イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

妖しげな飲み込み残しvs息詰めそな嚥下

9月 11 2013 | 人の身体と動作

つるりんこうがいすい2

つるりんこうがいすい2

ーいや、嚥下のときは、息止まってるってば。(ツッコミ)

近頃、飲み込みが悪くなっている祖母である。口の中に残っている、飲み込み残しを1回1回しっかり確認しながらの食事介助である。とろみ剤でとろみをつけているので、その残りは口腔内で妖しく光っている。

あ、介護職の方つっこまないでね。イラストを見て、なんで右麻痺なのに右から食事介助するの、とかね、イヤヨ♪ソンナノ。(^m^)

左手も使いながら、健康な側の方の口元に入れていますので、ご心配召されるな。いつもの介助するテーブルの関係で、右からの食事介助に慣れてしまいました。臨機応変ね。

でもね、結構いいんです。理由は麻痺側の口の中が目の前に見えるから。飲み込み残しがよくわかるのです。麻痺側の舌が動きにくい様子もよく見えます。

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この間の7月に、神戸で開催されました、
理学療法士 大渕哲也氏の約5時間の講座で
「食事場面の車いすシーティング」すぐに使えるシーティングの知識と技術 というのがあります。

このセミナーを主催者:関西看護ケア研究会様のご好意により、筆者はご招待で受講させて戴いたのですが、内容の濃さに驚きました。 いやはや息着く暇無し、という印象であったのです。受講なさった方々は如何でしたか?

長年大渕哲也氏が現場で実践、試行錯誤されてきた内容が、とてもわかり易く統計だててオープンにされていると感じ感慨深く。へなちょこな、いちイラストレーターの私が言うのもおこがましいのですが、すべてのご経験がムダになってはいない凝縮さだ〜!!と感じるその内容には驚きを覚えた次第です。(あ、でも次の、拘縮予防と褥瘡予防関係の講座を受講して初めて全体になる、とおっしゃっておられたように覚えています〜余談。)

このときのお話の内容で、やけに納得した内容の一つが、

「飲み込んでいる時は皆、息が出来ない。」
嚥下はその瞬間、瞬間、呼吸が止まるのだ。

ということでした。

あたりまえじゃん!と思う方、たくさんいらっしゃると思います。あたりまえじゃん!とね。 私は「あ、そうやった!忘れてた!」の方です。

気管のところの弁(咽頭蓋)が、ふさがるだけでしょ?だから口の食べ物が気管に入らずに食道に通じるのよね。と、頭で理解していただけで、それがそんな大変なことだとは思っていなかったからです〜。

食事介助に夢中になっていると、そんなことはすっ飛びます。なんでこんなにしんどそうなのかしら?なんで飲み込んでくれないのかしら?座り姿勢が悪いのかなあ、とアレコレアレコレ。そればっかりで頭が一杯になるのです。

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前後の呼吸状態がいい状態でないと、食事が食べきれない。呼吸の状態を観察することもとても大事。
大渕氏はおっしゃいました。

ふむ、飲み込みに時間がかかる、ということは、それだけ、息を留めている時間が長くなる、ということで、私たちもそんなに長い事息をとめていると、くたびれてしまいます。もともと体力がないご高齢の方々には食事は大仕事なんだそうです。ほう、ほう〜ようやく食事が大仕事と言われる理由に納得出来て、頷いてしまいます。

あんまりきちんと考えもしなかったのですが。それを聞いて、ようやく、食事の最後の方にもの凄く疲れている理由がわかりました。食事に体力を使うとは言うものの、なんだか体力が消耗するからなの?と考えてしまいがちだからです。

近頃は、介助中に祖母にそんなことも話しかけながらしています。「飲み込む時は息止めな飲み込まれへんもんね〜。しんどくなるのは当然やわ〜」等々。そんな声かけも試してみられると、ご本人は安心されるかもしれません〜。

と、自力でスプーンを使って食べさせる事と、介助を含め、この間の昼の食事介助は1時間かかってしまいましたが〜。

【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : イラストレーター】


プロフィール:在宅で9年半 親戚同士で介護の後、102歳の特養ホーム入所中祖母”ばあこ”をトキドキ通い介護中11年目。カイゴのつれづれを、介護者家族の視点から、えっちらおっちらウェブにて1998年より発信して16年目♪

2013年9月神戸で個展♪ご案内こちら
介護ライブラリにて:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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