イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

トイレの手すりについて考える。

10月 04 2012 | 人の身体と動作

トイレの手すりってトイレ、トイレ。されど、トイレ、である。毎日頻繁にお世話になる場所だけに、大事な空間でありまする。

先日伺ったオープンハウス(新居拝見)、設計した建築士さんはトイレの手すりの位置で悩んだの〜とおっしゃっていた。

「手すりは座面から出来るだけ離した方がいいっていうのは聞くのだけれど、いざお施主さんの体が不自由になったとき手が伸ばせなくなったらと考えてしまうと思い切れなくて、、、」とのこと。言うてはることはよくわかる。

ちょっと距離を測らせて頂いたのだが、洋式トイレの座面の先から、右の壁面につけたL字型の手すりまでの距離は30センチ位であった。

“座ってどれぐらいの距離で手すりをつけたらいいのか、、、”そのあたりは常に私も思う所である。ご本人が使い易い所なのは当然なのだが、これは意識しないとなかなか難しい。イメージだけでも決めづらい。数字で何センチと言われても何か納得がいかないものがある。書物等にいろいろと指針(?)は書いてはあっても、その根拠がはっきりしないと、腑に落ちないのである。

次の日、気になりすぎて、PTさんに電話をして尋ねてみた。

すごく明確なアドバイスを下さった。

「座ってみて、膝から大転子(足の付け根のところの出っ張った骨)までの長さの半分を、膝から足した距離に手すりがあるといい。」のだそうだ。おおっ!なんだか、わかる!なサイズであるぞ。

その位置の手すりを掴むと、前かがみな姿勢になり、立ち上がったり用を足したりするのにちょうどいい体の傾き具合。 

机上では座面から45センチ位、や、20センチ位などと様々に書いてあったりするが、体のサイズにもよるし一概に言えないだろう。

手すりを使う人の身長差が大きい場合はどんなものなんでしょね、、、とPTさんにあほな質問をしてみると、、、

うーん、T字型の手すりって言うのもあるから、それを逆T字に壁に取り付けるという方法もあるよね、と。 ほうほう〜。(うなずきじいさんになってしまう)

頂いたアドバイスがすっと入って来た。しかし、これは数字で覚えてもしかたなかろと思う。体感してみんことにゃ。数字はすぐに忘れてしまうもの。

手すりで悩んでいる場合は、実際にそれを使ってみることやなあと思う次第。商業施設や公共施設等のトイレに入るときは色々と体験出来る。  時々、こんなとこに手すりなんてあっても意味ない〜って、つっこみそうな位ムダな手すりに出会う事もありますがそれは参考資料として自分の辞書に入れておく。

そうそう、PTさんがおっしゃっていたのは、実用的な手すりかどうかも考えての設置が大事とのこと・・・。

それは先日の、お風呂の手すりのところでも述べましたが、結構これは重要だと思った次第。それはまた次回に、、、。

【群青亜鉛 : ぐんじょうあえん : イラストレーター】


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