イラストレーター群青亜鉛が発信する、104歳おばあちゃん介護のイラストエッセイ。介護の工夫と次の一歩。

飲み込むときゃ、ジジババも若モノもうなずき加減

9月 18 2012 | 人の身体と動作

なり切りジジババその2
昨日の続きです。

試してみられました?ジジババ姿勢。円背なりきりでポーズをして、ペットボトルのお水を飲んでみます。

喉を伸ばし切って水をのむと、なんだかとっても苦しかったです。のどを伸ばし切っちゃうと、呑み込みの時に動くはずのどの周辺の器官が動かないのだと、中学時代の同級生PTくんが、こないだ個展を観に来てくれた時にアドバイスをくれました。

厳密に言うと違うのかもしれないのですが、伸ばし切ると飲めないのは本当の様です。 どうしても、頷き姿勢になります。別にこの姿勢が悪いと言うてるんではありませず、これは体の本来のお姿かと。 

無理して喉を伸ばしても飲み込めん事はありませんが、とっても無理してる感じですな。

体の具合によっては、もうほとんど下を向いて飲み込むジジ様ババ様もいらっしゃいますが、体本来の様子からいうと、別に異常な事ではありませず。なんでー??と不安がって、無理矢理前を向かせても、喉が伸びるだけですから飲み込めまへんの。ゲボゲボ。

ですが、下向く(うなずく)のは体の自然な動きなんよ♪と言うても、ジジ様ババ様はそれでは実は飲み込めないのだとか。

なぜなら、舌の坂が急すぎて、飲み物を喉まで送り込む力が、ジジ様ババ様にはないのですと。

あれまあ、おやまあ。口の中には坂があるのですね。

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舌は動いて当たり前だとワカモノくんたちは思っている様ですが、この動きが鈍くなる時が来るんですな、年齢を重ねると。あかんベーが出来なくなる時が来るんです。あかんべーはガキンチョと、元気な人の特権です。喉元への送り込み舌ウエーブが、若モノは力強い。じじばば、弱し。

ですから、舌の動きを体操で促すのもひとつ、嚥下体操と呼ばれるものです。もう一つの方法としては、椅子や車椅子の前側の脚の下に、雑誌などをかませて、座面の角度を変え、舌の角度をなだらかにしてあげるのだそうです。

でも、そうやって飲み込めるようになる角度は、後ろにひっくり返りそうになる位の角度になる事が多いのだそうです。ですので、後ろにこけない様にしてあげてくださいませ。

それでも飲み込めない場合はあるそうです。体の状態や、座り姿勢も大きく関係して来ます。きちんと座らせられていないのに、角度だけ変えても難しそうです。 背中に圧がかかりすぎる場合もあるといつもアドバイスを下さる大渕哲也PTは言われました。

ばあちゃんじいちゃん下向いて飲み込み過ぎやけどどうしたらいいんやろう〜?といろいろ試してもトホホな方は、専門の先生に、ご相談ください。
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うちの101歳ばあこは、あまりにも飲み込めない時は、ティルト式の車椅子を大きく後ろに倒したりしますが、介護中心者の母上の頭の中には、「ばあこは飲み込みは少し前かがみになってが一番だ!」との今までの経験と、自負がありますので、とても嫌がります。あたらしい考えはあまり入れたがりませぬ。

でも、ベッドで食べさせる時は、まさしくこの舌の角度をなだらかにすると上手くむせずに食べさせる事が出来るのですよね。わかりやすい。口と、耳を繋いだ角度をなだらかにしてあげるのです。(体の状態にもよりますので、誰もがそうと言う訳ではありませんが。)

飲み込みってほんまに複雑やなあと思うんですな。 また明日に続けます。

【群青亜鉛(ぐんじょうあえん)/イラストレーター】

飲み込みや、食事姿勢や、車椅子調整は、なんだか密にからみあっていて、ほんとにわかりたい!どうにかしたい!と思うのだけれどなかなか理想像には辿り着けへんなあ、と思います。そのため解決?の糸口が何か欲しいと言う方は、☆群青*介護Blog☆なんで上手く飲み込めないん? の、過去記事その1 から読んで見て下さい。 

考え様のきっかけと切り口を面白くしていますので、理解が深まるのではないかと思います。あくまでも、群青が祖母の食事介護をしていて、気づいた事から発展させ、亜鉛流解釈で書いております。

本当の学びになるのは、その後に記しました、理学療法士さんのHPです。分かりやすく面白く入り口を作るのが群青の役割かなと思っています。

☆群青*介護Blog☆なんで上手く飲み込めないん?シリーズ
その1(嚥下)
その2(ロミオとジュリエット編)
その3(飲み込む前に難関があった)
その4(普段の食事どきはどんな姿勢?)
その5(急な舌の坂は運ぶのが大変なの)
その6(口の中を坂道でなく、平地にしてみる)
その7(のどがノビノビとちゃいますか?)
その8(なんでも試してみる。だんだんよぅなる)
その9(うつむくジジババもジュリエットと同じなの)
その10(入院時ベッドでの食事介助)
その11(スタアのミネラルウォータ吸うお姿)
その12(ストロー吸いは高度なり)
その13(支援物資、介護食用とろみ材なるもの)
その15(自力でスプーンが使えるなら意地でも使え)
その16(いい食事姿勢と、体の動く範囲との兼ね合いは微妙)
その17(えっ?口の中にも麻痺側と健側があるの?)
その18(食事介護知らぬは罪。口の中の健側まひ側)
その19(食事の飲み込み時、下を向く)
その20(いい食事姿勢?じいちゃんばあちゃんになりきる)
参考ホームページは以下です:
理学療法士 大渕哲也さんの「老人介護についての個人的HP」 内、
食事の援助について〜食事の ”相”と姿勢を中心に
本当にわかりやすく順序立てて記して下さっています。

あと、☆群青*介護Blog☆の既存コンテンツの呑み込み・嚥下をご覧下さい。


介護は幅広い知識があったほうが楽です。在宅介護のご家族は、介護職や看護師さん、セラピストの方にもどんどん質問して知識を還元してもらって下さいませ。このブログ記事もとっかかりにして頂けたらと願います。

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