イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

100歳ばあちゃんと延命治療

12月 30 2010 | ばあちゃん日記

20110219医師と患者家族の闘100歳というのは特別な存在でなくなったよう。100歳以上の高齢者は2010年の9月15日時点で過去最多の4万4449人だとか。身近な知人や最近知り合った方からは100歳・102歳・103歳で元気なお母様やお婆さまやがいるという話を聞き、感銘を受ける事が重なった。けれど、介護経験者や真っ最中の、介護者家族の会の会員や、同様の年配の方のお話を伺うと、まず99歳が分岐点、それはなかなか越せないの。だから誕生日の前後は気を付けてね。ということをよく聞く。生と死は、当然ながら両極端。当たり前か。

さて、そんな転換期をいつのまにかひらりと越えてしまえた祖母”ばあこ”。過去何度も入院した事があるのだが、この年末、突然病院にお世話になることとなった。原因は、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(気管に食べ物などが入り、炎症を起こすこと)。救急車にて運ばれ、昨日まで10日間寝たきりの入院に。だが、治る事を心の底より祈り、介護をした今までの入院とはかなり異なり、やけに明るい”かぞえ100歳”の入院であったことが印象に残っている。言ってみれば、あかんときゃあかんしね、の心であろうか。

最悪の事態も予想していたが、点滴と抗生物質投与から、3日目より口からの食事に戻り(柔らかい練り食)、10日目には無事退院。年越し3日前の昨日、特別養護老人ホームに帰る事が出来た。介護体制は付き添いが必要だった為、群青の母が連日泊まり。私は昼や夜の食事介助等の交替要員として通う。結果入院前より元気に。異なる環境で、いつもの施設とは異なる看護(介護)体制が良かったためだと想像出来た。

祖母は誤嚥性肺炎では以前1度入院経験があり、今回もその時看て頂いた主治医のいる病院での入院だった。病状は、白血球はそんなに増えておらず、細菌感染もそんな増えてないとのことで、状態は前回より少し悪いぐらい。しばらく病院で 体力つけて帰られたらどうですか、と先生はおっしゃった。

でも当然の事ながら、主治医より、もしもの状態になった時の事の説明もあったので以下に記します。

〜状態は良くなっても、食べたら誤嚥しそうなので食べてもらえないかもしれない。
〜今後 口から食べてもらったら同じことになるので、鼻から管を入れる事もあり得る。やはり 経過栄養 になるのではないか?
〜延命治療に関しては、やりません。
〜胸部圧迫は肋骨が折れるからしません。(得に女性は骨がもろくなっている為)

胃ろうについてはまったく話題に出て来なかったので私から質問したところ、
〜この年齢で胃ろうなんかしたら親不孝ちゃう?僕やったら、絶対やらないねぇ。〜(胃ろうとは、胃に穴をあけて、管を通して栄養をいれる延命治療処置のひとつ)

すっとぼけたおもろい先生と言うのが私の第一印象。

いつもみている母にすれば、体調はいつもより少し悪い位なのであまり心配もなく延命治療の話になっても、実感がない様子。先生の言われる事に同意し、延命治療はやらないことで私たちの意思はかたまっていた。(こういう話は、最低2人で聞くのがいいと思った。一人だと荷が重い)


今回の入院で毎日祖母と接し、介護をした事で見えて来るもの考えた事等様々にあり。介護者側からの思いは、初日はやけに明るい入院風景。けれど中程より介護する方に疲れが見え出し、消耗。祖母の体調が安定した所でやっとの退院。(予定日は2度変わる)これ以上は体がもたなかったという感じ。そんな様々を、年明けより順次掲載して行きたいと思います。その内容は簡単に上げてみると以下。

  • 胃ろうを含め、経管栄養(管を通して、胃に栄養を流し込む)に関して。
  • 延命治療に関して。
  • たんの吸引に関して。(体力がなくなると、たんを切る事が出来なくなります)
  • 排泄に関して。(寝たまま、大ってなかなか出せないもの)
  • 数日の寝かせきりで硬直する関節に関して。(昆虫の命がなくなる時の足の状態を想像するとわかりやすいかも)
  • ギャッジアップベッドの背もたれを上げての食事介助に関して。(慣れんとわからん。きっと。)
  • 呑み込みと、むせ、について。(体って高度な事を普段やっている)
  • 歯磨きに関して。(拭くだけでも同様の効果が)
  • 体位変換について。(特別養護老人ホームと、病院での対応の違い?)
  • ◯◯が出来る事。(あたりまえだと思っている事の危うさ)
  • 退院後に帰る場所の体制によって、変わる心の変化。 等。
  • 認知症に関して。



来年は、もっと、へえ〜ほお〜そうなんだ、と介護をしたことのない方にも、伝える事の出来る内容にしていきたいと考えております。どうぞよろしくお願い致します。 皆様、よいお年をお迎え下さいませ。

【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : 介護イラストレーター】
プロフィール:在宅で9年半 親戚同士で介護の後、103歳の特養ホーム入所中祖母”ばあこ”をトキドキ通い介護中12年目。カイゴのつれづれを、介護者家族の視点から、えっちらおっちらウェブにて1998年より発信して17年目♪
2013年9月神戸で個展♪ご案内こちら
介護ライブラリにて:「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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