イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

ポジショニング 膝の屈曲拘縮の謎 実践と経過と効果

8月 16 2013 | 人の身体と動作

クッショん挟めばいいってもんやないっしょ

20120413クッショん挟めばいいってもんやないっしょ

シリーズ:家族介護者にもわかる、ポジショニング
ばあこ102歳から始めたポジショニング その3
です。

脳梗塞の後遺症で、右片麻痺の後遺症のある祖母に対し、車いす(ティルト&リクライニング仕様)の座り姿勢がどないかならんかなあ、寝る姿勢も苦しそうやしなあ、と、祖母が100歳を迎えてからアタフタと学び始めている、ブログ管理者の介護イラストレーター群青亜鉛(グンジョウアエン)です。 こんにちは。

越後の大渕哲也PTに、車いすのシーティングをして戴くまでや、その内容、そしてその後、祖母入所中特養のスタッフさんへの伝達やポジショニング等について、家族と職員さんとの共同作業で行う奮闘の、ここ3年の経過を含めこのブログには細かく記しています。

家族の視点の諸々ですが、介護のプロの方が読んで下さっても発見が多いと反響を頂いております。施設等でも参考になるように、ご家族でも解り易い様にと常に考えながら公開しています。

クッション挟めばいいってもんじゃない?

股関節が内転して、、膝が閉じて固くなってしまう祖母の状態、加えて脚の屈曲拘縮に対しては、

「クッションを挟めばいいってもんじゃないんですよ。(^^)」
とアドバイスを戴いた。

自身のこのブログに、
「クッション挟めばいいってもんじゃないっしょ〜」
とは書いたものの。頭ではわかっても、

じゃあ、どうしたらいいのん?    がわかりません。

そのため、特養スタッフさんにお願いしたり、もう一歩先の対処が出来ましぇん。
次に昨年の自分のブログ記事を一部転載してみます。《2012年の4月12日の回》である。

ここ3年程、知人 理学療法士の大渕哲也氏が関西に来られた時に、ハードスケジュールなところを無理をお願いして祖母をみて頂いています。でも、祖母の様子を見て座り姿勢や車いすを調整してもらうだけで時間一杯。 毎回寝る姿勢にまで時間が回らない昨年のことである。

安楽な姿勢の時間を作るってったって、安楽になるにはどうしたらいいの? 

>PT大渕哲也さん:「横になっている間中、例えば膝を伸ばすためにでっかい俵型のクッションを入れるというだけではなくて、出来るだけ膝を伸ばそうという時間帯と、あとは何のストレスもなく本人が楽な姿勢でベッドに寝てもらう時間帯とがバランスよく必要で、どっちか過ぎてもまずいわけです。」

>グンジョウアエン:えっ?そうなんですか?(初耳でビックリ!)

>グンジョウアエン:挟めばいいってもんじゃないんですね。

>PT大渕哲也さん:ないんです。基本的にものを挟んで伸ばすっていうのは本人さんにはストレスだからね。ベッドにいる間中、それがすべてっていうのもかわいそうでしょ。《2012年の4月12日の回》対応4(クッション挟めばいいってもんじゃないっしょ)より

実はグンジョウアエンは、このアドバイスを伺った時には既に思い込みから、クッションのはめ込みを’職員さんにお願いしてしまっていた。あららのら。思い込みというのは、以下。

>グンジョウアエンおもいこみ:“そうか、ベッドの時に股関節が内転しないように股関節を広げたらいいんや!寝てる時に大きなクッションを挟めばいいやん〜。”

しかし、しかしだ。
安楽な姿勢の時間を作るってったって、安楽になるにはどうしたらいいの?なんである。昨年の段階では、皆目不明、手が届かない、暗中模索。

わからないから、クッションかぱっ!!

