イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

決してカッコいいワケぢゃない。車いすの調整。メンテナンス。

11月 07 2013 | 介護福祉用具

てぃぼる斗、出張の決意

てぃぼる斗、出張の決意

「おおっ!すごい!安楽そうな姿勢になった。パチパチパチ拍手〜っ」

PTさんの持っているご経験と知識を総動員して、本人のカラダの状態と目的にあわせて調整して戴く車いすシーティングは、うまくいくとその時は華々しくうれしい。座り姿勢も整い、本人は呼吸も楽チンです。安心安堵安堵。

しかしながら次に新たなハードルが現れます。その状態は永遠ではなく、崩れてきます。車いすを調整した状態をいかに固定させるか、維持させるかが技の見せ所となります。

加えて、座らせ方ひとつでせっかくのシーティングは台無しに。いい座り姿勢と座らせ方のコツをいかに職員さんに伝達するかも大きな課題になります。

高価なモジュラー式車いすでない場合

シーティングの一旦の仕上がりはあくまでも仮。その車いすの持つ調整機能だけでは調整仕切れない箇所には、クッション、ガムテープの仮止めなど、こちゃこちゃしたプラスアルファがイッパイくっつくことになります。

「車いすシーティングをするぜ!」と決意した気持ちが車いす調整に向いている時に一気に固定いたしましょう。 でないと、いつまでも仮止め状態のまま延々使い続けることになってしまいます。(今までそんなことも多々あり)

あちこちに付け足したクッションは使っているうちに変形したり、カバーはボロボロになって来ます。布をあてると汚れてきたり、端もほつれてきたり、糸がびよよ〜んとのびてしまったり。時間が経てば経つほど情けなーい姿になります。

完全オーダーメードの車椅子のようには決してカッコ良くはないのです。チープな感じになるのは否定できません。既製品で様々な使い方のクッションが市場に出回る様になりましたが、予算を考えても既製品ですべてを対応させるのは難しく。わざわざ探していられないこともあり、身近にあるものをあてがったり致します。ジミなものです。地道です。

(今、この高さのこんなクッションが必要!!直ぐいるの。という風になりますから。)

トほほほな現実

今、祖母のティルト&リクライニング式車いすは、ガムテープの剥がし残した糊の跡や、クッションを仮止めにしているガムテープがまだぐるぐる巻き状態だったり、肘置きの箇所に巻きつけてある布(骨盤を支持するために、発泡スチロールをあてて、布でくるみ、肘おきの内側に巻きつけている)が、食事が付着し汚れてきていたりしています。

すごくよく体を動かす場所だと仮止めがボロボロになっても整えて美しくする前にまたボロボロになって、また仮で止めしての繰り返しになったり、、、。

「ああ、なおさなきゃ、きれいにしなきゃ。」とは思うものの、優先順位を考えて別な箇所を触るので手一杯、否、気持ちいっぱい、あと後回しになっちょります。

先日特養へ介助に夜行った時には、祖母が使用するにぎにぎのクッションのはめ方を、熟練職員さんが新しいスタッフさんに伝達してくださっていたのですが、長く使っているとだんだんぐちゃぐちゃの形状になってきていて、直接マジックで書いてある指示の文字書きも薄くなっていたので、

「ああ、もう適当でいいです」なんて、家族の私が言っちゃって何やってんだいっ。

新しい職員さんは、メモを片手に一生懸命なのに。ちゃんと状態を整えていない自分が恥ずかしいわよ。

使った用具はどんなもの?


今までに車いすのシーティングをする時に使った用具はこんなのでしょうかね。

  • ネル生地や薄手デニムなどの、丈夫で、縫えて肌触りのいい布。
  • キルトの生地。
  • スポンジクッション
  • アクリル綿
  • タオル・ハンドタオル
  • 面ファスナー 巾15センチぐらいのもの。切って使う
  • ガムテープ(布や紙のもの)
  • 針・糸・はさみ・指ぬき
  • スプレー式の糊。面ファスナー貼付け等で便利
  • 荷造り用の紐。
  • ボンド
  • 針金
  • かなづち・のこぎり・ペンチ等

大工仕事のようでもあるし。裁縫仕事でもあるし。ちっともかっこ良くはなく、チマチマ作業です。車いすシーティングは地道な作業がベースにあります。 安楽に過ごせているのを見ると、ちまちま作業のしんどさは吹っ飛びます。

【群青亜鉛:介護イラストレーター 】
103歳特養ホーム入所中 祖母ばあこをトキドキ通い介護中。カイゴのつれづれを、家族介護者の視点から、えっちらおっちらウェブにて発信17年目。
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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