている事になる。家事援助がスタンダードな基準を作れない、ものすごく手間ひまのかかる文化なのだ、その認識が必要と。(以上メモより)
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実際、祖母”ばあこ”が、特別養護老人ホームに入所中で、介護士さんに、ソフト食を誤嚥覚悟で食べさせてもらっている私らなので、よけいに共感したのかもしれないのだが。 (家族は平気でばくばく食べさせていますが)

毎回、施設の食事には結構手がかかっている事を感じている。(御飯、お汁、主食、副菜2品目+ヨーグルトジュースのようなものが、ソフト食となって表れる)彩りも美しい。

これは自宅では絶対毎回作れない無理だよねと、母や、祖母に話す。このまま宅配するだけでも、需要はいくらでもあるだろうねと、いつも話すような豊富さである。

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食事一つ取っても、ものすごく手間がかかる事が日常になっている私達の生活すべてを、施設に求めるのは無理だ。それは、デイサービスや、ショートステイ、ヘルパーさんの援助等を活用して、介護士さんとやりとりをしながら、自然とわかって来たことでもある。 

どこまでをお願い出来るのか。こちらからも提案し、一緒にやってもらえるだろう事の接点を常に探す作業が、家族にも共に必要なのだと感じる次第です。施設におまかせでは、家族がお願いしたい、理想とする介護には、とてもとてもたどり着けないと思うのです。

Meal of senior citizen facilities in Japan



gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆プロフィール◆
介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。”いっちょかみ介護”実践する。
◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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