週一回、マッサージの先生に来てもらって体は緩む。お風呂は特浴週2回。朝はスタッフさんが少しやわらかくさすって下さったり。月1アロママッサージの日があったりしている。

でも体調は日々替わり、昼食介助等で行っても、祖母の膝はがっちがちの時もあり、どうにも対処の方法がわからないから、泣きそうになるけれど、ついには、イラストのように脚は両膝下をハの字に踏ん張らせ、閉じようとする膝にでかいクッションをカパっ!とはめ付け、バスの時間に間に合う様に猛ダッシュで帰ってしまうしかない筆者である。

痛いからきっとよけいに緊張して拘縮するだろうとわかるのだけれど〜っ。ばあこごめんなさい〜っわからないのお〜っ!!どうしたらいいのかしら〜っ。

ほう、ほう、ほう、の、ポジショニング?

だが、新たな展開である。 このポジショニングというのをするようになってから、まだ1ヶ月にもならないのだが。膝がつい〜と伸びるようになった。(真っ直ぐにとは行かないけれどもね〜)安楽な時間を作ると、体がリラックスするので、緩んでくるのだということを、祖母の体を見ていてようやく理解出来た。

車いすにもうまくシーティングを施してもらっているので、安楽な時間が多くなっている。今はそんな状態であります。ほっとしています。 安楽になると、周囲は安堵。笑顔になる。状態がいいから冗談も言える。次回に続きます。

ばあこ 102歳から始めた介護のポジショニング その3でした。


群青*介護ブログの関連記事です。
シリーズ:家族介護者にもわかる、ポジショニング
↓ばあこ102歳から始めたポジショニング↓

序章:ホネホネな身体をいかに安楽に横たえるか?
実践:寝姿は不安定?リラックスどころか緊張の理由は?
考察:寝姿に、隙間風が吹いている。ぴゅ〜っ。
その1:寝る時にあてるクッションて大事ね〜
その2:なんだか楽そう
その3:膝の屈曲拘縮の謎
その4:職員さんへの伝達の術・次のステップ
その5:ベッド上での食事介助
その6:体のねじれをなくすとスヤスヤ。おやつも食べ易い。
その7:寝ている姿勢も大事なのだ。
その8:寝返りの方向は、まんべんなく〜
その9:ご家族も、ポジショニングを学んで損はない。
その10:まだ、肋骨に骨盤はめり込んでないけど
その11:肋骨と骨盤の距離と片麻痺を考える。

順番にご覧頂くと、少しは理解が深まるかと、、、。

↓ばあこの、脚の屈曲拘縮への対応 2012↓

 ※すべて祖母の場合の対応を記しています。右片麻痺。ティルト&リクライニング車椅子使用。本日の記述に関する内容は、以下の対応4と、対応5をお読みください。

対応1(伸びない膝と骨盤と、背骨の関係がよくわからない)
対応2(どちらをとるのか)
対応3(どちらをとるのか)
対応4(クッション挟めばいいってもんじゃないっしょ)
対応5(ベッドでの体位交換について)
対応6(車椅子調整後の指示書は、壁に貼る)
対応7(曲ってる膝を無理に伸ばすと、ジジババの上半身は後ろに倒れる)
対応8(車椅子の足元の調整)
対応9(楽に座れる人・膝が曲ってしまう人)

↓ばあこの、車いす調整に関する内容は、こちらのタグへ

〜ちょっとマニアックな内容も含まれます♪(現在61投稿)
 baa.gunjoaen.com/blog/tag/車椅子調整


gunjoaen

【群青亜鉛:ぐんじょうあえん:介護イラストレーター

◆在宅で9年半、親戚同士で介護の後、100歳過ぎた特養ホーム入所中祖母ばあこをトキドキ通い介護10数年。◆介護イラスト&エッセイを得意とするイラストレーター。家族介護の視点で、介護とコミュニケーションの現状と問題をユーモアをまじえて発信中。”いっちょかみ介護”実践中。
◆介護関連著書2冊
介護のお助けマンガエッセイ
介護用具・日用品カスタマイズ本
◆ウェブ連載中
ウェブマガジン ”介護ライブラリ”にて「自宅で介護お助けヒント集」こちら


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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