イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

ほんまかいなのパート2 お姫様だっこ禁止令?厚生労働省(指針)?

6月 27 2013 | 人の身体と動作

ろみ男とじゅり子の恋の行方は、、、?

ろみ男とじゅり子の恋の行方は、、

いざ、勝負!な時に、ギックリ腰となったろみ男の運命やいかに???

ちがうってば〜。厚生労働省さん、指針では「お姫様だっこ」とはおっしゃっておられません〜(大汗)

原則として人力による人の抱上げは行わせないことを記述

で、詳細は、添付されている参考資料にありました、、、、。

職場における腰痛予防の取組を!

厚生労働省 報道発表資料 2013年6月18日(火)
~19年ぶりに「職場における腰痛予防対策指針」を改訂~

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前回、6/20に、このブログにもアップしましたが、この厚生労働省が示している腰痛予防対策の指針では、”人による抱き上げ”と書いてあります。再度、改めて読んでみた内容を。本日長いです。(約2400文字)。

前回の指針は、19年前の1994年。そのときの対象は主に重量物を取り扱う事業場などに対してだったそうです。近年は、高齢者介護などの社会福祉施設での腰痛発生件数が大幅に増加。今回は福祉・医療分野等における介護・看護作業全般に広げ改訂を行ったとのこと。

職場での腰痛は、休業4日以上の職業性疾病のうち6割を占める労働災害となっていて、ほっとかれない現状になって来たのですね。 1ヶ月以上の休みを取らざるを得ない率が、保健衛生関連の腰痛労働災害の中でも31.3%とあります。腰痛で身体を壊したら治り難いことが分ります。イテテテ。

2 主な改訂事項・ポイント

○介護作業の適用範囲・内容の充実
・「重症心身障害児施設等における介護作業」から「福祉・医療等における介護・看護作業」全般に適用を拡大
・腰部に著しく負担がかかる移乗介助等では、リフト等の福祉機器を積極的に使用することとし、原則として人力による人の抱上げは行わせないことを記述

指針の改訂なので、「しなさいよ」ではありませんので〜。

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腰痛発生件数を、2002年から2012年までを職業別に折れ線グラフにして、この参考資料の1 (検討会報告書)には掲載されています。(図表4 保健衛生業の小分類業種別腰痛発生件数 )

この折れ線グラフではっきりとした数字は読めませんが、社会福祉施設では腰痛発生件数が 2002年には375件?位なのが、2011年には1000件位。2012年には800件とあります。医療保健業では280件から410件位の間を上がったり下がったりの様です。

其の中の、(図表10)(図表11)(図表12)が、介護福祉施設に関係があると思いました。

2004年に発生した休業4日以上の腰痛う4008件(全産業)のうち、社会福祉施設で発生した407件についてさらに分析を行った結果を示す。

今から9年も前の資料の分析が掲載されています。介護保険始まって4年後の資料なんてまだ利用者少ない頃、もっと新しいのがいいのだけれど。

順を追っての分析です。
事業場内における単独作業中に、入浴介護時の移乗中に最も多く発生していた。((図9)但しこの表は保育も含む)
単独作業での腰痛が83.7%。 移乗作業かそれより他の作業かでは、移乗作業時が70%。(図表10)
介護福祉施設では、起こっている腰痛の70%ぐらいは、移乗作業によるもの〜。(図表11)
・どんな移乗作業で腰痛になっとるのん?のトップ4は(図表12)

ベッドから車椅子への移乗時、車椅子からベッドへの移乗時、車椅子から車椅子への移乗時。上位3つは、単独 単独で正面からの、背中と背中を支持したときの腰痛発生率です。

気になったのは、共同で移乗介助を行ったから安全かと問えばそうでなく、共同のうちの一人が背中から脇下から腕を差し込んでご本人の胸に手を回し介助した場合の腰痛の発生が4番目に来ています。

其の次は、床から車椅子への移乗時や、浴槽からその他への単独移乗介助時でした。

(図表12 )発生件数が10件を超えるものについて腰痛発生時の立ち位置、支える
部位別に見ると、ベッドから車椅子への移乗の単独作業では、被災労働者が要介護者
の正面に立って、要介護者の腋下から腕を差し込んで、要介護者の背中又は腰に手を
回す方法(「正面-背/背」又は「正面-腰/腰」が該当)が最も多く採られていた。

(参考1、検討会報告書の中で、4.社会福祉施設における腰痛発生状況の分析 の、エより抜粋)

前回の書き込みにコメントを下さったnao様、ありがとうございました。おっしゃる様に、正面に立ち、背中と背中を支持したときの移乗介護での腰痛発生が最も多かった様ですね。

>正面から全介助での「抱上げ」。。。。
?むむ?naoさんの解釈のこれは、要介護者の、脚の支え無しの、本当の意味の抱き上げ、でしょうか?
要介護者脚の支えがないのであれば、そんな抱えたら、、、腰痛になってしまうのは当然だ〜あ。
介護の現場では、この介助方法をしてしまうことは多いのでしょうか?

資料を読むと、更にはてなが浮かんできます。

祖母が入所している施設で、お姫様だっこでの介助は見た事はありません。
一ヶ月前の入院中の病院では、体位交換時、大柄な看護師さんが、一人でスライドシートなしで、お姫様だっこ方式で体位交換をしているのを見ました。(腰痛めるよ〜う(T T))

図表12に掲載のある、側面からの介助で、支える部位が背と膝というのが お姫様だっこのことではないかと私は思うのですが、いかがでしょう? 6例あるとありますので、0ではない様に思えます。

人力での抱き上げという表現は、介護についてわかる方であれば、いろいろと想像出来ますが、あまり人対人の介助をイメージ出来ない方や、知らない方がこの厚生労働省の指針をざざっと読むと、やはりお姫様だっこをイメージする様に感じました。

※この1週間で、一気に、お姫様だっこ禁止 という導きの、ニュース記事が増えました。職場の腰痛対策に目が向けられるのはいいことだと思いますが、理解している内容が多いことを祈ります〜!!

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ちょっとまだ分り辛いかもしれませんが、一旦読んで見ての、アップ致します。
こんな発表資料を、素早く読んで、確実に表現出来る力が欲しいです〜。


【群青亜鉛(ぐんじょうあえん):介護イラストレーター】
ウェブマガジン介護ライブラリにて「自宅で介護お助けヒント集」月いち連載中>こちら
在宅で9年半、親戚同士で介護の後、103歳特養ホーム入所中祖母ばあこをトキドキ通い介護中12年目。(2014年4月現在)

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介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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