イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

通院に付き添う家族の役割って?(施設入居中)

12月 11 2013 | 人の身体と動作

乙女なの

乙女なの

褥瘡治療は日進月歩

褥瘡治療は日進月歩している様に感じる。昔はどんな治療方法が主だったのだろう?家族介護者である私は2013年の12月現在の祖母の場合しか知りませんが、介護職歴の長い方からちらっちらっと聞いてちょっとわかるのはどんどん進歩、変化しているということでしょうか。

本日も真面目な内容です。大変長く、3000文字はあります〜。どうぞお茶を飲みながらのーんのんとお読み下さいませ。

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予想出来た傷なのに

「傷口がちっちゃくなってる!」要介護認定5の祖母のお尻に傷が出来てから既に3ヶ月半、ようやく治る兆しが見えてきました。最初の傷口は⒉5センチの丸い穴。それがやっと1センチ位の傷口に。

私の思う原因は、座面に敷くエアクッションへの過信。今回の車椅子シーティングの仕様に対してクッションの厚みが足りなかったと反省しきり。直ぐ下を板にしているので、クッションの厚みは本当に大事なのです。

これに至るまで、職員さんからは「ちょっとこのクッションじゃ薄いような気がするのですが、、、。」直接ではありませんがそんな風に受け止められる内容を聞いていました。主任さんも少し「?」を感じながら、夜勤の時とかに座り心地を試して下さっていたそうです。聞いていましたが、実際に祖母と同じお尻の状態になれるわけではないので、私もスタッフの方も、自分の体で座り心地を試してみてもわからない。

いけませんね、ちゃんと職員さんとキャッチボールをしていなかったという訳で爆進です。疑問を感じたら検証が大事です。大丈夫いけてるやろ、、、と思いそのまま装着すること1ヶ月半。そうやんそうやん、2年前もそれぐらいで傷になっちゃったんです。思い出せ、学習しろよ。

一番最近の皮膚科受診での様子

つい先日の皮膚科の受診4回目の様子です。

全介助の人のお尻を診てもらうのはリフトのない病院では結構大変です。車椅子から診察台へ移すのが一苦労。特養ホーム(特別養護老人ホーム)ではいつも介護リフト(天井走行式)を使っているのでそのありがたさをしみじみ思う。

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でも今回の移乗は少し楽だった。まず特養で車椅子に座ってもらう時、背中から座面にかけて バスタオルを予め敷いたからだ。バスタオルを移乗マット替わりにしたという訳。こうすると移乗介助が楽であった。と言っても看護師さんが、病室内で応援頼むわ!と3名集まってくださり、祖母を全介助、私はお手伝いしていないのですが〜。

車椅子を乗車出来るバンでの移動はゆらり揺られて片道20分。到着して即診察してもらえ、後精算と薬の購入とで病院に在院30分、帰り道20分。 所要時間が短く祖母も楽チンでほっとした。移動に耐える祖母の体力に感謝。

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ばあこの場合のこの一ヶ月の傷の処置は、、、
傷口を毎日石鹸を泡立てたもので洗って流して薬を塗るというもの。すると目に見えて良くなってきた。
一ヶ月前はというと、あまりにも治りが遅いため、不安を感じるぐらいだったのだ。

施設で処置して下さってる看護師さんの声をちゃんと聞くべし

前回受診前に特養の看護師さんに伺った不安要素の内容は。
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傷口に白い膜はずっとある。この膜をとった方がいいのとらない方がいいのか。

洗浄方法を知りたい。かなりこすったほうがいいのか、さらっと洗った方がいいのか。

日常の処置は、毎朝お湯で洗って、抑えるように拭き取っている。
カデックスとガーゼで保護。
パーミロールフィルム(防水のためのフィルム)を貼ってくださっている。
傷口は変わらず赤い感じが続いている。

