イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

膝曲がりのきつい脚を安定する様下ろすには(車いす)

9月 30 2014 | 介護福祉用具

膝関節屈曲拘縮の車いすの工夫〜伸びない足の置き場を作る。
屈曲拘縮の足元の為の車いすソフト改造1
屈曲拘縮の足元の為の車いすソフト改造2
↓フットレスト(2016年現在はフットサポートと呼ばれます。)を描き込み、足の位置がよくわかる図
屈曲拘縮の足元の為の車いすソフト改造 2_2
屈曲拘縮の足元の為の車いすソフト改造3

このタイトルでお出でになる方は、本当に困っていらっしゃるご家族か介護士さん。あるいは濃い濃い車いすシーティング勉強家な方かのいずれかではありませんか?おたくでマニアな方、いらっしゃいませ(^^)/  介護イラストレーターのぐんじょうあえんと申します。今回は言い換えると、

《膝が伸展しない人用の車椅子の車イスの工夫》

についてです。

車イスの座面の下に足が入り込む方への対応


こんな具合にやってみました。いち家族。イラストでは間に合いませんので写真です。 Grandma,103years’oldの祖母の足もとです。わかりますでしょうか。ティルト&リクライニング式の車いすです。背もたれも傾けられ、座面ごと傾ける事が出来るタイプの車イスです。 

膝曲がりのきつい脚というのは、専門用語では、下肢屈曲や、膝関節屈曲とも言うようですね。車イスを、足が引ける様に、曲げられる様にするといい感じです。この足元にして車いすを使ったのは実質1ヶ月ぐらい。大元は知人理学療法士さんにやって戴いていましたが、ますます進む拘縮に、今までの奥行きでは足りなくなりました。更に座面下にベルトや支えを増やし、がしがしと縫い付け、この形になりました。しぶとく根性でやったという感じです。
一枚目の写真を見てもらったら解る様に、フットサポート(※以前はフットレストと呼ばれていました。)から、足2足分は後ろに引けています。(3足分かしら)

膝が曲がり、伸びなくても、足裏はしっかりと下ろせる様にしました。左足は膝が突き上がったり下ろしたりと動きますが、それでも足の下に5センチぐらいの四角いクッションを置くと対応出来ます。(新しく購入した車いすにも、脚を納められる空間を同じ様に作りましたが、これはまたいずれ。)

施設には一人、車イスと身体の関係を理解している職員さんがいて欲しい


この工作は、誰でもが出来る訳ではなく、そして、誰もがこの意味を理解出来るわけでもありません。

ですが高齢者施設に一人、こういう事を理解していて出来る職員さんが常にいるといいなあと家族はほんまに思います。配置転換になってしまい、その後知識がある方がおられず、相談出来ないということも多いのです。(職員さんでご興味を持ってらっしゃったり日常でこの調整が出来る方がいらっしゃるならば、それは素晴らしい!家族は嬉しいのですが、これがイロイロ出来たからといって、報酬が増えるというワケでもないそうですね。)

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座面の下に足が入り込む方用の車イスは殆どないらしい


一般的な車いすのフットサポート(足置き板・足部の支持装置)は、膝曲げ90度よりさらに膝が伸びる人しか脚が乗せられません。(110度ぐらいでしたか?)脚が伸びない人が、その足置きに無理矢理足を乗せると、骨盤が後傾して座る、ずっこけ座り(滑り座り/仙骨座り/ずれ座り)になってしまいます。

おられませんか?周りにそんな方。

全体の座り姿勢を見てもらってから、膝が伸びなくても乗せられる様に布やベルト等を使って工夫を凝らすと、出来ない事はありません。ほとんど縫う作業だけです。マジックテープはあちこち使っていますが、ほんまにほんま、地道な地道な作業ですが〜。ソフトな工夫ですが、魔改造とも言うそうです。

※ご注意※普通型車いすで、この様に足が引き込める様に足置き場を作りますと、前傾姿勢を取った時に車いすのバランスが悪くなり、前方に転倒する可能性があります。頭は重たいですから。その他の車イスでも同様です。そして、こういう改造を加え、残念ながら事故に至った場合は、福祉機器の安全保証の対象外となります。くれぐれもご注意下さい。

↑(まとめスペシャル! 脚の屈曲拘縮への対応 対応11でした。)

↓追記2015年5月9日
ほんまに、ティルトリクライニングの車イスが必要なのかどうかも、充分検証してから、レンタルなり、購入なりしてくださいませ〜/

日中どう過ごしたいのか、何を目的に車イスを使うのか等、なんのため、ということを充分明確にした上で。そうでないと、あー、ああしとけばよかった、こうしとけばよかった等、後から後悔してしまうことにもなりかねません〜。


gunjoaen

【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : 介護イラストレーター
◆プロフィール◆:介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題を明るくおもろく大真面目に発信中。”いっちょかみ介護”実践する。
◆ウェブ連載中
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜
◆介護関連著書2冊◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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2 Responses to “膝曲がりのきつい脚を安定する様下ろすには(車いす)”

  1. オザキカオリ

    こんにちは
    私の子供は13歳で、こんな感じの脚です。
    群青亜鉛さんの熱心な工夫に感心してコメントします。
    私は可愛い色々な形のクッションを座位保持にしたり、背中の円背がひどいので、ロンパース型シャツを手作りしたり、イロイロやっています。低反発枕をカットのアイディアはとてもいいですね。やってみます。

    07 5月 2015 at 11:29 AM

  2. gunjoaen

    オザキカオリ様 こんにちは。書き込み頂きありがとうございます。
    拝読し、ぼんやりしている場合ではなか〜と背中を押され、慌てて、新しい記事をアップしました。
    またご覧下さい。
    根を詰めすぎぬ様に手づくりイロイロ進めて下さいませね。

    08 5月 2015 at 11:29 AM

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