介護のお話は聞く場所によって印象が変わるのね
半年前に個人展覧会をしたときにも不思議に思った事がある。テーマが介護だからか、来て下さった方々がそれぞれの介護に関するお話をぽそりぽそりとして下さるのだ。それをふむふむと伺いながら、絵の解説をしたりするグンジョウである。
でもそれはおそらく会場から出れば話された事をご本人も忘れてしまっているだろう空気のような感じの印象。内容は重くても、軽い。 小津安次郎の世界のように、絵を見ながら並んで話すせいもあるからかしらん。
介護者の家族会などでお話を伺うのは、グンジョウ自身の体調や調子で変わり、聞くのが楽なこともあればもの凄くヘビーに思う事もある。グンジョウは変にとどめてしまうことがあり、いつもでは無いがぐったりと疲れてしまったりすることがある。
けれど、展覧会の会場ではそれはあまりない。結構すぐに忘れてしまう。もしかして自分の描いたイラストが浄化してくれているのかしらん〜と勝手に思ったりしている。自分らしくそこに存在出来るせいだろうか、大変楽である。(そんな事にも漸く気づく事が出来、今回の展覧会も得るものが大きい〜。)
話して下さった方はきっと少しは軽くなって帰られたのでは。。。自分も楽で、来て下さった方も楽、、、というのはとてもいいことではないかしらん〜。と、勝手なことばかり思った本日。
イラストは・・・遊んで遊んで〜かまってかまって〜なおそらく誰の心の中にでもあるだろう素直な輩〜ぴーちくぱー♪。うるさい輩でありますが、こいつをちゃんとヨシヨシなでなでして上げる事も大事だなと思う次第。ヨシヨシ、よゐこ、よゐこ。
【群青亜鉛(ぐんじょうあえん):イラストレーター】
在宅で9年半、親戚同士で介護の後、現在102歳 特養ホーム入所中祖母ばあこをトキドキ通い介護中の11年目。いっちょかみ。