イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

丸まった背中に合わせ、車いすの背シートの張りを作り変える。

11月 10 2013 | 介護福祉用具

こんにちは。介護イラストレーターの群青亜鉛(ぐんじょうあえん)と申します。いらっしゃいませ。

車いす背シートセルフ改造_円背仕様_gunjoaen

車いす背シートセルフ改造_円背仕様

車いすの背シートを大改造「魔改造」した写真を本日はアップいたします。

これは、拙著「ばあちゃんドタバタ介護挌闘記」(宝島社)(アマゾンはコチラ)ではイラストで紹介しましたが、写真での公開は初です。

円背強くなるおばば様の為ね


ちょうど10年前の2003年の11月に、自分で工業用ミシンで造った、車いす背シートを大改造したものです。検索でいらした方、若い方向けのハイテクな大改造ではありませんのでご注意下さい。おばば様の円パイがどんどん強くなってきますので、思い立っての工作です。今は性能のいい車いすが多種発売されていますので、わざわざこんな改造をする必要もまったくないと思うのですが。ご参考まで。
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この当時約10年前ですか、いい背シートが調整出来るものがまったくありませんでした。カワ○ラサイクルから出ている車椅子KAシリーズの背面シートを見て衝撃的!でもその製品は、背シートのたわませるゆとりがあまりありませんでした。こちらご覧を。
車イス 背シート 画期的 2003年

自宅工業用ミシンで大改造


うーんと考えて、ばあちゃんの一般的な車イスにやってみました。こんな具合に。
車いす背シートセルフ改造_円背仕様

車いす背シートセルフ改造_円背仕様


大きな面ファスナー(白い箇所)を、面ファスナーメーカーさんより直接取り寄せ、自宅のミシンでダダダダっと縫いました。車イスマニアさんはすでにお分かりだと思いますが、しまった失敗した〜!と思ったのが、肩甲骨の少し下側と、骨盤の腸骨の上のあたりの2カ所。

この2箇所に、支えのベルトを作っておけばもっとよかったのですが、それに気がついたのが(それを知ったのが)つい最近(2年前)。そのとき祖母は既にティルト&リクライニング式の車いすに替わっていて時既に遅し。

背骨には支えるポイントが二つあった


福祉用具のメーカーさんの講習会に参加いたしました。

講師の方が、モジュラー式の車いすを使っての背シートの張り方を教えてくださっていた時のことです。肩甲骨の少し下側と、骨盤の腸骨の上のあたりの2カ所。ちゃんと座った人に適応していた車いすの背シートが、この2カ所のベルトを外したとたん、整っていた姿勢がぐんにゃりと崩れたのです。背中を支える時には、この2点がとっても大事だったんですね。

車いす背シートセルフ改造_円背仕様背シートのみ外したところ

背シートのみ外したところ

この自作改良車椅子は、祖母の円背に背シートをそわせる事はできましたが、肩甲骨の少し下側と、骨盤の腸骨の上あたりの2点のサポートはまったく出来ていませんでした。

当時は身近に車椅子に関しての知識を持っている人がいませんでした。というより、誰に聞いたらいいかわからない感じ。もっと、骨格のことを勉強しておればよかったと今でも後悔いたしますが、知人作業療法士さん曰く、「改造してなかったら、もっと身体が変形してたかもしれないですよ〜」と励まして下さり、ああ涙。
(※一般的に浸透しているマジッ○テープという呼び名は、登録商標に由来する俗名なのだとか。面ファスナーと呼ばれるそうです)
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追記20151117
冒頭掲載の、ばば様使用していたクッションは、当時は画期的!だと思ったんです。恐らく健康な人には画期的なのかもしれませんが、うちのばば様、こんなうまいこと、坐骨ポケットに坐骨はまっていませんでしたのね。今ならわかりますが、その当時は知識なく。ああやっぱり知識は大事ね。

だって、ばばさまの坐骨はココ


(これは2013年位のもっと身体がぐねぐねになってきて、ティルト&リクライニング車イスを使用しているときだけど〜)
車イス・椅子用シリコンジェルクッション坐骨の箇所がぼろぼろの図

 



gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター


◆プロフィール◆

介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護の現状と次の一歩をユーモアをまじえて発信中。ばあちゃんへの”いっちょかみ介護”実践する。
◆介護関連著書◆
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本(共著)
◆ウェブ連載中◆
こちらウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」
“介護ライブラリ” 〜介護の悩みを減らしたい〜


ご注意こんな風に改造してしまった場合は、何か事故が起こってしまった時に、メーカーの保証は受けられなくなりますので、くれぐれもご注意くださいませ。


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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