通常ならば、もう治りの兆しが見えているはずなのにちっとも変化がないことに、看護師さんも困惑されている様に見えました。食事や環境などもあるでしょうが、気を揉む。

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その質問に対してのお医者様の指示は、、、。
傷口についている膜を取る。出血が多少する位でOK。
傷口は触らないよりもこすってもらった方がいい。
上皮化する薬に替えます。皮膚が作られるのを促進する薬に。

それをしっかりメモに取り、施設に帰り看護師さんに伝えました。これはあくまでも、祖母の傷口に対しての処置です。別の方にもあてはまるわけではありません。

念のため、傷口はお医者さんに断ってiPadで撮影をさせて頂きました。看護師さんにちゃんと伝えたいですから。ですが特に見せる機会がなく、家族間で情報共有に使っています。写真に撮ると比較出来るので治りの変化が本当によくわかるのです。
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付き添い家族の役割って???

施設に入所している家族を病院に連れて行く時は、家族は橋渡し役なのだなとようやく理解が出来ました。先生の治療方針に沿っての指示を、納得いくまで診察室内で聞き、それをしっかりと施設の看護師さんに伝え、看護師さんに治療をお願いするというわけです。

病院に行く時は、施設でやっていただいている毎日の処置の内容や経過を把握し、病院のお医者さんに伝える。ただ漫然と病院に連れて行って帰っただけでは全然回復に向かわないのだなあ〜ということがよくわかりました。
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ばあ、傷が出来てから治る兆しが見える迄の経過

以下、この3ヶ月半の経過です。
8月下旬。坐骨結節の箇所に傷が。
治るが、肉芽腫で残りぼこっと皮膚が飛び出る。

9月。また傷になるが、今度は治らなくなる。
看護師さんがいつもして下さる処置(イソジンシュガーだったかな?)をお願いするが治らないので、受診することに。

(第一回目9月上旬受診)
母(主介護者)がまず病院に連れて行く。
みてもらい、薬を処方。
その薬で処置を継続。

ほとんど変化がない。治らない。

家族から依頼して、看護師さんがいつも褥瘡処置に使われる薬に変えてもらう。

(第2回目10月上旬受診)一ヶ月後、私(役割:サブ介護者。続柄:孫。)が連れて行く。
薬のチェンジも医師に伝える。
経過の報告。そのままの治療を続けてください。

ほとんど変化がない。治らない。

(第3回目11月上旬受診)
一ヶ月後受診。前回同様グンジョウ付き添い。
特養看護師さんから、この一ヶ月の様子をしっかりとヒアリングした上で
医師に伝達、処置方法を聞く。薬が変わる。

目に見えて傷が良くなってくる。

(第4回目12月上旬受診)
一ヶ月後受診。前回同様グンジョウ付き添い。
同じく特養看護師さんから、この一ヶ月の様子をヒアリングし、
お医者さんに伝達。

処置を継続。

祖母のおしりの傷が出来てから治る兆しが見える迄の経過は以上です。
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漫然と受診するのはあきまへんなぁ

何も考えず、病院に連れて行けばどうにかなる、は幻想ですねぇ。下準備、必要です。

最初に病院に連れて行った時に、私が施設の看護師さんからしっかりヒアリングをしておればもっと傷の治りが早かったと思うのです。

付き添い家族は大事なパイプ役、ああ重たいお役目お疲れさまなのですが、しっかりメッセンジャーのお役目を果たすと、そのあと本人も、看護師さんも、介護士さんも、周りがどう対応したらいいのかがわかるので、円満いい方向に事が運ぶ、、、ように思われます。

施設に入所しているご家族を通いで介護されている方や、在宅で介護をしていらっしゃる方も、医療が関わって来るとなんだかどう動いていいのかわからないという事が多いのではないでしょうか、、、。今回のばあことワタシ達家族の経験が、何か参考になれば幸いです。

冒頭イラスト:お尻に傷を作ってしまい横になってもらう時間が増えて、おぼけさんが進行した感のある102歳ばあこと、不安を覚えるぐんじょうあえんの図。

【群青亜鉛:イラストレーター 】
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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